2024年7月8日月曜日

▼防衛省、複数幹部がパワハラか 内部部局、近く懲戒処分

防衛省、複数幹部がパワハラか 内部部局、近く懲戒処分

 

2024年7月8日() 19:22 共同通信

 

 「背広組」と呼ばれる防衛官僚が中心の防衛省内部部局(内局)で、複数の幹部がパワハラ行為をしたとして、同省が近く、幹部らを懲戒処分にする方針を固めたことが8日、政府関係者への取材で分かった。

 

 防衛省は元自衛官五ノ井里奈さんが実名で性被害を訴えたことを機に、20229月、全自衛隊のハラスメントの実態を調べる「特別防衛監察」を開始。238月、パワハラやセクハラなど1325件の申し出があったと公表していた。

 

 政府関係者によると、防衛省が事案を調べた結果、今回、懲戒処分の対象となる内局の幹部らが威圧的な言動を繰り返し、部下などに精神的な苦痛を与え職場環境を悪化させたことが確認された。

 

 

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防衛省幹部をパワハラで処分へ
 特定秘密、海自以外もずさん運用か

 

2024年7月7日() 19:03 時事通信

 

 防衛省のハラスメントに関する内部調査で、政策立案や予算編成を担う「背広組」の管理職が部下にパワハラなどをした事案が多数確認されたことが7日、政府関係者への取材で分かった。

 

 同省は近く調査結果を公表し、幹部を含む複数を懲戒処分にする方針。

 

 海上自衛隊で発覚した安全保障に関する「特定秘密」のずさんな管理が、統合幕僚監部や航空自衛隊でも行われていた疑いが強いことも判明した。同省はこれについても処分を検討している。

 

 防衛省は元自衛官五ノ井里奈さんの性被害告発を機に、全自衛官を対象に特別防衛監察を実施。将官級幹部を降任などの懲戒処分としていた。

 

 関係者によると、対象を背広組にも広げてハラスメントの実態を調べたところ、威圧的な言動で部下に精神的苦痛を与えるなどの事案が相次いで確認された。セクハラなどの申告もあったという。

 

 特定秘密を巡っては、海自の護衛艦で身辺などを調べる「適性評価」を経ていない無資格の隊員を特定秘密を扱う業務に従事させ、陸自では幹部が訓示で特定秘密の内容に触れていたと4月に公表。同省が対象を組織全体に広げて調査した結果、海自の複数の艦艇で無資格の隊員を秘密に触れさせる不適切な運用が常態化していたことが判明した。海自トップの酒井良海上幕僚長は引責辞任の意向を示しているという。

 

 統幕や空自、内部部局でも同様の運用を行っていたとみられ、同省が処分に向け確認を進めている。外部への漏えいはないとみられるが、防衛省・自衛隊全体で特定秘密保護法の順守が徹底されていなかった実態が明らかになった。 

 

 

 

防衛省、自衛隊幹部らを大量処分へ
 特定秘密を違法に取り扱い

 

2024年7月7日() 17:06 毎日新聞(中村紬葵、松浦吉剛

 

 防衛省は近く、陸海空3自衛隊の幹部や、「背広組」と呼ばれる防衛官僚の大規模な懲戒処分に踏み切る。数十人規模となる見通しだ。国の安全保障に関わる機密情報の「特定秘密」について違法な取り扱いが幅広く確認されたほか、内部部局幹部によるセクハラやパワハラが複数確認された。防衛省は特定秘密問題の概要について、週内にも衆参の情報監視審査会に報告する見通しだ。

 

 複数の政府関係者が7日、明らかにした。

 

 これらとは別に、海上自衛隊の潜水艦修理契約に絡んで、川崎重工業が年間1億円超の裏金を捻出していたことも3日、判明した。ずさんな情報管理や組織運営に対する批判が高まるのは必至だ。

 

