グロー損賠訴訟 判決確定受け、法人理事長「心よりおわび」
原告女性に謝罪へ
2024年11月28日(木) 20:17 産経新聞
障害者の文化芸術活動推進に取り組む社会福祉法人「グロー」(滋賀県近江八幡市)の前理事長、北岡賢剛氏(66)から性暴力やセクハラを繰り返し受けたとして、元職員の女性2人が北岡氏とグローに慰謝料など計5254万円の損害賠償を求めた訴訟で、グローに440万円の支払いを命じた東京地裁判決の確定を受け、牛谷正人理事長(64)は28日、滋賀県庁で記者会見を開いた。牛谷理事長は「県民のみなさまに不安と不信感を与えたことを心よりおわび申し上げます」と陳謝。再発防止策を講じた後、辞任する意向を表明した。
牛谷理事長は、北岡氏の行為について「自覚と責任を欠いたものであり、原告の人権を侵害する断じて許されない行為」と厳しく非難。その上で「令和2年12月に(北岡氏が)理事長を辞して以降、法人としては関わりを絶っている。判決を重く受け止め、(北岡氏との)関与が疑われることはしないという方針を理事会、評議員会で決めた」と説明した。近く原告の鈴木朝子さん(仮名)と会って直接謝罪するという。
一方、鈴木さんへの賠償額440万円の評価については「適正とは申し上げにくいが、いくらでもって心の痛みに報いられるのかということについて具体的には申し上げることはできない」と述べるにとどめた。
また、グローが県立施設の指定管理者に選定されていることに関しては「法人の提案が評価され、採択された」として、「法人から県に何らかのアクションは考えていない」と話した。
東京地裁は北岡氏に対しても、原告の木村倫さん(仮名)に約7年にわたってセクハラなどの不法行為を継続したとして、220万円の支払いを命じたが、北岡氏側は控訴している。
前理事長が性暴力やセクハラで損賠判決の社会福祉法人、理事長が辞任へ
「未然防止できなかった」
2024年11月28日(木) 19:02 京都新聞
障害者の文化芸術活動を支援する社会福祉法人「グロー」(滋賀県近江八幡市)と前理事長に対し、前理事長からの性暴力やセクハラ被害を訴えた元職員の女性らへの損害賠償を命じた東京地裁判決が一部確定したことを受け、グローの牛谷正人理事長(64)らが28日、滋賀県庁で記者会見した。牛谷氏は原告らに謝罪するとともに「すべての役職員が互いを大事にする職場づくりを進める」と表明。理事長を辞任する考えを示した。
牛谷氏は、訴訟で前理事長の性加害やセクハラが認定されことについて「自覚と責任を欠いた、断じて許されない行為」だったと強調。法人に安全配慮義務違反が認められた点は「未然防止できなかったことを重く受け止める」とした。
今後、役員へのハラスメント講習の充実を図り、弁護士や大学教授らによる外部評価組織をつくって対策を強化する方針を示した。役員体制の見直しや内部監査の充実も図るという。原告の元職員女性には近日中に会って直接謝罪する予定だといい、「(被害を)防止できなかったこと、長期間大変苦しい思いをさせたことを謝罪したい」と語った。
牛谷氏はグローが発足した2014年以降、提訴された後の20年12月に前理事長が理事長を辞任するまで副理事長だった。「私の責任は重い。時期は未定だが、対応をした上で理事長を辞する」と述べた。
東京地裁は今年10月24日の判決で、前理事長が元職員らの胸や下半身を触ったなどと認定。グローには安全配慮義務違反を認めて元職員の女性に440万円を、前理事長には別法人の女性に220万円をそれぞれ賠償するよう命じた。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ10月28日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 「前理事長が職員に繰り返し性暴力」損賠判決 問題起きた社会福祉法人「極めて不適切な行為」
これの続報です。
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