パワハラ訴訟 さいたま市教委 控訴断念/埼玉県
2024年11月18日(月) 18:47 テレビ埼玉
さいたま市立大宮東中学校に勤務していた元教頭が、校長からパワーハラスメントを受けたとして訴えた損害賠償請求訴訟で、10月、さいたま地裁はさいたま市におよそ480万円の支払いを命じました。
これを受けてさいたま市教育委員会は18日、控訴しないことを明らかにしました。
さいたま市教育委員会などによりますと、さいたま市立大宮東中学校に勤務していた元教頭は、おととし4月に赴任した校長からおよそ2か月間にわたり「俺に恥かかせんじゃねえ」「教頭太ったか。やせていってないからまだまだこき使えるな」などと長時間叱責や暴言を言われたということです。
元教頭は適応障害などの診断を受け、おととし5月末から休職せざるを得なくなったとして、さいたま市に対し去年7月慰謝料500万円を含むおよそ920万円の損害賠償請求訴訟を起こしました。
10月30日、さいたま地裁がさいたま市に対しおよそ482万円の支払いを命じる判決を言い渡したことを受け、市教育委員会は当初、対応を検討するとしていましたが、18日の会見で控訴しないことを明らかにしました。
市教育委員会は、独自の調査で、「ハラスメントの認定には至らない」としていました。
しかし今回の裁判でパワハラが認定されたことを受け、市教育委員会は今後、校長の懲戒処分について改めて検討するとともに、再発防止に向けて研修を行ったり体制の見直しを図ったりしていくということです。
さいたま市の竹居秀子教育長は「この判決を重く受け止め、改めてハラスメント防止に向けた体制構築を進めてまいります」とコメントしています。
「恥をかかせるんじゃねえ」「どれだけ仕事が遅いんだ」「A級戦犯」
と校長が叱責…大声で日常的に
さいたま市の中学校のパワハラ、損害賠償判決が確定
今は校長教頭でない双方、期限までに控訴せず
2024年11月16日(土) 9:44 埼玉新聞
2022年に埼玉県のさいたま市立大宮東中学校で当時の校長の男性(60)のパワーハラスメントにより休職せざるを得なくなったとして、元教頭の男性(52)が同市に損害賠償を求めた訴訟で、原告と被告の双方が期限までに控訴をしなかったことが15日、さいたま地裁への取材で分かった。パワハラの事実を認定し、市に約480万円の支払いを命じた同地裁の判決が確定する。
10月30日の判決によると、元校長は男性を頻繁に呼び出し、大声で叱責(しっせき)。「恥をかかせるんじゃねえ」「どれだけ仕事が遅いんだ」「A級戦犯」などと発言した。判決は、元校長が男性に対し「教頭としての責任を執拗(しつよう)に追及したり、罵倒や侮辱、人格を否定したりするなど、明らかに必要性のない不適切な言動を日常的に繰り返した」と認定。さいたま市については「教育委員会の調査でパワハラを認めるに足りる事情が収集されていた」としてパワハラの認定や配置転換、懲戒処分を行わなかったと指摘した。
男性は23年7月、慰謝料など約920万円の損害賠償を求めて提訴していた。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ11月1日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: さいたま市立中学の元校長が元教頭に「恥かかせんじゃねえ」と罵倒…地裁がパワハラ認定、市に賠償命令
これの続報です。
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