2024年4月11日木曜日

今までの「指導」は不適切? 悩む幹部 警察組織の育成のあり方は

今までの「指導」は不適切? 悩む幹部
 警察組織の育成のあり方は

 

2024年4月11日() 7:00 朝日新聞

 

 千葉県警で懲戒処分以外の「監督上の措置」に位置付けられる訓戒処分のうち、パワーハラスメント(パワハラ)による処分が不適切な異性交際と並び、昨年1年間で最多の19件だった。朝日新聞の情報公開請求でわかった。

 

 警務課は部下が上司を評価する「360度評価」について、昨年12月の試験導入後に一定の効果があったとして、2024年度中に全所属で本格導入する。警察組織の上下関係が見直される機会になる。

 

 県警によると、23112月に出した懲戒処分は19件。発表しない訓戒処分は104件で、うち、業務中に部下に暴言をはくなどのパワハラは19件あり、訓戒の中で最も重い本部長訓戒が2件あった。所属長級の警視の処分も3件あった。


《カウンセラー松川のコメント》

上司は絶対的に君臨する立場ではありません。
だから、部下に対して理不尽な言動も許されません。
しかしながら、公安職と言う特殊な世界では
階級と言う絶対的な上下関係を表す物があります。
事に臨むに当たり、上意下達による組織として素早い指揮命令。
これこそが、事案対処の肝であり、
瞬時の判断や行動が必要な時に下位の者が意見具申をしていたら
大切な機会を失う可能性も大きいです。
よって、上席者は経験や経歴だけに留まらず、常に知識や技能を研鑽し、
下位の者が納得出来る判断をして指示命令する必要があります。
よって、上席者の責任は重く、
職位階級の上に胡坐をかいていてはダメな事は当然です。
しかし、実態はどうなのでしょうか?
階級だけで物を言わそうとする上席者に対し、
権利意識の強い下位の者が居れば、当然反発や問題化するでしょう。
上司を評価する制度について、部下に委縮するのではなく、
常に上司たる実力を保有し発揮出来る様にし、
心ある部下から信頼される様にすれば、評価は恐れるに足りぬでしょう。

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