2025年1月31日金曜日

▼熊本大学はハラスメント行為を行ったとして准教授を停職2カ月の懲戒処分【熊本】

熊本大学はハラスメント行為を行ったとして
准教授を停職2カ月の懲戒処分【熊本】

 

2025年1月31日() 19:59 テレビ熊本

 

熊本大学は、同僚を誹謗中傷するメールを送るなど複数のハラスメント行為を行ったとして、40代の准教授を停職2カ月の懲戒処分としました。

 

31日付で停職2カ月の懲戒処分を受けたのは、熊本大学大学院人文社会科学研究部で教育学部担当の40代の准教授です。

 

熊本大学によりますと、准教授は2022年3月、同僚を誹謗中傷する内容のメールを同僚や関係者に送信したり誹謗中傷する内容をSNSに投稿。

 

また、イベント参加代として必要のない金銭を要求するハラスメント行為を行ったということです。

熊本大学は准教授の性別や認否・動機については「個人が特定されるので公表できない」とし、「再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。

 

 

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SNSで同僚を中傷するなどのハラスメント
 熊本大学大学院 40代准教授を停職処分

 

2025年1月31日() 19:53 熊本放送

 

熊本大学は同僚を中傷する内容をSNSに書き込むなどのハラスメントをしたとして、40代の准教授を停職処分としました。

 

きょう(131日)付で停職2か月の懲戒処分を受けたのは、熊本大学大学院の人文社会科学研究部に所属する40代の准教授です。

 

熊本大学によりますと、准教授は同僚を中傷する内容をメールで本人や関係者に送ったり、SNSに書き込んだりしていました。

 

またこの同僚に対し、「イベントの参加代」として金銭を要求したこともあったということです。

 

20223月にこの同僚から大学のハラスメント相談員に相談があり、発覚しました。熊本大学は「個人が特定される可能性がある」として、准教授の氏名や性別、年齢などを公表していません。

 

熊本大学の小川久雄(おがわ ひさお)学長は「今回の事態を真剣に受け止め、引き続きハラスメントの防止などに取り組むとともに、再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。

 

 

 

SNSで同僚を誹謗熊本大准教授ハラスメントで停職処分

 

2025年1月31日() 19:46 熊本朝日放送

 

 熊本大学は、同僚に対するハラスメント行為で、40代の准教授を停職処分としました。

 

 停職2カ月となった大学院の人文社会科学研究部に所属する40代准教授は、20233月、同僚を誹謗する内容をSNSに公開するなどのハラスメント行為をしたということです。

 

 小川久雄学長は「再発防止及び信頼回復に努める」とコメントしています。


▼”セクハラ行為”で警察署長交代 女性職員に「好きだ」と発言、手を握るなどの行為 「仕事を頑張っていたので励ますつもりだった」 三重県警鳥羽警察署

”セクハラ行為”で警察署長交代
 女性職員に「好きだ」と発言、手を握るなどの行為
 「仕事を頑張っていたので励ますつもりだった」
 三重県警鳥羽警察署

 

2025年1月31日() 18:18 中京テレビ

 

三重県警は、鳥羽警察署の署長が女性職員の手を握るなどのセクハラをしたとして、署長を交代させる人事を発表しました。

 

警察によりますと、鳥羽警察署長は、去年10月ごろ、車を運転していた女性職員の手を触るなどセクハラ行為をしたということです。

 

当時、食事会の帰り道で、署長は助手席に座り、女性職員に対して「好きだ」などと発言したということです。

 

三重県警は、鳥羽警察署長を本部長訓戒の措置とした上で、23日付で警務課付けに異動させることを決めました。

聞き取りに対して、行為を認めた上で、「仕事を頑張っていたので励ますつもりだった」と話しているということです。

 

 

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三重県警、警官の同僚恐喝で免職
 交際巡り、巡査長ら3人書類送検

 

2025年1月31日() 11:48 共同通信

 

 三重県警は31日、交際トラブルの解決金を要求し同僚の男性警察官から50万円を脅し取ったとして、署に勤務する男性巡査長(40)と男性巡査(23)を免職、男性巡査(27)=依願退職=を停職6カ月の懲戒処分にした。県警は同日、恐喝の疑いで3人を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 

 県警によると、男性警察官は23歳巡査の交際相手を巡り、トラブルになった。2024928日午後、3人は同県松阪市の駐車場で男性警察官と接触、車内で「ぼこぼこにしてやる」などと脅した。解決金を要求され250万円の支払いを提案した男性警察官に、ATM50万円を引き出させたという。50万円は既に返金された。

 

 このほか、同年10月ごろ、女性職員の手を触るセクハラ行為などをしたとして、鳥羽署長の男性警視(57)を本部長訓戒の処分とし、23日付で警務課付とした。

 

 岡崎浩司首席監察官は「県民の信頼を大きく失墜させる行為で極めて遺憾。全職員の指導を徹底する」とコメントした。

 

 

 

警察官が警察官を“恐喝”か…
女性巡るトラブルで50万円脅し取った疑い 警察官3人書類送検
 うち2人を懲戒免職

 

2025年1月31日() 21:26 東海テレビ

 

 同僚の警察官から交際トラブルの解決金として現金を脅し取ったとして、三重県警は131日、警察官3人を書類送検しました。

 

 三重県警は31日、紀宝署の男性巡査(23)と桑名署の巡査長(40)ら警察官3人について、20249月に警察官の男性から現金50万円を脅し取ったとして書類送検しました。

 

 男性巡査(23)と男性は交際する女性を巡るトラブルとなり、男性巡査長(40)が金で解決するよう提案したということです。

 

 書類送検された3人は、2023年度まで同じ警察署の同僚で、いずれも容疑を認めています。

 

 男性巡査(23)と男性巡査長(40)31日付けで懲戒免職に、もう1人は停職6カ月となり、31日付けで依願退職しました。

 

 また、車の中で女性職員の手を触るなどのセクハラ行為をしたとして、鳥羽署の今村昭彦署長(57)31日付けで本部長訓戒となり、更迭されることも発表されています。

 

 

 

同僚恐喝疑い、警官3人書類送検 県警が懲戒処分、
セクハラの鳥羽署長は訓戒

 

2025年2月1日() 8:01 伊勢新聞

 

 女性関係を巡ってトラブルになり、同僚から現金を脅し取ったとして、県警は31日、恐喝の疑いで、紀宝署の男性巡査(23)と桑名署の男性巡査長(40)、鈴鹿署の男性巡査(27)を津地検に書類送検した。県警は同日、紀宝署の巡査と巡査長を免職とし、鈴鹿署の巡査を停職6月の懲戒処分とした。

 

 送検容疑は昨年928日午後、松阪市の駐車場で、男性警察官から現金50万円を脅し取った疑い。3人は「脅し取ったことは間違いない」などと容疑を認めている。県警は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。

 

 県警によると、紀宝署の巡査と男性警察官が女性との交際を巡ってトラブルになっていた。巡査が「ぼこぼこにしてやる」などと男性警察官を脅し、巡査長が「金銭での解決」を提案。鈴鹿署の巡査も同調したという。

 

 男性警察官が同僚に相談して被害が発覚。県警の聞き取りに対し、懲戒免職処分を受けた2人は反省の弁を述べず、鈴鹿署の巡査は「多くの人に迷惑をかけた」などと話し、131日付で依願退職した。書類送検された3人は以前、同じ鈴鹿署で勤務していた。

 

