2024年7月8日月曜日

コロナワクチン拒否の職員を隔離するハラスメント 消防本部の50代司令長を懲戒処分

コロナワクチン拒否の職員を隔離するハラスメント
 消防本部の50代司令長を懲戒処分

 

2024年7月8日() 19:24 京都新聞

 

 甲賀広域行政組合消防本部(甲賀消防、滋賀県甲賀市)が新型コロナワクチン未接種を理由に職員を業務区分した問題を巡り、同組合は8日、消防本部勤務の50代男性消防司令長を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表した。

 

 同組合によると、司令長は、20214月、ワクチン接種を拒否した職員に対し、「受けた方がいい」と数度にわたり面談し要請。同5月から8月にかけ、同職員を隔離した場所で勤務させる業務区分案を提案し、全職員へ周知して精神的な苦痛を与えた。職員はその後退職した。

 

 このほか、司令長が接種要請を行っていたことを把握していなかったとして、上司だった50代の男性消防監を訓告処分とした。

 

 会見で川島辰道消防長は「一部職員の処分をもって全ての問題が払拭(ふっしょく)できたとは考えられず、誰もが働きやすい風通しの良い職場環境の醸成に向け組織一丸となって取り組んでいく」と謝罪した。

 

 甲賀消防のハラスメントの問題を巡っては今年3月、当時の消防長と消防次長が停職の懲戒処分を受けている。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

甲賀消防ハラスメント問題  新たに4人処分

 

2024年7月8日() 18:18 びわ湖放送

 

新型コロナのワクチン接種を受けなかった職員らに対するハラスメント行為が認定された問題を受け、甲賀広域行政組合は8日、あらたに4人の処分を発表しました。

 

甲賀広域行政組合消防本部では、2021年、過去のワクチン接種で副反応が出たことを理由に、新型コロナのワクチン接種を受けなかった警防課の女性職員に対し、執拗に接種を求めたことなどが、第三者委員会の調査によってハラスメントと認定されました。また、他の職員に対するパワーハラスメントも発覚しています。

 

8日付であらたに処分されたのは4人で、このうち当時、警防課長だった50歳代の男性は、ワクチン接種を執拗に求めたほか、隔離して業務させることを提案し、全職員に周知するなどして精神的な苦痛を与えたとし、戒告の懲戒処分となりました。

 

組合の職員懲戒審査委員会は、あわせて29人の処分について審査してきましたが、すでに停職の懲戒処分が発表されている当時の消防長ら2人を合わせて処分は計6人となりました。残り23人については、組織風土の中で生み出されたものとして処分せず、一連の職員への処分は終了したとしました。同組合消防本部の川島辰道消防長は「一部職員の処分で、すべての問題が払拭できたとは考えられず、再生甲賀消防のためのスタート地点であることを肝に銘じ、信頼回復に全力で取り組む」と話しました。

 

 

 

ワクチン拒否した女性職員を別の場所で勤務、
消防本部課長級職員を戒告処分…当時の消防長は黙認

 

2024年7月9日() 16:17 読売新聞

 

 甲賀広域行政組合消防本部(滋賀県甲賀市)で新型コロナワクチンを接種しなかった女性職員を、他の職員と離れた場所で勤務させていた問題で、同組合は8日、新たに50歳代の課長級男性職員を戒告の懲戒処分に、上司の男性消防監を訓告とした。また、ほかのパワハラ案件で別の職員2人を消防長注意とした。

 

 発表では、男性職員は2021年4月、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否した部下の女性職員に対し、接種を執拗(しつよう)に迫り、ほかの職員から離れた場所で勤務させることを提案。全職員へ周知して、女性職員に精神的苦痛を与えたなどとしている。女性職員はその後、退職した。

 

 当時の消防長は、男性職員の行為を黙認していたほか、部下へのパワハラがあったなどとして、今年3月に停職3か月の懲戒処分を受けている。

 

 同組合はハラスメント事案の根幹について「消防長の意向を忖度(そんたく)する上意下達的な組織文化が常態化していた」とし、この日、再発防止に向けた取り組みを発表した。職場環境改善へ向けた意見を出し合う委員会の開催回数を増やすことなどを柱としている。

 

 記者会見で同本部の川島辰道消防長は「職場環境の改善などに取り組み、信頼回復に努めたい」と述べた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ3月28日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【速報】ワクチン未接種の消防職員にハラスメント 消防本部トップと消防次長を停職処分に (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
ワクチン未接種者への差別対応と言うパワハラの事案は、
今般の処分を以て完了したとのことです。
しかし、この報道によると当時の警防課長として懲戒処分された男性の他にも、
別のパワハラで2名が処分されているので、
パワハラをする文化が根付いていたのかも知れません。

被害者の皆様へ
ワクチン未接種でのパワハラ被害者の方は既に退職済みですが、
他のパワハラ事案での被害者の方は在職中なのかも知れません。
どの様なパワハラがあったのかまでは報道では分かりませんが、
意趣返しには気を付けた方が良いかも知れません。

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