2025年10月15日水曜日

▼パワハラで「退職余儀なくされた」…こども園の元園長と保育教諭5人、運営法人側を提訴

パワハラで「退職余儀なくされた」
…こども園の元園長と保育教諭5人、運営法人側を提訴

 

2025年10月15日() 15:17 読売新聞

 

 大阪府堺市西区の認定こども園「くみの木こども園つくの」を退職した元園長の男性(44)と元保育教諭の男女5人が14日、運営法人側のパワハラなどで退職を強いられたとして、社会福祉法人「ラポール会」(大阪狭山市)や理事長らに対し、計453万円の損害賠償を求める訴訟を地裁堺支部に起こした。

 

 堺市によると、同園では昨年12月から今年3月までに、元園長を含む保育教諭19人中11人が退職した。このうち、元園長ら一部が提訴した。

 

 原告側は訴状で、法人側が昨年秋、職場環境の改善に取り組んでいた元園長について、一方的な降格を決めたとし、元園長は精神的苦痛を受け、うつ病を発症したと主張。他の教諭らが、法人側に降格理由の説明を求めても、「合理的な説明はなかった」とし、「退職するか継続して勤務するかの選択を迫られ、退職を余儀なくされた」としている。

 

 同市によると、同園では昨年末以降、園児約20人が転園しているという。

 

 元園長はこの日、提訴後の記者会見で、転園が相次いだことに「園児には申し訳ない気持ちでいっぱい」と語り、「法人がきちんと向き合って説明責任を果たし、関係者に謝罪してほしい」と訴えた。

 

 ラポール会は取材に対し「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

2025年10月14日火曜日

▼【提訴】新卒看護師の自殺 パワハラを主張 鹿児島県

【提訴】新卒看護師の自殺 パワハラを主張 鹿児島県

 

2025年10月14日() 19:08 鹿児島放送

 

 パワーハラスメントを受けた影響などで自殺したとして、看護師の遺族が医療法人に対し、約1億円の損害賠償を求めて提訴しました。

 

●原告ら訴訟代理人古川拓弁護士

 「医療法人に償う気というか、お詫びをしたり償ったりする気はありますか?ということをこちらからお話しましたが、それについてはできない責任がないという回答を頂いた。ということで、今回民事の損害賠償請求を提訴した」

 

 鹿児島地裁に提訴したのは、県内の総合病院に看護師として勤務し、20205月に自殺した男性の遺族です。

 

 訴状によりますと、当時20代の男性は新卒1年目で、先輩看護師のパワーハラスメントや深夜に及ぶ事前学習などの影響で、精神障害を発症し自殺したとしています。

 

 この件をめぐっては、労災認定を争う行政裁判も続いていて、遺族側は医療法人に対し、約1億円の損害賠償を求めました。

 

 男性の父親は、「病院には自らの責任を認め体質改善を求めます。息子のような人がもう2度とあらわれないでほしい」とコメントしています。

 

 男性が勤務していた医療法人は「訴状が届いていないため回答を差し控える」としています。

 

 

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新人教育がないまま、コロナ初期の緊迫した医療現場へ
――20代新人看護師の自殺で遺族が病院提訴 パワハラや過重労働を訴え

 

2025年10月15日() 6:30 南日本新聞

 

 2020年に鹿児島県曽於市の昭南病院に勤務していた新人看護師の20代男性が自殺したのは、パワハラや新型コロナウイルス下の過重労働が原因だったとして、男性の両親は14日、病院を運営する医療法人愛誠会に約1億円の損害賠償を求め、鹿児島地裁に提訴した。

 

 訴状などによると、男性は20年4月、病棟看護師として勤務を始めたが、5月初めに適応障害を発症し、同11日に自殺した。原告側は、新人教育がないままコロナ下初期の緊張を伴った業務環境や、先輩看護師からの「患者を殺す気?」といった発言が自殺につながったと主張している。

 

 問題を巡り原告は23年、遺族補償を不支給とした鹿屋労働基準監督署の処分取り消しを求め、地裁に提訴し係争中。原告の代理人弁護士によると、損害賠償請求の時効が迫る中、病院が示談に応じなかったため今回の提訴に踏み切った。

 

 代理人は提訴後、鹿児島市で会見を開き「病院には責任を認め、体質を改善することを求める」との遺族のコメントを読み上げた。

 

 病院側は「内容が確認できていないためコメントは差し控える」としている。

▼佐世保署員自殺訴訟 控訴審で妻が意見陳述 上司の重過失を認め損害賠償の一部負担「求償権」適用訴える

佐世保署員自殺訴訟 控訴審で妻が意見陳述
 上司の重過失を認め損害賠償の一部負担「求償権」適用訴える

 

2025年10月14日() 19:05 テレビ長崎

 

佐世保警察署の男性警部補が自殺したのは、上司のパワハラなどが原因だったとして、遺族が県に損害賠償を求めている裁判の控訴審が14日、福岡高裁で始まりました。

 