 県警は鈴鹿署の巡査から話を聞いたにもかかわらず、上司に報告しなかったとして、四日市南署の女性巡査を所属長訓戒とし、部下の指導監督が不十分だったとして、紀宝署の男性警部を本部長注意とした。

 

 岡﨑浩司首席監察官は報道陣の取材に「複数の現職警察官が重大な事案を引き起こしたことは、県民の信頼を失墜する行為で極めて遺憾。深くおわびする」と話し、陳謝した。

 

 また、女性職員にセクハラ行為をしたとして、県警は今村昭彦鳥羽署長(57)=警視=を131日付で本部長訓戒とした。23日付で本部警務課付とし、後任に相馬進交通指導課長(59)=警視=を充てる。

 

 県警によると、今村署長は昨年10月ごろ、職員同士の食事会後に女性職員に送迎を頼み、車内で運転中の女性職員の手を触ったなどとされる。岡﨑首席監察官は「幹部を含めた職員に指導教養を徹底し、再発防止に努める」と話した。

 

 

 

巡査ら3人、男女交際巡りトラブルの男性警察官から50万円恐喝容疑
…三重県警が書類送検

 

2025年2月1日() 8:15 読売新聞

 

 交際トラブルを巡り、同僚の警察官から慰謝料名目で現金50万円を脅し取ったとして、三重県警は31日、男性巡査2人と男性巡査長を恐喝の疑いで津地検に書類送検した。県警は、いずれも起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

 

 発表によると、紀宝署の巡査(23)は昨年9月28日、桑名署の巡査長(40)と鈴鹿署の巡査(27)らと共謀し、男女交際を巡りトラブルとなっていた男性警察官に慰謝料を払うよう要求。ATMで現金50万円を出金させ、脅し取った疑い。50万円は事件の2日後に返金されたという。

 

 県警は31日、紀宝署の巡査と桑名署の巡査長を懲戒免職、鈴鹿署の巡査を停職6か月(31日付で依願退職)とした。

 

 また、車内で女性警察職員の手に触れるなどしたとして、鳥羽警察署長(57)を本部長訓戒の処分とした。署長は2月3日付で警務課付に異動する。

 

 

 

励ますつもりで女性職員の手に触れセクハラ
 三重県警が鳥羽警察署長を訓戒・人事異動

 

2025年2月3日() 12:50 三重テレビ

 

 鳥羽警察署の署長が女性警察職員の手を触るなどのセクハラ行為に及んだとして、三重県警察本部は131日、署長を本部長訓戒の処分とし、警務課付けとする人事異動を発表しました。

 

 三重県警察本部によりますと、鳥羽警察署の今村昭彦署長(57)は去年10月頃、食事会の帰りに女性職員が運転する車の助手席に座り、ハンドルを握る手に触れるなどのセクハラ行為に及んだということです。

 

 今村署長に関するハラスメントの風評があり、三重県警察本部で調査したところ判明しました。

 

 この問題を受け、三重県警察本部は今村署長を本部長訓戒の処分とし、23日付で警務課付けとする人事異動を発表しました。

 

 今村署長は「一生懸命に仕事をしているので励ますつもりだった」と話しているということです。


▼学長と事務局長のパワハラ認定 処分へ 外国籍の元准教授が申し立て 山梨英和大

学長と事務局長のパワハラ認定 処分へ
 外国籍の元准教授が申し立て 山梨英和大

 

2025年1月31日() 15:38 山梨放送

 

 山梨英和大学の元准教授の男性が大学幹部からのパワハラ行為を訴えていた問題で、大学側は31日、朴憲郁学長と法人本部事務局長の2人のパワハラ行為を認定したと発表しました。

 

 パワハラ行為を訴えていたのは外国籍の元准教授の男性で、すでに退職しています。

 

 大学側は外部有識者を交えた調査委員会による調査報告書の内容を踏まえた結果、朴学長と事務局長のパワハラ行為を正式に認定しました。今後、法人内に設置する人事委員会で処分を決めるとしています。

 

 関係者によりますと、元准教授の男性は「人格を否定されるような差別」や「教員の働きを否定される発言」をされたなどと主張していました。大学側は認定したパワハラ行為の具体的な内容について「現時点では公表しない」としています。

 

 山梨英和大の担当者は「被害を受けた方には法人としておわび申し上げます。今後は再発防止のための対策を講じ、信頼される学校法人となることを目指します」などとコメントしています。

 

 

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大学でパワハラ 学長など幹部2人の行為を認定
 元准教授が申し立て 山梨英和大学

 

2025年1月31日() 18:24 テレビ山梨

 

山梨英和大学を運営する学校法人は英和大学の学長ら幹部2人が元准教授の男性にパワーハラスメントにあたる行為をしたと認定しました。

 

山梨英和大学では40代の元准教授の男性からパワーハラスメント行為の申し立てがあり、31日に臨時の理事会を開き審議しました。

 

その結果、朴憲郁学長と大学を運営する学校法人本部の事務局長の2人が元准教授に対しハラスメント行為があったと認定しました。

 

具体的な内容について大学は「今後、法人内に設置する人事委員会で処分を決定するまで公表は控えたい」としています。

 

大学の担当者は「被害を受けた方や関係者に深くお詫び申し上げます。今後は再発防止のための対策を講じ信頼される学校法人となることを目指します」などとコメントしています。

 

 

 

山梨英和大学長らのパワハラを認定、元教員に 今年度中に処分を検討

 

1/31() 20:40 朝日新聞(米沢信義

 

 学校法人山梨英和学院は31日、臨時理事会を開き、山梨英和大学の朴憲郁学長と法人本部事務局長の2人が、元教員に対してパワーハラスメントをしていたと認定し、発表した。今後、人事委員会を設け、今年度中をめどに処分を検討する。

 

 大学によると、昨年2月、当時宗教主任を担当していた40代の准教授が、朴学長らからハラスメント行為を受けたと訴え、学内の委員会で調査をしていた。准教授は同3月で辞職。ハラスメントの具体的な内容については現時点では公表できないという。

 

 大学事務部は「被害を受けた方には追って正式に謝罪が行われるが、まずは法人としておわび申し上げます」とコメントした。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ1月29日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼大学幹部がパワハラ行為か 外国籍の准教授が「民族的な差別」など訴え 山梨英和大
これの続報です。

2025年1月30日木曜日

▼秋田・鹿角市長のパワハラ、市議会が不信任決議案を可決…「資質が決定的に欠けている」

秋田・鹿角市長のパワハラ、市議会が不信任決議案を可決
…「資質が決定的に欠けている」

 

2025年1月30日() 20:26 読売新聞

 

 秋田県鹿角市の関厚市長のパワハラ問題で、同市議会は30日の本会議で、関市長に対する不信任決議案を15対2で可決した。関市長は自ら辞職するか、10日以内に市議会を解散するかを迫られ、議会を解散しない場合は自動失職となる。

 

 同市で市長に対する不信任決議は初めて。県によると、2007年以降、県知事や他の県内市長でも例はない。

 

 不信任決議(提案者・児玉悦朗市議)では、第三者委員会で認定されたパワハラ行為12件について「衝撃的」と指摘。23年9月、公共工事を巡って関市長が職員に対し、「こういうとき、霞が関では誰かが責任を感じてビルの上から飛び降りたりする」などと発言した点について「暗に自殺を促した」と断じた。

 

 さらに「市のトップをつかさどる資質が決定的に欠けている。関市政の下では市は後退する」と不信任を突きつけた。

 

 決議後、関市長は「大変重い決議。難しい判断となるので多くの方から話を聞いて時間をかけて熟慮したい」と述べた。

 

