「その程度の意見のぶつけ合いが『パワハラ』と問題とされると、議員はたまったものではありません」
パワハラ指摘された町議会議員 町長に損害賠償求める
自宅に無言電話や、頼んでいない品物が届き精神的被害と訴え
2024年11月8日(金) 15:48 山陰放送
島根県美郷町の嘉戸隆町長が9月の記者会見で、「町議会議員が町職員に対してパワハラ行為を行った」旨の発表を行ったことについて、名指しされた議員が、「パワハラは断じてなく、名誉を棄損され精神的な被害を受けた」として、町長に対し、慰謝料など350万円の支払いを求める訴えを起こしたことを明らかにしました。
8日、記者会見を開き、美郷町の嘉戸町長に対し、訴えを起こしたことを明らかにしたのは、藤原みどり町議会議員です。
美郷町では、今年9月27日、嘉戸町長が記者会見を開き、「藤原議員が町職員に対して30分以上立たせたまま質問をしたり、大声で職員の態度や資質に関する発言を繰り返すなどのパワハラ行為があった」と発表しました。
会見した藤原議員らによりますと、町職員とのやりとりは教師用指導書の発注に関して、その経緯の説明を求める中で行われたもので、声が大きくなってしまったことは認めたものの、「職員の資質に関する発言は一切なく、パワハラではなかった」としています。
藤原みどり 町議会議員
「少し大きな声で口論もありましたが、その程度の意見のぶつけ合いが『パワハラ』と問題とされると、議員はたまったものではありません」
町長の会見後、藤原議員の自宅には無言電話がかかってきたり、頼んでいない品物が届いたほか、SNSでの誹謗中傷などもあったということです。
このため藤原議員は「精神的な被害を受けた」として、町長に対し、慰謝料など350万円の支払いを求めて松江地方裁判所に損害賠償請求の訴えを起こしたとしています。
藤原議員の訴えに対し、嘉戸町長は「訴状が届いていないのでコメントすることができません」としています。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ9月28日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼町議が町職員にパワハラか 町長が会見開き謝罪求める 島根県美郷町
これの続報です。
ハラスメントは加害者の故意過失を問わないどころか、
加害者が行為を認識していなくても認定される場合もあります。
しかし、それは第三者等によって認定された場合であって、
被害者が「ハラスメントの被害を受けた」との表明だけで
「ハラスメントが行われた」と断定には及びません。
双方の認識違いもあるでしょうし、被害者の一方的な感覚の可能性もあります。
だから、被害申告だけで加害者を断定してしまうのも早計です。
今般の事案では果たしてパワハラが行われていたのか
認定には至っておりませんので、今後の成り行きを見届けるしかありません。
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