2024年4月11日木曜日

垂水市の女性消防士“性別で不当扱い”訴え退職 市長の見解は

垂水市の女性消防士“性別で不当扱い”訴え退職 市長の見解は

 

2024年411日(木) 18:17 NHK

 

鹿児島県の垂水市消防本部に勤めていた女性消防士が、女性用の仮眠室がないため当直勤務ができないなど性別による不当な扱いを受けたとして、去年、退職していたことについて、垂水市の尾脇市長は、NHKの取材に対し「事実確認中だ」とした上で、「女性用施設については早急に対応するよう指示していたが、結果的に退職し、そのあたりは課題としてあった」と述べました。

 

垂水市消防本部では、おととし採用された女性消防士が女性用の仮眠室がないため当直勤務ができず、原則、庁内での業務を担当させられるなど、性別による不当な扱いを受けたとして、去年10月に退職しました。

 

女性はこのほか、庁舎内で男性職員から何度も体を触られたほか、仕事を与えられないなどのハラスメントを受けたと訴えていて、市消防本部に対し、調査と関係者の処分を求めています。

 

これについて、NHKは垂水市の尾脇雅弥市長に取材を申し込みましたが、市から「事実確認中のため難しい」などとして断られたため、11日朝、登庁する尾脇市長に取材しました。

 

尾脇市長は、NHKの取材に対し「現段階では事実確認中だが、期待をして採用しただけに退職は残念だ。環境整備とハラスメントについて専門的な部分も含めて対応するよう指示した」と述べました。

 

そのうえで、女性用の仮眠室がなく、男性と同じように働けなかったと女性が訴えていることについては、「女性用施設については早急に対応するよう指示し、担当者は努力していたが、すぐにできるものではなかった。結果的に退職したことは望むところではなかったので、そのあたりは課題としてあったと思う」と述べました。

 

一方、垂水市や市消防本部によりますと、10日、市議会の全員協議会が非公開で開かれ、消防長などが女性からの訴えの概要や女性用の仮眠室がことし秋に完成予定であることなどを議員に説明したということです。

 

このほか、女性が被害にあったと訴えているハラスメントについては、市の総務課を窓口に、第三者の民間の機関に委託して調査する方針を説明したということです。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ4月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: “性別で不当な扱い受けた” 垂水市の女性消防士退職 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
今般の事案では受入態勢が出来ていないにも関わらず、
受け入れてしまった事が最大の要因です。
それを「期待をして採用しただけに退職は残念」とか
「担当者は努力していたが、すぐにできるものではなかった」と
受け入れ側の不備を庇う様な発言に、この市長にとっては他人事であり、
また残っている職員や組織を擁護するだけの保身しか考えていないと言う、
為政者としての不足を感じました。

被害者の方へ
市長がこの様な姿勢では、
残念ながら組織としての反省も期待出来ないでしょう。


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