 市長が辞職した場合、50日以内に市長選が実施される。市長が市議会を解散した場合、40日以内に市議選となるが、任期満了に伴う市議選が3月9日投開票の日程で決まっており、そのまま実施される運びだ。

 

 

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辞職か、議会解散か パワハラ認定の鹿角市長の不信任決議案可決
 「熟慮して対応決めたい」 秋田

 

2025年1月30日() 19:47 秋田テレビ

 

秋田県鹿角市の関厚市長の言動がパワーハラスメントに認定されたことを受け、鹿角市議会に30日、関市長の不信任決議案が提出され、賛成多数で可決されました。

 

関市長の言動について調査した第三者委員会は124日、鹿角市に報告書を提出し、12件をパワーハラスメントと認定しました。

 

これを受け、30日に開会した鹿角市の2月定例市議会に、議員から関市長の不信任決議案が提出されました。

 

児玉悦朗議員は「市のトップをつかさどる市長としては不適任であることは明白。非を認めようとしない姿勢から、関市政のもとでは市の発展が期待できないと判断せざるを得ない」などと提出理由を説明しました。

 

これに対し、関市長は「第三者委員会の聞き取りでは資料を持ち込めず、十分に説明できなかった。新年度予算については議会の理解を得て進めていきたい」などと弁明しました。

 

しかし採決の結果、議員17人のうち15人が賛成し、不信任決議案が可決されました。

 

関市長は10日以内に辞職か議会の解散かを判断する必要があります。いずれも選択しなかった場合は失職します。

 

関市長は「重い決議であると十分理解している。本当に熟慮して対応していきたい。決議に対する考えが決まったら記者会見で報告したい」と話しています。

 

これを受け、市議会は29日まで休会します。

 

 

 

言動がパラハラと第三者委に認定された秋田・鹿角市長
 議会で不信任決議案可決 今後の対応は明言せず

 

2025年1月30日() 19:15 秋田朝日放送

 

言動がパワハラと認定された秋田県鹿角市の関厚市長に対し市議会が不信任決議案を出し可決されました。辞職か解散か関市長は今後について明言しませんでした。

 

職員に対する関市長の言動12件が第三者委員会にパワハラと認定されたことを受け議会からは「この状態のままでは予算審議など市長に対して質問できるものではない」などとし市長に対する不信任決議案を出しました。

 

市が抱える様々な課題に自身が向き合ってきたことまた第三者委員会の委員が市と委託業務を結んでいて公平性にかけるなどと主張した市長の弁明も踏まえたうえで不信任決議案に対する採決がとられました。その結果全ての議員17人のうち15人が賛成し可決されました。

 

鹿角市 関厚市長:「重い決議と十分理解して熟慮して対応していきたい」

 

関市長は10日後に市長の職を失うことになります。それまでに辞職するのか議会を解散させるのか今後の対応について市長は明言しませんでした。

 

 

 

パワハラ認定の秋田・鹿角市長の不信任案を可決
 市議会、賛成多数で

 

2025年1月30日() 19:00 朝日新聞(滝沢隆史)

 

 秋田県鹿角市の関厚市長(70)の市職員への威圧的な言動がパワハラと認定された問題で、市議会(定数18、欠員1)は30日、市長に対する不信任決議案を賛成15、反対2で可決した。関市長は10日以内に議会を解散するか、辞職または失職するかを選ぶ必要がある。

 

 不信任決議案の可決には、議員の3分の2以上が出席し、4分の3以上の賛成が必要。鹿角市議会では17人が出席。15人が賛成、2人が反対した。

 

 決議案は一部の市議が提出。「かたくなに非を認めようとしない姿勢から、今後の改善は望むべくもない」「市長としての資質が決定的に欠けている」などと批判した。可決後、関市長は報道陣の取材に「重い決議であると理解し、熟慮して対応したい」と述べた。

 

 関市長を巡っては、弁護士による市の第三者委員会が24日、「霞が関では誰かが責任を感じてJRに飛び込んだり、ビルの上から飛び降りたりする」といった発言など計12件をパワハラと認定した。

 

 

 

【詳報】パワハラめぐり鹿角市長への不信任決議案を可決 鹿角市議会

 

2025年1月30日() 17:58 秋田放送

 

鹿角市の関厚市長のパワーハラスメントをめぐり混乱が続いています。第三者委員会が行った調査で、12件の言動がパワハラだと認定された関市長に対する不信任決議案が、30日市議会に提出され、可決されました。

 

10日以内に市議会を解散するか、自ら辞職するか、または自動失職するかのいずれかを選ぶ必要があります。

 

取材に対し関市長は「熟慮して対応したい」と述べ今後の態度を明らかにしませんでした。

 

鹿角市の関厚市長をめぐっては、市が設置した第三者委員会による職員や市長本人への聞き取り、それに、音声データの確認などの調査で「お前の退職金をなくしてやる」「市長の了解なしに答弁したものは懲戒免職」といった言動12件がパワハラにあたると認定されました。

 

「市長の資質が決定的に欠けている」として、30日、市議会議員から関市長に対する不信任決議案が、本会議に提出されました。

 

鹿角市議会 児玉悦朗議員

「関市長は市のトップを司る市長としては不適任であることは明白であり、また、パワハラ問題では形式的な謝罪はしたものの、自身の所業についてはかたくなに非を認めようとしない姿勢から判断するに、今後も改善は望むべくもなく、関市政の下では鹿角市の発展は期待できないというより、むしろ後退するものと判断せざるを得ない」

 

採決の結果、17人の議員のうち15人が賛成し、決議案は可決されました。

 

これにより関市長は、10日以内に市議会を解散するか、自ら辞職するか、または自動失職するかのいずれかを選ぶ必要があります。

 

自身への不信任決議が可決されたことを受けて、関市長は。

 

鹿角市 関厚市長

「重い決議であるということをわたくしも十分理解して、熟慮して対応していきたいと思います。たった今いただいたばかりですので、しっかりと考えて対応する。少し時間かかりますけど、決議に対する考え方が決まりましたら、みなさまに記者会見で報告したいと思います」

 

これまで、繰り返し辞職を否定してきた関市長。今後の態度を明らかにしませんでした。

 

新年度予算案の審議が控える中、どのような判断を下すのかが当面の焦点です。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ1月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 鹿角市長のパワハラ12件認定を市議会に報告 「これから職員と仲良くやれるのか」議長が懸念 秋田
これの続報です。


「ミスが多すぎるやろ」書類を机にたたきつける・ごみ箱を蹴る 巡査部長がパワハラで懲戒処分

「ミスが多すぎるやろ」書類を机にたたきつける・ごみ箱を蹴る
 巡査部長がパワハラで懲戒処分

 

2025年1月30日() 19:24 福岡放送

 

福岡県警は部下や同僚3人に対してパワーハラスメントを行ったとして、男性巡査部長を減給処分としました。

 

30日付で、減給1か月の懲戒処分を受けたのは、福岡県警の44歳の男性巡査部長です。

 

福岡県警によりますと、この巡査部長は20239月から202410月ごろまでの間、同じ係の部下や同僚の3人に対して、データの入力ミスなどを理由に、日常的に「ミスが多すぎるやろ」などと執拗(しつよう)に叱責していました。

 

書類を机にたたきつけ、ごみ箱を足蹴りしたこともあるということです。

 

巡査部長は「ハラスメントに関する自覚が足りず、部下や同僚に対し申し訳ない」と話しているということです。

 

福岡県警は「良好な職場環境の確保のため指導を行っていく」としています。

 

