「議員からハラスメント」2割 大町町、職員アンケート
対策を講じるよう要請
2025年5月31日(土) 7:22 佐賀新聞(小野靖久)
大町町は30日、係長以上の職員に行った「町議会議員からのハラスメント実態調査」の結果を公表した。威圧的言動など2割が「ハラスメントを受けた」と回答した。町は同日、全議員に結果を伝え、対策を講じるよう要請した。
町によると、以前から一部議員によるハラスメント行為があり、2022年9月〜24年4月に4回にわたって対応の要請や抗議を行った。心身を病んで休職する職員も出た。今年3月にも威圧的行為が確認され、他市町でもハラスメントが問題になっていることを受け、調査結果を示して対応を求めることにした。
調査は係長以上の36人にハラスメント経験の有無、議員名、内容、業務や体調への影響などを聞いた。
ハラスメントを受けたと回答したのは7人(19・4%)で、執務室や議会の委員会、勉強会での「威圧的な言動や態度」「2時間以上の拘束」が多かった。仕事への影響(複数回答)では「議会対応をしたくなくなった」(41%)「業務効率低下」(25%)などが示され、体調面では「疲労感」「ストレス反応」(いずれも26%)といった回答だった。
水川一哉町長は「要請や抗議を重ねてきたが、一向に前進がなく、実態調査に踏み切った。研修実施や条例制定を求めたい」と述べた。諸石重信議長は「調査結果を重く受け止める。研修を行い、条例を制定する方向で進める」との考えを示した。
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