 特定秘密を巡っては海上自衛隊と陸上自衛隊で違法な取り扱いが発覚し、防衛省は4月、5人を停職などの懲戒処分にした。政府関係者によると、これを受けて航空自衛隊や3自衛隊の運用を担う統合幕僚監部、「背広組」と言われる内部部局にも範囲を広げ、特定秘密の運用状況を調べた。

 

 その結果、特定秘密を扱う資格を持たない自衛官や防衛省職員が特定秘密を取り扱うなど、違法な実態が相次いで確認されたという。特に複数の艦艇で違法な取り扱いが確認された海自では、トップの酒井良・海上幕僚長が引責辞任する方向だ。

 

 また、防衛省は陸自演習場での女性自衛官に対する性暴力事件を受けて、20229月からハラスメントに関する特別防衛監察を実施していた。防衛省関係者によると、その過程で被害申告が相次いで寄せられ、内部部局の管理職による部下に対するパワハラやセクハラなどが複数確認されたという。

 

 

 

防衛省、パワハラで「背広組」複数幹部を懲戒処分へ
…部下に対し威圧的な言動か

 

2024年7月7日() 5:00 読売新聞

 

 部下に対してパワハラ行為をしたとして、防衛省が近く、法令の作成や政策立案を担う「背広組」の複数の幹部を懲戒処分にする方針を固めたことがわかった。政府関係者が明らかにした。

 

 同省は2022年、元自衛官の女性が実名で性被害を公表した問題などを受けて、20万人を超える全自衛隊員を対象にしたハラスメントに関する特別防衛監察を実施。昨年12月には「制服組」と呼ばれる自衛官を中心に計245人の処分が発表された。悪質と判断された将官級の幹部自衛官は2階級降任となった。

 

 政府関係者によると、調査範囲を背広組の防衛官僚に広げて調べたところ、複数の幹部によるパワハラ行為が確認された。部下に対して威圧的な言動を繰り返し、精神的な苦痛を与えたとされる。

 

 防衛警備を任務とする自衛隊では、部下は上官の命令に服従することが求められるため、ハラスメントが起きやすい土壌があると指摘される。同省は根絶に向けて「防止月間」を設けるなど重点的に対策に取り組んできた。

 

 しかし、現場の部隊などで活動する制服組だけでなく、背広組の幹部にもハラスメント疑惑が浮上したことで、問題の根深さを改めて露呈した。

 

 

 

防衛省・全自衛隊で特定秘密ずさん運用、大量処分へ またセクハラも

 

2024年7月6日() 21:26 朝日新聞(里見稔、田嶋慶彦、矢島大輔)

 

 安全保障に関わる機密情報「特定秘密」について、海上自衛隊に加えて陸上、航空自衛隊や「背広組」といわれる防衛省内部部局などでも、違法な取り扱いをしていた事例が相次いでいたことが政府関係者への取材でわかった。一方、内部部局の管理職によるセクハラ、パワハラも複数確認。防衛省は近く、審議官級(部長級)を含む現役幹部らを少なくとも数十人規模で懲戒処分にする方針。

 

 海自では、複数の艦艇で特定秘密の取り扱いで違法な運用がされていたことがわかっており、防衛省・自衛隊全体で特定秘密保護法の適切な運用が徹底されていなかったことになる。

 

 防衛省は4月、海自と陸自で特定秘密の違法な扱いや運用があったと発表し、組織全体に広げて調査していた。政府関係者によると、空自や、3自衛隊の運用を担当する統合幕僚監部、内部部局でも、特定秘密を違法に扱っていた事例を確認した。

 

 ほかにも、内部の相談窓口に寄せられた情報をもとに調べたところ、部下に対するパワハラやセクハラの事案も判明した。飲食接待を受けた例も確認されたという。

 

 海自では、資格がない隊員に特定秘密を扱わせるなど違法な運用が常態化していた恐れが判明し、海自トップが引責辞任の意向を示す事態となっている。

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