2024年7月30日火曜日

▼町職員の1割、議員からハラスメント 防止条例制定へ 埼玉・宮代

町職員の1割、議員からハラスメント 防止条例制定へ 埼玉・宮代

 

2024年7月30日() 11:30 毎日新聞(萩原佳孝)

 

 埼玉県宮代町議会は29日、町の職員らを対象に実施したハラスメント調査の結果を発表した。職員の約1割が議員から「ばか」などと言われたり、大声で威圧されたり、といったハラスメントを受けたことがあると回答したという。同町議会はハラスメント防止条例の制定を進めるとしている。

 

 記者会見した田島正徳議長らによると、2月の町議選後、議員による「ハラスメントと取られる実態」があったため、全職員と全議員を対象に5月にアンケートを実施した。匿名による記述式で行われ、職員は225人中172人、議員は14人中13人から回答があった。

 

 「議員からハラスメントを受けたことがあるか」の問いには、職員26人、議員8人が「ある」と回答。「見たことがあるか」には職員78人、議員10人が「ある」と答えた。

 

 具体的には、「『ばか』『頭がおかしい』など誹謗(ひぼう)、中傷された」「大声での威圧、テーブルをたたく」「時間外になっても執拗(しつよう)に職員の対応を求める」などの回答が職員から寄せられた。あいさつしないことを理由に本人とその上司が執拗に反省を求められたケースもあったという。

 

 アンケートには、名指しの記述はなかったが、同じような事実を指摘する回答が多いことなどから、特定の議員に関係する内容が多いとみられる。

 

 田島議長は結果について、「職員、議員がこんなにハラスメントを受けているのはショックだった。重く受け止めている」と述べた。4月から全議員による勉強会で条例制定の準備を進めており、9月議会に特別委員会を設置し、12月議会で制定する方針という。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

「議員からハラスメント受けたことがある」
職員26人 全職員は225人、議員は14
 「SNSに職員の写真や氏名を掲載して侮辱」「長時間窓口に居座る」
 防止条例制定へ実施のアンケート 宮代町議会が結果公表
 議長「ショック、根絶に向けて取り組む」

 

2024年7月30日() 10:27 埼玉新聞

 

 埼玉県宮代町議会は29日、議会ハラスメント防止条例の制定に向け、町職員と議員を対象に行ったアンケート調査の結果を公表した。回答した職員の約15%が「議員からハラスメントを受けたことがある」と回答した。町議会は12月定例会での条例制定を目指す。

 

 町議会によると、今年2月の改選以降、議員によるハラスメントとみられる行為が見受けられたことから議会内に勉強会を立ち上げた。実態把握のため、5月に全職員225人、全議員14人を対象に無記名方式のアンケート調査を実施。それぞれ172人、13人(無回答の議員は病気療養中)から回答を得た。

 

 調査結果によると、「議員からハラスメントを受けたことがある」と回答した職員は26人、「ハラスメントを見たことがある」と回答した職員は78人に上った。具体的な行為としては「『ばか』などの誹謗(ひぼう)中傷を繰り返す」「同じ質問を繰り返し、長時間窓口に居座る」「交流サイト(SNS)に職員の写真や氏名を掲載して侮辱」などが挙げられた。

 

 町役場で記者会見した田島正徳議長は調査結果について「こんなにハラスメントを受けていることはショックだった。職員に対する上から目線が問題だと思う」と指摘し、「調査結果を真摯(しんし)に受け止め、ハラスメントの根絶に向けて取り組む」と述べた。

 

 町議会は調査結果を踏まえ、9月定例会で特別委員会を設置して条例案を策定し、12月定例会に議員提案する方針。違反者への罰則も盛り込む方向で調整しているという。成立すれば、川越市、東松山市に続き県内3例目となる。

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