 

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「何で分からんの」
 部下や同僚へのパワハラで警察官処分 福岡県警

 

2025年1月30日() 19:16 毎日新聞(宗岡敬介

 

 部下や同僚の3人を日常的に叱責するなどパワハラをしたとして、福岡県警は30日、警察署に勤務する男性巡査部長(44)を減給10分の11カ月)の懲戒処分にした。また、監督責任として同署の男性警部(59)と男性警部補(57)を所属長注意とした。

 

 県警によると、巡査部長は20239月~2410月、同じ係の男性巡査長2人と男性巡査部長に対し、書類の訂正などがあると「何で分からんの」などと執拗(しつよう)に叱責。巡査部長には書類を机にたたきつけ、ゴミ箱を蹴ったこともあった。

 

 2410月にハラスメント担当部署に情報提供があり発覚した。巡査部長は「部下や同僚が仕事でミスをすると、イライラを抑えることができず厳しく指導していた」と話しているという。

 

 

 

44歳男性巡査部長を懲戒処分
 「ミス多すぎやろ」机に書類をたたきつけたり
ごみ箱を足蹴りしたりするパワハラ行為
 福岡県警

 

2025年1月30日() 18:47 RKB毎日放送

 

同じ警察署の部下や同僚に対し机に書類をたたきつけたりゴミ箱を足蹴りしたりするなどのパワハラ行為をした44歳の男性巡査部長が減給の懲戒処分を受けました。

 

減給10分の1/1か月の懲戒処分を受けたのは、福岡県警の警察署に勤務する44歳の男性巡査部長です。

 

男性巡査部長は、20239月ごろから202410月ごろまでの間、書類の記載やデータ入力でミスをした部下や同僚など3人の警察官に「前も言ったやん」「ミス多すぎやろ」「これ違うでしょ」などと言ったり机に書類をたたきつけたりゴミ箱を足蹴りしたりするパワハラ行為をしました。

 

聞き取りに対し、男性巡査部長は「部下や同僚がミスをすると自分のイライラを抑えることができず厳しく指導した。パワハラに対する自覚が足らなかった。部下や同僚に申し訳ない」と話しているということです。

 

福岡県警の土谷武紀首席監察官は「深くお詫び申し上げます。職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。

 


 

「何でわからんの」「ミス多すぎるやろ」
巡査部長が部下らを執拗に叱責…書類たたき付け、ごみ箱蹴る

 

2025年1月31日() 11:14 読売新聞

 

 部下らにパワハラをしたとして、福岡県警は30日、警察署勤務の男性巡査部長(44)を減給1か月(100分の10)の懲戒処分とした。

 

 発表では、20239月~2410月、署内の執務室で、同じ係の部下と同僚計3人に対して日常的に長時間、「何でわからんの」「ミス多すぎるやろ」などと執拗に叱責したほか、うち1人に対しては書類を机にたたき付け、ごみ箱を蹴った。「部下らがミスをするとイライラを抑えられなかった」と話しているという。

 

 

 

パワハラで巡査部長を懲戒処分
 「ミス多すぎるやろ」執拗に叱責
 書類叩きつけたりゴミ箱蹴ったりも
 「イライラ抑えられなかった」福岡県警

 

2025年1月31日() 10:05 テレビ西日本

 

福岡県警は30日、同僚や部下ら3人に対し日常的にパワハラを繰り返したとして巡査部長を減給1カ月の懲戒処分としました。

 

懲戒処分を受けたのは警察署に勤務する男性巡査部長(44)です。

 

県警によりますと巡査部長はおととし9月から去年10月までの間、同僚や部下3人に対し「なんでわからんの。ミス多すぎるやろ」などと執拗に叱責したり、書類を机にたたきつけゴミ箱を足で蹴ったりするパワハラ行為を繰り返したということです。

 

調査に対し巡査部長は「自分のイライラを抑えることができず厳しく指導していた」などと話していて、県警は巡査部長を減給10分の11カ月の懲戒処分としました。

 

このほか、監督責任として同じ警察署の男性警部(59)と男性警部補(57)を所属長注意としています。


《カウンセラー松川のコメント》

自身の腹立たしさを意思表示する手段として、
手近な物に当たる行為はよく見られる光景です。
以前ですと、中日ドラゴンズの星野仙一監督が
試合中にベンチで物に当っている姿がよく報じられていた記憶があります。
怒っている本人も直接に当事者に当れない為に
手近な物を蹴ったりして怒りを発散させているのでしょう。
私自身は物に当たるのが嫌いなので、その様な行動には出ませんが
職場の同僚が電話機の受話器を叩きつけるシーンをよく目にしました。
当人の気持ちは理解出来ますが、目撃していた私は嫌な気分になっていました。
きっと、無関係な者にとっては迷惑な行動なのではないでしょうか?
巡査部長の様に役付きになるならば、この様な行動は避けて欲しいです。

被害者の皆様へ
同じ職場で苛立ちを表したり、発散したりされてたのでは
周囲もストレス源になっていたと思います。
これを機に加害者が言動を改めてもらえれば良いですね。
しかし、再発する様であれば、然るべき相手に相談しましょう。

宮崎・西臼杵消防パワハラ問題 2人名指し厳正処分嘆願 職員26人、高千穂町長へ

宮崎・西臼杵消防パワハラ問題
 2人名指し厳正処分嘆願 職員26人、高千穂町長へ

 

2025年1月30日() 10:25 宮崎日日新聞

 

 西臼杵広域行政事務組合消防本部で複数の上司によるパワハラが横行していた疑いがある問題で、被害を訴えた人を含む職員有志26人が連名で、加害者とする2人の名を記し「今後一切、消防本部で勤務しないことを強く要望する」と訴える嘆願書を組合管理者の甲斐宗之高千穂町長に提出していたことが29日分かった。甲斐町長は宮崎日日新聞の取材に「職員の思いを重く受け止めて今後の対応につなげたい」と答えた。


 

※ 他社のニュースも掲載致します 

西臼杵広域消防本部パワハラ疑い 厳しい処分求め職員が嘆願書

 

2025年129日(水)18:18 NHK

 

西臼杵広域消防本部でパワーハラスメントが横行していた疑いについて、29日、職員たちがパワハラをしたとされる上司への厳しい処分を求める嘆願書を提出しました。

 

嘆願書を提出したのは高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の3町で作る西臼杵広域消防本部の職員で、新人や管理職を除く職員の8割にあたる25人が署名しています。

 

消防本部では、上司からのパワハラが横行していた疑いがあるとして百条委員会が調査を進めていて、これまでに半数を超える職員が被害を訴え職員のおよそ3割が退職を考えていることが明らかになっています。

 

嘆願書では、報復を受けるのではないかという恐怖を感じながらおよそ10年にわたるパワハラの詳細な内容を証言し、その後も同じ職場で勤務するのはストレスを感じるものでさらに退職者が出てくると訴えています。

 

そして、「加害者への信頼は皆無で今後改善される見込みもない」としてハラスメントをしたとされる上司3人のうち今年度で退職する1人を除く2人について厳しい処分を求めています。

 

百条委員会では来月3日に最終報告をまとめることにしていて嘆願書の内容も考慮した上で「管理者」を務める高千穂町の甲斐宗之町長に適正な処分を求めるということです。

 

提出した職員は、「使命感だけで任務を行っているが限界がきていて、報復があるかもしれない中で証言した。ハラスメントのない環境を作ってほしい」とコメントしています。

 

