自殺職員遺族が福島県提訴 長時間労働、パワハラ原因と訴え
2025年5月13日(火) 10:26 福島民友新聞
県中教育事務所の男性職員=当時(57)=が自殺したのは、長時間労働と上司からのパワハラによる心理的負荷が原因だとして、男性の遺族が12日までに、県に慰謝料など約8468万円の損害賠償を求めて福島地裁に提訴した。提訴は3月19日付。
訴状によると、男性は中学校教員として採用され、2019年4月から県中教育事務所に勤務。21年4月ごろから上司に早く帰宅することを許されず、時間外労働が増えた。上司からパワハラも受け、22年4月に自殺したとしている。
男性が残した勤務時間の記録では、自殺するまでの直近3カ月の超過勤務はいずれも100時間を超えていた。男性は民間企業の労働災害に当たる公務災害に認定されたという。
遺族側は訴状で「上司は労働者の心身の健康を損なうことがないよう注意する義務を怠った」などと主張している。県教委は福島民友新聞社の取材に「係争中の案件であり、何も答えられない」としている。
訴状には「休日出勤を申告しないことが暗黙の了解…」
3月の超過勤務は158時間…自殺した50代男性職員の遺族が福島県を提訴
2025年5月13日(火) 16:30 福島中央テレビ
県中教育事務所の男性職員が超過勤務が原因で自殺したとして、遺族が県に慰謝料など合わせて8468万円あまりの損害賠償を求めて提訴しました。
訴状によりますと、県の県中教育事務所で勤務していた50代の男性職員は、2021年4月から帰宅が遅くなる日が増え、実際の業務終了時刻よりも早い時間の記入や、休日出勤を申告しないことが暗黙の了解になっていたということです。
勤務当時、男性が早く帰ろうとすると、上司から帰宅を遮る発言などのパワーハラスメントを受けていたとしています。
男性が管理していた勤務時間の記録によると2021年度の超過勤務は月平均で78時間を超え、2022年1月は109時間、2月は136時間、3月は158時間を超えており、男性の死亡は公務災害にあたると主張しています。
遺族は、長時間労働が原因で男性が2022年4月に自殺したとして、県に慰謝料など合わせて8468万円あまりの損害賠償を求めて福島地裁に提訴しました。
県は「係争中のためコメントは差し控える」としています。
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