パワハラ対策、職員学ぶ 鈴鹿市が2日間の研修 三重
2025年10月18日(土) 8:01 伊勢新聞
【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は17日、同市役所で、係長級の職員を対象にしたパワハラ研修を開き、ハラスメント対策について学んだ。
職員が安心して働ける職場環境を構築することを目的に、初開催。同日と30日に実施し、2日間で計244人が参加する。
初日のこの日は午前の部と午後の部の2回に分け、計136人が参加。弁護士資格を持つ総務部の光永圭佑参事(31)が、講師を務めた。
光永講師は、ハラスメントについて「人の尊厳を傷つけ精神的、肉体的な苦痛を与える嫌がらせやいじめのこと」と定義し、ハラスメントを放置することで「市の貴重な人材が失われかねないだけでなく、職場の労働効率低下につながる可能性がある」と指摘。職場の代表的なハラスメントとして、パワハラ、セクハラ、カスハラの3点を挙げた。
パワハラについては「上司の指示に従わず部下たちが無視することも、上司に対してのパワハラになる可能性がある」と話した。
また、「パワハラやセクハラは明確な証拠がないことも多く、判断が難しい事例も多い」とした上で、「明確な証拠がないときは、聞き取りが大事。聞き取りから客観証拠を探す」と話し、「困っている職員がいたら力になってあげてほしい」と呼びかけた。
参加者らは熱心に話を聞いており、地域協働課の石井一成グループリーダー(47)は「ハラスメントの種類はいろいろあるが、職場内での良好な人間関係が維持できるよう、リーダーという立場として適切に対処していきたい」と話した。
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