この裁判は、佐世保警察署に勤務していた男性警部補の妻が、夫が2020年に自殺したのは署長と課長によるパワハラと長時間労働が原因だとして、県に約13900万円の損害賠償を求めたものです。

 

20256月の長崎地裁判決では、県警に安全配慮義務違反があったことを認め、約13800万円の支払いを命じたものの、パワハラをした署長や課長個人に重過失があったかは具体的に言及しませんでした。

 

14日、福岡高裁で開かれた控訴審の初弁論で妻は意見陳述し、上司2人の重過失を認めて2人に損害賠償の一部を負担させる「求償権」の適用を訴えました。

 

一方、県は請求棄却を求めています。

 

原告(男性警部補の妻)

「この控訴審で署長と課長の重過失を認めてもらって、いい形で終われるように そばで見守っていてねと 応援していてねと(夫に)伝えたい」

 

次回は1127日に開かれます。

 

 

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【長崎】パワハラや長時間労働で警察官が自殺
 遺族「上司に求償を」控訴審始まる

 

2025年10月14日() 20:11 長崎文化放送

 

県警の男性警察官が上司のパワハラや長時間労働が原因で自殺したとして遺族が県に損害賠償などを求めた裁判の控訴審が福岡高裁で始まりました。

 

訴えを起こしているのは、2020年10月に自殺した当時41歳の男性警部補の妻ら遺族3人です。

 

控訴状などによりますと、男性警部補は佐世保署に配属された2020年から半年間、上司の課長から人格を否定するような叱責を受けたほか、署長と課長の指示で月200時間前後の時間外労働や休日労働を強いられたとしています。

 

長崎地裁は今年6月、県に対し、「県警に安全配慮義務違反があった」として原告が求めていた損害賠償のほぼ満額、1億3500万円余りの支払いを命じました。一方で、「パワハラ」や原告側が主張していた上司の重大な過失について具体的な言及はありませんでした。控訴審では、上司2人の重過失の認定などを求めています。

 

長崎地裁の判決を重く受け止めた県は、賠償金の支払いと謝罪の意向を示していますが、本件が速やかに終結することを希望するとして控訴棄却を求めています。

 

原告で、男性警部補の妻はNCCの取材に対し、「被告には上司の2人に求償してほしい。長時間労働やパワハラのない社会になることを願っている」などと話しています。

 

 

 

「上司2人の重過失判断、強く願う」 佐世保署のパワハラ自殺、
遺族が意見陳述 福岡高裁

 

2025年10月15日() 10:30 長崎新聞

 

 2020年10月、佐世保署の男性警察官=当時(41)=が自殺したのは長時間労働と上司によるパワハラが原因として、遺族が県に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が14日、福岡高裁(岡田健裁判長)であった。男性の妻(54)は意見陳述で、当時の上司2人の重過失の認定を改めて求めた。

 

 一審長崎地裁判決(6月)は男性の自殺について「県警の安全配慮義務違反があることに当事者間で争いがない」として、県に対し請求額の満額に近い約1億3500万円の支払いを命じた。一方、遺族は当時上司だった課長と署長2人に重大な過失があったと主張したが、一審判決は判断を示さなかった。原告側はこれを不服として控訴していた。

 

 男性の妻は「重過失があったと判断してほしいと強く願う。将来的なパワハラの抑止力として重要で有効」と陳述。岡田裁判長は「本人たちに話を聞いて判断したい」と述べ、上司2人に訴訟への参加を促す「訴訟告知」の申し立てを原告側に提案した。国家賠償法は、公務員の重大な過失によって賠償が生じた場合、国や自治体は当事者に賠償の一部負担を求めることができると定めている。

 

 一審判決について控訴を見送った県は「原判決を重く受け止め、示された損害賠償金を早期に支払い謝罪したい。速やかな終結を希望する」とする答弁書を提出。控訴棄却を求めた。

 

 訴状などによると、男性は約半年間にわたり、課長から繰り返し「能力がない」などと叱責(しっせき)され、20年10月に自ら命を絶った。自殺前、月200時間前後の時間外労働(残業)や徹夜勤務を繰り返していた。22年1月、男性の自殺は公務災害に認定された。

 

 県警は20年12月、課長を戒告の懲戒処分、署長を本部長注意とし、いずれも依願退職した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ6月24日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 警察官パワハラ自殺訴訟 原告は判決を不服として控訴 被告の長崎県は控訴せず
これの続報です。



▼山形県農業共済組合の男性参事が部下の男性職員にパワハラ疑い 服の襟をつかむ

山形県農業共済組合の男性参事が部下の男性職員にパワハラ疑い
 服の襟をつかむ

 

2025年10月14日() 17:39 山形放送

 

山形県農業共済組合の男性参事が部下の男性職員に対し服の襟をつかむなどのパワーハラスメント行為をした疑いあることが関係者への取材で分かりました。

 