百条委員会の佐藤さつき委員長は「10年にわたって、トラウマになるほどの苦痛のなかで働いてきた職員の強い思いを受け止めたうえで最終報告をまとめたい」と話していました。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2024年12月27日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 西臼杵消防パワハラ百条委 問題対応「消防任せ」 日之影、五ケ瀬町長が反省
これの続報です。
西臼杵広域消防本部を擁する事務組合のトップである管理者が
甲斐宗之高千穂町長であることは
拙ブログ2024年12月9日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 西臼杵消防本部のパワハラ問題 管理者の甲斐高千穂町長を証人尋問
でも報じておりますが、
この組合管理者に対して職員有志26人(NHK報道では25人)これはが連名で
加害者3人のうち退職者を除く2人の名を記す、
即ち特定の者の勤務を忌避(退職)を要求する意思表示を文書で行なう
異例の事態に発展しました。
そして、26名は管理職と新規採用者を除くと職員の8割に当たるとのこと。
この割合についても、ハラスメントの異常性と事態の重さが現れています。
通常の処分であれば、懲戒であれ分限であれ、免職に至らない事例が多く、
その場合は加害者が12か月以内には何らかの形で復職します。
消防吏員の場合は、一般行政職と異なる採用形態から、他の組織への異動も少なく、
当に「誰かは加害者と同じ部署や建物内で勤務する」ことになります。
その様な状況を回避したい程に、加害者は嫌われている訳です。
何故、この様な嘆願に至ったかは、拙ブログを御一読頂ければ一目瞭然ですが、
拙ブログ2024年12月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 半数以上の消防隊員20人が上司からパワハラを受けたと証言 宮崎県の西臼杵広域行政事務組合消防本部のパワハラ問題で中間報告
これが現状では分かり易い記事かと存じます。
加害者側は一切反省が無いのであれば、再発防止も期待出来ないと考えるのは、
自然の成り行きです。
健全な職場環境を醸成する為とは言え、感情論に走って良い訳ではありません。
しかし、管理監督者がここまで放置してしまった以上、
思い切った抜本的措置を採るしかないでしょう。

2025年1月29日水曜日

▼銀座「伊東屋」拡散された20年前のハラスメント事案を説明「実際に発生していた事実と当該社員処罰確認」

銀座「伊東屋」拡散された20年前のハラスメント事案を説明
「実際に発生していた事実と当該社員処罰確認」

 

2025年1月29日() 21:07 スポーツニッポン

 

 東京都中央区銀座に本店を構える文房具・画材用品の専門店「伊東屋」が29日、公式サイトで「ハラスメント事案に関するご報告と当社の取り組みについて」報告した。

 

 伊東屋は「このたび、約20年前に当社で発生したハラスメント事案に関する投稿がX(Twitter)上で拡散され、多くの皆さまが弊社に対して不信感を抱かれたことと存じます」とネット上で拡散されている20年前に発生したハラスメント事案について「当該の事案について、実際に発生していた事実と当時の社内規定に基づき当該社員に対して処罰を行っていたことを確認いたしました」と報告した。

 

 当該社員に対して処罰を行っていたものの「たとえ加害者が処罰されたとしても、被害に遭われた方の心に刻まれた深い傷が容易に癒えるものではないことを、私たちは重く受け止めています」とした。

 

 また「被害に遭われた方が周囲の社員から不当な扱いを受けたという内容については、それが事実であれば到底許されるものではありません」とし「当社の大切な価値観のひとつとして、『自分を持ち、人との調和を大切にする』という理念があります。セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、その他のハラスメント行為は決して許されるものではなく、私たちの価値観に反するものです。また目撃者や周囲の人がそれを傍観することはもちろん、被害者を更に追い詰めることなどあってはならない、と私たちは強く感じています」と記した。

 

 今回の件により「当社に対する信頼が大きく揺らいだことを真摯に受け止めています」とし「この信頼を回復するためには、伊東屋で働く全ての人が『人を大切にする』という価値観をしっかりと自分のものとし、それに基づく行動を徹底していくことが必要です。そこへ向けた真剣な努力を続けていくことが、当社の責務であると考えています」と信頼回復に向けて改善していくとした。

 

 そして「今後、当社ではハラスメント防止のための取り組みをさらに強化してまいります。ハラスメント防止規定や仕組みを社員に浸透させ、研修や相談体制の充実を通じて、社員が安心して働ける環境を整え、再発防止を徹底してまいります」とし「被害を二度と起こさないため、そして当社に関わるすべての方々からの信頼を取り戻すために、社員一人ひとりが『人を大切にする』行動を心がけ、改善を続ける所存です」としている。

▼大学幹部がパワハラ行為か 外国籍の准教授が「民族的な差別」など訴え 山梨英和大

大学幹部がパワハラ行為か
 外国籍の准教授が「民族的な差別」など訴え 山梨英和大

 

2025年1月29日() 18:09 山梨放送

 

 山梨英和大学の元准教授が、複数の大学幹部からパワーハラスメント行為を受けたと訴えていることが29日、分かりました。大学側は「調査中であり、コメントは差し控える」としています。

 

 関係者によりますと、パワハラ行為を訴えているのはすでに退職している外国籍の准教授です。大学に在籍中、複数の大学幹部から「人格を否定されるような民族的な差別」を受けたほか、「教員の働きを否定される発言」をされたなどと主張しています。

 

 大学は去年5月、外部の有識者を交えた調査委員会を設置。調査委は関係者への聞き取りを終え、29日までに大学幹部2人のハラスメント行為を認める報告書を大学側に提出したということです。

 

 山梨英和大は「現時点ではコメントは差し控えたい」とする一方、「事実関係を明らかにした上で処分の有無などを検討する」としています。 

▼ハワイ大に学ぶセクハラ対応 琉大ヒューマンライツがシンポ 2月2日 沖縄

ハワイ大に学ぶセクハラ対応 琉大ヒューマンライツがシンポ 22日 沖縄

 

2025年1月29日() 16:41 琉球新報(南彰)

 

 琉球大は22日午後1時半から「ヒューマンライツセンター」のキックオフシンポジウムを開く。先進的なセクハラ対応に取り組む米ハワイ大から講師を招き、「組織におけるセクハラ対応」について考える。

 

 講師は、ハワイ州最高裁判事で琉球大名誉博士のサブリナ・マッケナ氏と、ハワイ大のジェニファー・ローズ氏。ハワイ大でセクハラや性暴力、デートDV、性的指向・性自認に対する差別などに対応する組織「タイトル・ナイン・オフィス」の実践を紹介する。

 

 会場は西原町千原の同大文系講義棟114教室。参加無料だが、131日午後5時までに事前申し込みが必要だ。

 

 24日に琉球新報に来社したヒューマンライツセンターの竹葉梓さんと比嘉紀枝さんは「日本ではハラスメント対応の体制が整っている組織が少ないので、ハワイ大の先進事例は参考になる」と参加を呼びかけた。

丹波市消防本部でのパワハラ事案に思う

 拙ブログ1月28日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【速報】「散髪しないと合格させない」昇任試験で部下にパワハラ 消防トップの消防長を懲戒処分 兵庫・丹波市
この件について、報道内容を元に改めて書き留めておきたいと思います。

事案発生時期:
2024年11月

事案発生:
昇任試験面接会場

加害者:
面接官でもある消防長(50代男性)

被害者:
面接試験受験生(年齢等不明)

