2025年10月15日水曜日

▼パワハラで「退職余儀なくされた」…こども園の元園長と保育教諭5人、運営法人側を提訴

パワハラで「退職余儀なくされた」
…こども園の元園長と保育教諭5人、運営法人側を提訴

 

2025年10月15日() 15:17 読売新聞

 

 大阪府堺市西区の認定こども園「くみの木こども園つくの」を退職した元園長の男性(44)と元保育教諭の男女5人が14日、運営法人側のパワハラなどで退職を強いられたとして、社会福祉法人「ラポール会」(大阪狭山市)や理事長らに対し、計453万円の損害賠償を求める訴訟を地裁堺支部に起こした。

 

 堺市によると、同園では昨年12月から今年3月までに、元園長を含む保育教諭19人中11人が退職した。このうち、元園長ら一部が提訴した。

 

 原告側は訴状で、法人側が昨年秋、職場環境の改善に取り組んでいた元園長について、一方的な降格を決めたとし、元園長は精神的苦痛を受け、うつ病を発症したと主張。他の教諭らが、法人側に降格理由の説明を求めても、「合理的な説明はなかった」とし、「退職するか継続して勤務するかの選択を迫られ、退職を余儀なくされた」としている。

 

 同市によると、同園では昨年末以降、園児約20人が転園しているという。

 

 元園長はこの日、提訴後の記者会見で、転園が相次いだことに「園児には申し訳ない気持ちでいっぱい」と語り、「法人がきちんと向き合って説明責任を果たし、関係者に謝罪してほしい」と訴えた。

 

 ラポール会は取材に対し「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

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