2025年10月28日火曜日

精神障害の労災請求、大幅増 職場環境原因多く、医療現場深刻

精神障害の労災請求、大幅増 職場環境原因多く、医療現場深刻

 

2025年10月28日() 8:11 共同通信

 

 政府は28日、過労死・過労自殺の現状や国が進める防止対策をまとめた2025年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。精神障害による労災請求件数が年々増加して10年度と比べ3倍以上となり、対人関係やパワハラなど「職場環境」に関する原因が急増。医療現場の精神障害による労災認定件数も増えており、深刻な状況が浮かんだ。

 

 高市首相は「心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和検討」を厚生労働相に指示しており、政府がどのような姿勢で臨むのかが問われそうだ。

 

 白書によると、精神障害による労災請求件数は10年度の1181件から24年度は3780件に大きく増加。請求に対する決定件数(不支給を含む)を原因別で見ると、22年度に749件だった「対人関係」が、24年度は倍以上の1519件になった。パワハラ、セクハラも増加した。

 

 認定件数を業種別で3年ごとに平均すると、「医療」は1113年度に14.7件だったのが2022年度では46.7件。医療に続き「建設業」、「自動車運転従事者」が多かった。

 

 

※ 他社のニュースも紹介致します 

精神障害での労災認定は昨年度1055件 6年連続増で過去最多 過労死白書

 

2025年10月28日() 8:54 日本テレビ

 

政府が閣議決定した過労死白書によりますと、精神障害での労災認定は昨年度1055件で過去最多となりました。

 

28日に公表された過労死等防止対策白書によりますと、昨年度、脳・心臓疾患での労災認定は241件で、前の年より25件増え3年連続の増加、精神障害での認定は、172件増え、1055件と6年連続で増加し、過去最多となりました。

 

また、今回の白書では、2012年度以降の10年間について初めて業種別での認定の原因が分析されました。「医療」の業種では精神障害と認定された、27.1%で同僚からの嫌がらせなどが原因の1つとなっていました。

 

また、「IT産業」では、4割以上で仕事内容や量の大きな変化が起こる出来事があったことが原因の1つとなっており、他の業種と比較しても高くなっています。

 

厚生労働省は、精神疾患による労災認定が増えていることをうけ、ハラスメント面の対策にさらに力を入れていくとしたうえで、「業種ごとに特徴を踏まえた対応を検討し、取り組みを行っていく」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

ハラスメントを放置したり効果の無い対応でお茶を濁していると、
被害者がメンタルヘルス不調に陥る可能性が高くなります。
だからこそ、ハラスメント面の対策に注力するのでしょうけど、
ハラスメント面の対策とは何を指すのか抽象的過ぎます。
要するに結果が出たので、それに応える対策を挙げただけに感じます。


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