事案内容(加害行為):
面接会場にて被害者が入室直後に加害者から
「制服のポケットのふたが乱れている」
「ネクタイが緩んでいる」
「ズボンに大きなしわが寄っている」
「髪が伸びている」
などと、大きな声で注意し一度退出。
被害者が再度入室後に
「丸刈りにしろとは言わないが、散髪に行ってもう一度見せに来い」
「散髪しないと合格させない」
などと、激しい叱責。

事案内容(被害状況):
被害者は叱責を受け、眠れなくなるなどした

事案内容(被害者の取った行動):
11月25日に丹波市公平委員会に相談

事案対応状況:
パワーハラスメントの可能性があると判断し、市が男性に聞き取りした。
1月には苦情処理委員会を2回開催。
職務上の地位や職場内の優位性を背景に「強いストレスを与え、就労意欲を低下させる状況に至らせた」と確認し、同月22日にパワーハラスメントと認定した。

加害者の弁:
消防の現場は集団行動が基本であり、規律を重んじるため厳しく指導しなければいけないという思いがあったが、今回の件は重く受け止めて反省し責任を感じている。

カウンセラー松川の見方(対被害者):
面接試験を受ける際、受験者が合格を希望しているならば、髪型や服装と言った身だしなみには細心の注意を払うべき。
これは社会人としてではなく、全ての面接受験者にとっての常識中の常識。
また、受験者の上司も、受験者に対しての指導を徹底するべき。

カウンセラー松川の見方(対加害者):
面背試験に合格できない様な服装に対して、親切心から指導を、そして熱い心から強い口調になったと推測します。
本来ならば受験者の上司が指導するべき内容を守らずに受験している事を不憫に感じたのかも知れません。
しかし、受験者が面接試験に臨むべき身だしなみで有ろうが無かろうが、試験が開始されているならば、試験官として臨むべきであり、それは受験者に対して指示をするのではなく、現在の身だしなみについて試験官として質問をするに留め、その上で採点や合否決定をすることが、公正公平な試験実施であり、試験官の務めであったと思います。

カウンセラー松川の見方(試験制度):
昨今では官民問わず、管理職や役職者になることを回避したがる者が居ます。
それは、少ない手当で仕事量が増えたり、責任を負わされるのが嫌だからなのです。
昇任試験の受験者数や合格率は、所属や部署にとって部下への指導監督の指数ともなります。
それゆえ、上司によっては部下を無理矢理にでも昇任試験を受験させる場合もあります。
部下としても「昇進はしたくないが、上司にも逆らいたくない」との思いから、嫌々受験する場合があります。
そうなると「面接試験で好感触を得よう」なんて発想は必要無いので、受験に相応しくない身だしなみで試験に臨む者が現れても不思議ではありません。
一般的に正規公務員は受験し合格しての採用なので、受験に関して無知な訳ではありません。
だから、この被害者も受験に関する予備知識が皆無だったとは思えません。

カウンセラー松川の見方(身嗜み):
昔から職場で「髭を剃るの剃らないの」「スーツを着るの着ないの」とのトラブルは起きています。
学校であれば、頭髪の規則や登下校時でも服装規定等が適用されますが、それさえも厳し過ぎると「ブラック校則」と問題視される時代です。
しかし、官民問わず制服着用時以外の被服規定は無い場合が多いでしょう。
また、頭髪や爪等も特に規制されないが為に「茶髪の何が悪い」「マニュキュアは何故ダメなのか」との問答も発生しています。
「不快感を与えない身嗜み」と常識に期待した抽象的な指導はしても、具体的に「ネクタイ着用」「男性は長髪禁止」との規定は少ないと思います。
さて、丹波市や丹波市消防本部には、この様な身嗜みの規定はあったのでしょうか?
もしもそれが無ければ、今般の消防長の指導も「個人の感覚を押し付けた」とされてしまう危険性はあります。
常識は常識として認識されても、それは万人が同じ感覚でもなく、また強要するものでない、単なる任意の共通認識なだけなのです。
特に「個を尊重」「多様性」が重視される時代であれば、尚更に「常識」を押し付けるのは、即ち「無理強い」と見做される時代とも言えます。

カウンセラー松川の見方(総括):
今般の事案は「合格させたい幹部」と「合格したくない職員」の不整合が生んだ、当に被害者・加害者・組織の全てが不幸に陥った悲しい事案だと思います。
そしてこれから「熱血指導はパワハラの要因」との短絡的思考が安全策になってしまうのかと思うと非常に残念です。

カウンセラー松川の見方(追記2025.1.29):
市の相談窓口へは被害者以外に被害者の上司も加わっていると毎日放送が伝えてます。
いくら厳し過ぎる叱責とは言え、面接官でもある消防長が「面接に相応しくない」と判断した上での叱責に対して、本来は被害者が叱責されない様な身嗜みで面接に臨む様に指導するべき立場の者までが、被害者に同調して「消防長によるパワハラだ」と訴え出るのは、管理監督者としていかがなものかと思います。
勿論「だからと言ってパワハラしても構わない」との意味ではありません。


【速報】小中高生の自殺者数が去年527人で過去最多 全国の自殺者数は2万268人で過去2番目の少なさに 厚生労働省

【速報】小中高生の自殺者数が去年527人で過去最多
 全国の自殺者数は2268人で過去2番目の少なさに 厚生労働省

 

2025年1月29日() 10:00 フジテレビ

 

去年1年間に全国で自殺した人は、2万余りで過去2番目に少なくなりました。一方で、小中高生の自殺は527人で、過去最多となっています。

 

「死にたい」と言う人に「死なないで」とは絶対に言わないで…子供たちからのSOS最前線

 

厚生労働省によりますと、全国で去年自殺した人の暫定値は2268人で、前の年より1569人減り、1978年の統計開始以降2番目に少なくなりました。男女別では男性は13763人、女性は6505人となっています。動機としては、健康問題がもっとも多く、次いで経済・生活問題となっていて、SNS・ネット上のトラブルも確認されています。

 

また、小中高生の自殺者数は527人で、前の年から14人増え、1980年以降で最多となりました。内訳は、小学生が15人、中学生が163人、高校生が349人となっています。

 

厚労省の担当者はこどもの自殺対策について、「SNSを活用した相談体制の拡充や、子どもが自殺未遂をおこした時、学校の先生などに助言を行う危機対応チームを設置する」など、対策強化したいとしています。

 

悩みや不安を抱えて困っているときには、電話やSNSで相談する方法があります。「こころの健康相談統一ダイヤル」など複数の窓口があり、厚生労働省のホームページにも案内があります。一人で抱え込まず相談してみてください。

 

 

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2024年の自殺者数、子どもが過去最多に 厚労省公表

 

2025年1月29日() 10:00 毎日新聞(肥沼直寛)

 

 厚生労働省は29日、警察庁の自殺統計を基にまとめた2024年の自殺者数(暫定値)を公表した。小中高生は527人(前年比14人増)で、統計を取り始めた1980年以降で過去最多となった。全体の自殺者数は2268人(同1569人減)で、2番目に少なかった。

 

 小中高生の自殺者は20年に前年比100人増の499人と大幅に増加して以降、500人前後で高止まりしている。24年の内訳は、高校生349人(前年比2人増)中学生163人(同10人増)小学生15人(同2人増)--と、いずれも前年を上回った。男女別では、男子が239人と前年より20人減った一方、女子は34人増の288人。09年以降では最も多くなり、初めて女子が男子を上回った。

 

 厚労省が昨年10月に公表した自殺対策白書によると、子どもについては原因・動機が不明の割合が高いほか、年齢や性別ごとに家庭や健康、学校など抱える問題が細分化している。厚労省の担当者は「最多水準が続いており、かなり深刻な状況と受け止めている。背景を分析したい」と話した。

 

 自殺者全体では、過去最少だった19年(2169人)に次ぐ水準だった。20年以降の新型コロナウイルス禍で増加傾向となっていたが、コロナ禍前に戻った。年代別に見ると、全年代で前年を下回ったが、20歳未満の女性と80歳以上の男性は増加している。

 

 政府が26年までに13人以下にすると目標に掲げる自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は163人だった。




【解説】小中高生の自殺者数過去最多
 SNS・少子化・地域のつながりの希薄化
大人が作った決まりが生きづらさに?

