2024年7月27日土曜日

▼体調不良の女子生徒に「生理なのか」 教員からのセクハラ被害10件 体罰は初のゼロ 千葉市教委23年度調査

体調不良の女子生徒に「生理なのか」
 教員からのセクハラ被害10件 体罰は初のゼロ
 千葉市教委23年度調査

 

2024年7月27日() 19:01 千葉日報

 

千葉市教委は、全市立学校の児童生徒を対象にした昨年度の体罰とセクハラに関する調査結果を発表した。教員からの体罰は2013年度の調査開始以来、初めて0件(前年度は1件)だった。セクハラ被害を訴えた児童生徒は小中学校で10件(前年度比2件減)。市教委は「減少傾向だが本来あってはならないこと。暴力のない学校づくりに向け、少しでも件数を減らしたい」とした。

 

 全市立の小・中・中等教育・高・特別支援学校計166校の児童生徒約7万人が対象で、無記名でも可としてアンケート方式で調査した。回答率は766%。今回から調査用紙の性別欄を廃止した。

 

 セクハラ被害は小学校が5件(同3件増)、中学校が5件(同5件減)。懲戒処分に該当するものはなかった。

 

 回答では、体調不良を申し出た女子生徒に男性教員が「生理なのか」と尋ねた事例や、男性教員が一緒に遊んでいた男子児童に「俺のこと好きなんでしょ」と発言した事例があった。教員に「文房具を触られた」との申告もあった。

 

 体罰は0件だったものの、「体罰以外と判断される行為等」に分類される言葉の暴力は68件(同60件減)。「ばか」や「価値のない人間」といった暴言が報告された。

 

 「立たせて話をする」「肩を軽くたたく」といった「指導の範囲内である行為」は102件。前年の45件から倍増した。

 

 前年に続き教職員約6千人対象の調査も実施。同僚からセクハラやパワハラを受けたという回答は39件で前年から3件減った。処分に当たる事例はなかった。

 

 回答では「厳しい叱責(しっせき)を受けた」「人格を否定するような言動を受けた」などが多かった。今回新たに追加された「妊娠・出産、育児休業等の取得で嫌みを言われた」は1件だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