2024年4月25日木曜日

▼職員に手紙や電話のストーカー行為、断られパワハラ 市議に辞職勧告

職員に手紙や電話のストーカー行為、断られパワハラ 市議に辞職勧告

 

2024年4月25日() 13:30 朝日新聞(斎藤徹)

 

 福島県白河市議会の北野唯道市議(84=無所属=が、議会事務局の職員にストーカー行為やパワーハラスメントを繰り返したとして、同市議会は24日の臨時議会で、北野市議への辞職勧告決議案を全員賛成で可決した。

 

 決議や同市議会政治倫理審査会報告書などによると、北野氏は昨年12月、同氏の担当をしていた議会事務局の女性職員に対し、私的な内容の手紙を渡したり職員宅に贈り物を届けたりといったストーカー行為をした。その後も手紙の返事を書くよう迫ったうえ、仕事中の職員のもとを頻繁に訪ねたり、個人の携帯電話に出るよう強要したりした。

 

 職員が迷惑している旨を伝えると、他の職員がいる場で責め立てたり、事務局に担当を交代させるよう求めたりした。女性職員は心労で通院することになった。

 

 北野氏は議会事務局の他の職員に対しても、大勢の前で怒鳴りつけたり、「うそをついた」などと言いふらしたり、電話で脅すような発言をしたりした。

 

 辞職勧告決議に法的拘束力はない。北野氏は旧大信村議を含め市議に5回当選し、定数24人の現市議会で最年長。昨年末から病気を理由に議会に出席しておらず、審査会の意見聴取も欠席した。この日の臨時議会も欠席したが、事前に提出した弁明書では「女性職員が仕事が忙しく家に帰るのが遅いと聞き、職員やその子どもをかわいそうに思い手紙やプレゼントを渡した。議会は事実を歪曲(わいきょく)している」としている。

 

 

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市の女性職員にセクハラ・パワハラ
 市議会議員に辞職勧告決議 本人は応じない考え
 福島・白河市議会
 

 

2024年4月24日() 20:15 福島テレビ

 

市の職員に対しパワハラ行為などを加えたとして、福島県白河市の市議会議員に対し辞職勧告が決議された。

 

「この度の北野唯道議員の行為は、政治倫理条例に定める政治倫理基準に違反する行為があったとの結果であります」

424日、白河市で開かれた臨時議会。

議題にのぼったのは、市議会の北野唯道議員が市の女性職員に行ったとされるストーカー行為やパワーハラスメント行為についての調査報告だ。

 

市議会では、これまで条例に基づいて政治倫理審査会を設置し、調査を進めてきた。

その結果、北野議員の女性職員の自宅を訪れてクリスマスプレゼントや「愛しています」など書いたと手紙を持って行くなどのストーカー行為を認定。

また、業務中の職員に対して大きな声で怒鳴ったり、威圧的な発言したりするパワハラ行為が確認された。

 

この結果を受けて24日の議会では、北野議員の辞職勧告案が審議された。

「賛成全員であります。よって本案は原案のとおり、可決されました」

 

白河市議会の筒井孝充議長は「8回の審査をやりましたので、十分な審査を尽くしたと思っております。非常に重い(結果)と思っています。(北野)議員は、それを重く受け止めて判断していただければと思います」と述べた。

 

議会を欠席した北野議員は取材に対し、職員に謝罪の言葉を述べたが、ストーカーやパワハラの認識はなかったと答えた。

白河市議会・北野唯道議員は「(手紙での)愛しているという言葉には寛大になると聞かされていたことを思い出し、そのような恋慕の言葉をしたためた。ただ私はお詫びしたいという考えで、そういう(ストーカーの)考えはなかったです」と語った。

一方で、審査会の結果については納得していないという北野議員。辞職勧告には応じない考えだ。

北野議員は「歪曲された審査であったと自分では思ってますから(今は体調不良だが)これから体調が良くなったら、前と同じように市民の為に働きます」と述べた。

市議会では再発防止に向けて、議員ハラスメント条例の制定をめざしている。

 

 

 

女性職員にストーカーやパワハラ 市議に辞職勧告決議 福島・白河

 

2024年4月24日() 18:27 毎日新聞

 

 福島県白河市議会は24日、議会事務局の女性職員にストーカー行為やパワーハラスメント行為を繰り返していたとして、北野唯道議員(84)に対する辞職勧告決議案を可決した。病気を理由に欠席した北野氏を除き、出席した22人全員が賛成。北野氏は毎日新聞の電話取材に、一連の行為について「事実誤認」と否定し、議員を続ける意向を示した。

 

 北野氏は旧大信村議1期を経て、白河市議4期目。市議会は35日から計8回の政治倫理審査会を開き、報告書をまとめた。

 

 報告書によると、北野氏は議会事務局で勤務中の女性職員に個人的な手紙を渡したほか、プレゼントなどを自宅に届けていた。女性の携帯電話などにも執拗(しつよう)に電話し、ストーカー規制法に基づく指導を警察から受けていた。業務内容に関しても、女性を大声で怒鳴りつけた行為などをパワハラと認定した。

 

 一方、北野氏は市議会に提出した弁明書で「辞職勧告は私の名誉が許さない」「議会事務局の故意による作文で事実が歪曲(わいきょく)されて、審査されている」などと反論。24日の毎日新聞の電話取材に対して「ストーカーの認識はない。職員に向かっても確かに大声は出したが規律を説いた意図で、パワハラではない」と否定。今後も「市民のため」に議員を続ける意向を強調した。

 

 報道陣の取材に応じた筒井孝充議長によると、女性職員は既に別の部署に異動しており、心的疲労で医療機関を受診はしたが、休職はしていないという。今後の市議会の対応について「速やかに議員に関するパワハラ規制の条例を制定し、全ての議員が襟を正す姿勢を市民に示し信頼回復に努めていきたい」と話した。

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