 

2025年1月29日() 10:00 日本テレビ

 

29日に厚生労働省が発表した去年の自殺者数(暫定値)は2268人と統計開始以来2番目に少ない一方で、小・中・高校生は527人と過去最多に。増加傾向にあるこどもの自殺、今のこどもたちをめぐる環境や傾向などを取材しました。

 

■全体では過去2番目に少なくなるも小中高生は過去最多に

厚生労働省が発表した暫定値では、去年、自殺した人は2268人で、2023年より1569人減り、1978年の統計開始以降過去2番目に少ない状況です。女性は6505人と2年連続の減少、男性も13763人と3年ぶりに減りました。一方、小・中・高校生の自殺者は、2023年より14人増えて527人で、小・中・高校生の項目ができた1980年以降過去最多でした。

 

全年齢でみると、2023年と比べ、進路や友達との関係についての悩みなどの学校問題が理由の自殺が増加したほか、2022年から調査項目に追加されたSNS・インターネット上のトラブルを理由とした自殺は過去最多の42件でした。

 

■止まらないこどもの自殺増加 理由分からない状況

小・中・高校生の自殺者数は増加傾向にあり、2022年は514人で過去2番目、2023年は513人で過去3番目です。こどもの場合、遺書が残されていないなど要因分析が難しく、こども家庭庁は「分析をしているが、これというような理由については分からない」としています。

 

■「恵まれているのにこんな気持ちになってごめんなさい」今のこどもたちの傾向…

自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンクは、悩みを抱える人のためのWebサイト「かくれてしまえばいいのです」を運営していて、清水康之代表は、サイトに寄せられた声などから最近の傾向を次のように分析します。

 

「『学校にも、家にも、どこにも居場所がない』『ここにいていいと思える場所がない』など、安心できる場や関係性を持つことができていないこどもや、『恵まれているのにこんな気持ちになってごめんなさい』といった気持ちを吐露するこどももいる。」「『生まれてきたくなかった』『自身のキャラに縛られていて家族や友人に弱い自分をさらけだせない』『何か決定的な原因があるわけではないのに、なんとなく死にたいと思ってしまう』といった声も多く、ひとりで苦しんでいるこどもたちが多いように感じる。」

 

また、悩みを抱えるこどもたち(特に中高生など)が思いを吐き出す場である「gedokun」などをネット空間で運営するNPO法人「第3の家族」の奥村春香理事長も、悩みを抱えるこどもの傾向について、こう話します。「本当に学校とかでは外から見たら、いわゆる普通の子みたいに見える子たちが多い。全然、別に何かすごく際立った特徴とかがあるわけでもない。隠れて家で傷ついているみたいな子たちが多いなと思いますね」

 

■フォロワーの数=人生の幸せ度? SNSの影響

gedokun」の投稿などから、現在25歳の奥村理事長が懸念するのは、SNSやインターネットによる影響です。リアルでは言えない悩みや思いを共有できるのはネット空間のいいところと言う一方で、SNSなどの情報は、こどもたちが扱いきれるものではないのでは、と指摘します。

 

「例えば学歴ピラミッドとか、シンデレラ体重というモデル体重があったりするんですけど、(大人であれば「これはモデルさんの体重だよね」と分かるが)そういうのを本当にすごく信じてしまって、もうそれじゃなきゃ駄目なんだってなってしまうこともある」

 

「大人だったらSNSフォロワーの数と友達の数とその人生の幸せ度が全部イコールじゃないと分かるかもしれないけど、何かその辺が扱いきれないような量で。それはだんだん成長していく過程で分かるものなので、今のSNSはちょっと危険な空間だなと思います」

 

また自傷行為について触れる機会が以前より増えているのでは、とも指摘。「悩んでいる時にSNS上で仲良くなった子とかがSNSで自傷行為の写真とかをあげていて、こういうふうにするんだ、みたいなことが分かる場合もある」そして、今までは自傷行為を隠れてする子が多く、そうした行為の詳細を知ることは少なかったと感じていると言いますが、「今は(SNSの)一番手前側でその(自傷行為の)情報が出てきてしまうので、学校もいい場所じゃないし、もう居場所ないから自傷行為しようかなみたいなことが多い。(居場所が)家、学校、第3位が自傷行為みたいになっている感覚はありますね。」

 

またSNS以外にも。「今のティーン向けの漫画とか曲とかって結構そういう表現が出てくるので、知ってしまうところがありますね」

 

■身近な人との深いつながりが減少友達ではなく推しがいるから生きていられるこどもたち

そして最近のこどもたちの声から感じているのが、手に届く範囲にいる身近な人との深いつながりの減少だといいます。

 

「公園も遊ぶ場所が減ってきているので、そうなるとオンラインで遊ぶしかないなどで学校の友達ができにくくなっている子もいたり、“推し”とかが多様化しすぎて趣味がかぶらないから、学校の友達はそれなりの関係で、ネットの友達と深く付き合っていたりとか」

 

「コロナ禍の影響がまだ残っている学校とかだと、放課後が終わったら早く帰れとか。あとは部活とかが最近地域で合併していたりするので、地域では友達ができるかもしれないけど、学校に戻った時に同じ部活の友達がいないとか」

 

「本当に小さいことの積み重ねという感覚はするのですけど、でも昔はあった“友達がいたから生きていられたんだ”みたいな雰囲気はちょっと減っている。どちらかというと“推しがいるから生きていられる”に変わってる感じはありますね」

 

■手の届く範囲を大切に

「おじさんがただ挨拶しただけなのに不審者として通報されるかもしれない世の中。最近だと教育虐待とかも増えてますけど、お母さんたちは認めてくれないし厳しいかもしれないけど、隣の家のおじさんが『本当頭いいね』と言ってくれたらそれだけで救われる何かもあると思うんですよ。それが今はなくなっていて、親子も孤独だし、なんかこどもにとっての価値観みたいなものも親とかの狭い価値観になりやすいのかなって思いますね」

 

奥村さんはまずは地域のこどもたちに挨拶をするなど、手の届く範囲の人との関わりを大切にすることが重要だと考えているといいます。

 

■大人が作った決まりやサービスがこどもの生きづらさに

そして、こどもたちの生きづらさについては…

 

「習い事とか塾も増えて、小学3年生からいっぱいやる必要あったんだっけとか。学校側は決まりで学生の生きやすさを、何か奪っていないかとか、本当に小さいことの積み重ねなのかなって思いますね」

 

「私たちから見て感じるのは、大人たちの仕事的にやりやすいような社会とか、大人たちに都合のよい社会の中で、こどもたちが結構苦しめられてるのかなって思うところはあって、例えば先生も、ハラスメントとかがあるので、生徒に介入したら逆に何か言われちゃうかもしれないみたいで、生徒と先生の距離ができたりだとか。公園も遊ぶ場所が減ってとか、受験(の低年齢化)もそうですけど、大人たちが作った決まりとかサービスの中で、結構生きにくさみたいなのが生まれているのかなっていうのを感じますね」

 

■求められる早急な国の対策

暫定値時点で過去最多となった小・中・高校生の自殺者数。この結果について、こども家庭庁支援局の吉住局長は「『こどもの自殺対策緊急強化プラン』を作成したこども家庭庁としても、大変重く受け止めている。プランには、こどもの自殺対策のためのあらゆる施策が盛り込まれているが、そうした施策が実際の現場で実効性のあるものとして実施されているのかどうか、こども家庭庁を含め、関係各省庁において再点検をしていくことが急務だ」と話しました。

 

関係者によりますと、政府は今回の結果を踏まえ、今月31日に関係省庁連絡会議を開催し、こどもの自殺対策について対応を議論するということです。


《カウンセラー松川のコメント》
令和6年自殺統計の速報値が発表されました。
001386269.pdf
私が産業カウンセラーの勉強を始めた2011年(平成23年)頃だと
「自殺者は3万人超」と説明されていました。
ところが、平成24年(2012年)以降は2万人台を推移しており、
昨年(令和6年)も速報値で2万268人と1万人台に近い人数となりました。
しかし、小中高生の自殺者が増えたのは残念なことです。
日本や世界の将来を担うはずの人材が失われるのですから、
人類にとっても大きな損失と言えるでしょう。
心理職の一人として私も、
若い世代が生き甲斐を感じられる社会を作ることで、
自殺者が出ない様なにしたいと頑張りたいです。


消防本部におけるハラスメントの実態に関する調査の結果及び留意事項について(通知)

消防本部におけるハラスメントの実態に関する調査の結果及び留意事項について(通知)

 

2025129() 総務省消防庁消防・救急課長

 

消防庁では、「消防本部におけるハラスメント等への対応策に関するワーキンググループの検討結果について(通知)」( 平成29年7月4日付け消防消第 171 号消防庁次長通知)を発出するなど、消防本部においてハラスメントの防止に向けた対策を推進していただくよう要請してきたところです。

しかしながら、消防本部におけるハラスメントの実態に関する調査の結果、別紙のとおり、令和5年度中にハラスメント行為により懲戒処分等が行われた 事案が多数発生している状況です。

 ハラスメントは、個人の尊厳や人格を不当に侵害する許されない行為であり、職員の士気を低下させ職場環境の悪化を招くとともに、国民、住民の信頼を著しく損ね、消防行政に対する社会的評価にも悪影響を与えかねない行為です。ハラスメントを防止するためには、消防職員の任命権者である消防長をトップとして、積極的に対策を実施することが必要です。貴職におかれましては、下記事項に留意の上、各種の対策を徹底するようお願いします。

 おって、各消防本部におけるハラスメント対策の具体的な実施内容に係る調査を行う予定であることを申し添えます。

 都道府県にあっては、貴都道府県内の市町村(消防の事務を処理する一部事務組合等を含む。)に対して、この旨周知されるようお願いします。

 なお、本通知は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第37条の規定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添えます。

 

                    記

 

1 消防長の意志の明確化

消防本部のトップである消防長自らが「ハラスメントは許さない」という意志を明確にし、それを消防本部内に周知徹底していくことが重要である。

このため、消防長の意志の明確化に当たっては、全ての職員がそれを十分に理解できるようにするため、職員に対して自らの意志を直接伝える、自らの意志を文書化して通知を発出する、通知を署内に掲示するなど、より効果的な対応を取るとともに、毎年度の初めに消防長の意志の明確化を再度行うなど、定期的に周知徹底すること。

なお、人事異動等により消防長が新たに就任した場合、新消防長は自らの意志の明確化を遅滞なく行い、消防長の意思表示が途切れることのないようにすること。

 

2 ハラスメントに係る通報及び相談をしやすい環境づくり

ハラスメント通報制度の確立やハラスメント相談窓口の設置については、最も基本的かつ重要なハラスメント防止対策の一つであり、これらが十分に機能するよう、通報・相談しやすい環境づくりに取り組むことが重要である。

このため、通報受付・相談窓口に必要に応じてハラスメントに関する知見を有する第三者を加えることや、通報制度や相談窓口に関する情報について職員に対し定期的かつ丁寧に周知等を行うことにより、職員の利用にあたる心理的障壁を除去することに努め、通報制度や相談窓口の利用を促すこと。

 

3 ハラスメントやその予兆の早期覚知

職員を対象としたハラスメントの実態に関するアンケートを実施する事や、職務として部下の人事管理、健康管理を行う管理職員が日頃から部下職員と円滑にコミュニケーションを図ることなどにより、組織としてハラスメントやその予兆を早期に覚知し、深刻化する前に適切に対応できるようにすること。

 

4 階層別の研修等の実施

調査結果において懲戒処分等が行われたハラスメント(176件)のうち、最も多かったのは上司から部下に対するもの(147件)であった。また、懲戒処分等を受けた者(206名)のうち、階級別で最も多かったのは消防司令補(66名)であり、年代別で最も多かったのは50代(89名)であった。

このため、職位や勤続年数等の階層別による研修や職場ミーティング等を通じ、職員が職位等に応じたハラスメントを防ぐための役割を理解し、実行できるようにするとともに、特に部下職員を持つ管理職員等については、自らの言動が組織風土や部下職員に大きな影響を与えることから、これらの職員に対する研修等を一層充実させること。

 

5 職員相互で不適切な言動をけん制しあえる良好な関係の構築

調査結果においてハラスメントが発生した場所のうち、最も発生件数が多かったのは執務室(107 件)である一方、管理職員の出入りが少ないガレージ、訓練室等や、勤務時間外に利用される飲食店等での発生件数(163件)が全体の6割超を占めた。

管理職員の目の届かない時と場所においてもハラスメントの発生を防ぐためには、職員一人一人がハラスメントの防止に向けた自覚を持ち、自らの言動を律し、職員相互で不適切な言動をけん制しあえる良好な関係を構築することが重要である。

このため、職員が自らの言動を振り返るチェックシートの導入、管理職員による部下職員との定期的な個人面談、所属内の職場ミーティングなどを行うことにより、職員の気付きを促す取組や風通しの良い職場づくりに努めること。


別紙

消防本部におけるハラスメントの実態に関する調査

 

1 調査概要

  全国の消防本部(720本部)において、令和5年度中にハラスメント行為により懲戒処分等が行われた事案(※)について調査を行い、回答を集計したもの。

(※)「懲戒処分等が行われた事案」とは、ハラスメント行為者本人に対して懲戒処分又は訓告、厳重注意、説諭、諭旨などの実質的な制裁を伴わない矯正措置(以下「懲戒処分等」という。)が行われた事案をいい、監督責任による懲戒処分等が行われた事案は含まない。

 

2 調査結果

① ハラスメント件数及び内容

ダイアグラム

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(※1) パワハラ、セクハラ、マタハラ以外のハラスメントが行われた事案をいう。以下同じ。
(※2) 2種類以上のハラスメントが行われた事案をいう。以下同じ。

 

② 懲戒処分等を受けた者()の数

テーブル

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(※)自らのハラスメント行為により懲戒処分等を受けた者をいい、監督責任により懲戒処分等を受けた者は含まない。以下同じ。

 

③懲戒処分等を受けた者と被害者の関係

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④懲戒処分等を受けた者の階級内訳

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⑤懲戒処分等を受けた者の年代

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⑥ハラスメント発生場所

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(※) 1事案において複数の場所でハラスメント行為が行われた場合、それぞれに計上している


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