県農政企画課によりますとこの男性参事は、天童市にある県農業共済組合の本所内でことし8月下旬、部下の男性職員に対し、服の襟を掴むパワーハラスメント行為をした疑いがもたれているということです。

パワハラを受けたとされる男性職員は、服の襟をつかまれたほかに、頭突きをされたと訴えていて、組合が事実関係を調べています。

組合によりますと、「参事」は職場環境の管理・監督を担当する役職で、組合はこの男性参事に対し、自宅待機を命じたということです。

YBCの取材に対し、組合は「現時点で答えられることはない」としています。一方、県農政企画課は組合から事案について報告を受けたとした上で、「今後の対応を注視していく」としています。

2025年10月12日日曜日

▼兵庫維新の会の幹事長辞任 県職員がセクハラ被害訴え、本人否定

兵庫維新の会の幹事長辞任 県職員がセクハラ被害訴え、本人否定

 

2025年10月12日() 22:56 毎日新聞(栗田亨)

 

 日本維新の会の兵庫県組織・兵庫維新の会は12日、幹事長の青山暁県議(65)が辞任し、後任を副代表の和田有一朗衆院議員(60)が兼任すると発表した。青山氏を巡っては、兵庫維新に県職員の女性からセクハラ相談が寄せられていた。青山氏は否定しているが、9月末に「党務に専念できる状況にない」として辞意を示していたという。

 

 兵庫維新によると、女性は青山氏と23年に食事に行った際にセクハラ行為を受けたと訴えたという。双方に事情を聞いたが、主張が食い違い、セクハラの有無が確定できなかったとしている。

 

 県議団は青山氏にこの女性と業務以外で接触しないという趣旨の誓約書を提出させていた。関係者によると、金子道仁代表も口頭で注意したという。

 

 一方、青山氏は取材に対して、食事に行ったことは認めたが、セクハラ行為については「事実無根」として法的措置を検討する意向を示していた。

 

 9月に増山誠県議(躍動の会)が自身のユーチューブで流したことで明るみに出た。金子代表は12日、報道陣に「事実関係については司法の判断を待ちたい。もしセクハラ行為が認定されれば厳正に処分する」と話した。

 

 

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女性職員へのセクハラ疑惑浮上 兵庫維新・青山県議が幹事長を辞任
 本人はセクハラ行為を一貫して否定

 

2025年10月13日() 12:24 読売テレビ

 

 セクハラ疑惑が浮上していた兵庫維新の会の青山暁県議が、幹事長を辞任することがわかりました。

 

 兵庫維新の会の青山暁県議を巡っては、先月、兵庫県庁で働く女性職員にセクハラ行為を行った疑惑が浮上し、維新県議団が口頭注意していました。

 

 青山県議は、セクハラ行為を一貫して否定していますが、先月末、「党務に専念できる状況にない」などとして、幹事長の辞任を申し出て、今月8日に受理されていたことがわかりました。

 

 また、12日に行われた臨時の全体会議では、青山県議が辞任の経緯を説明し、謝罪したということです。

 

 兵庫維新の会は、今後は副代表の和田有一朗衆議院議員が幹事長を兼任するとした上で、「事実関係の認識は双方で相違があり、司法の判断に任せることにする」としています。

 

 

 

兵庫維新・青山暁県議が幹事長辞任、県職員の女性がセクハラ被害訴え
…本人は「事実無根」と否定

 

2025年10月14日() 6:30 読売新聞

 

 日本維新の会の県組織「兵庫維新の会」は12日、県議の青山暁幹事長(65)が幹事長職の辞任を申し入れ、8日付で受理したと明らかにした。執行部が交代する12月までは和田有一朗副代表(衆院議員)が幹事長を兼任する。

 

 12日に神戸市内で開いた臨時全体会議後に、金子道仁代表が記者団に説明した。

 

 兵庫維新によると、青山氏を巡っては、県職員の女性が2023年、青山氏と食事をした際にセクハラ行為を受けたと会派に相談があったという。青山氏は「事実無根。業務上必要だったので食事に行った」と否定。主張が食い違っており、兵庫維新はセクハラの有無を認定せず、金子代表が青山氏を口頭で注意するなどしていた。

 

 青山氏は、自身のセクハラ疑惑についてユーチューブに投稿した別の県議に対し、法的手続きを取るとしており、党の職務に支障が出ると判断して9月30日に辞任を申し入れたという。

 

 12日の会合では、青山氏が「仲間に心配やご迷惑をおかけしておわび申し上げる」と謝罪した。金子代表は記者団に「我々としては司法の判断に委ね、その結果を踏まえて厳粛な処分を改めて行う」と話した。

消防職員1人の戒告処分を取り消し - 奈良県生駒市消防本部

消防職員1人の戒告処分を取り消し - 奈良県生駒市消防本部

 

2025年10月12日(日) 06:00 奈良新聞

 

 生駒市消防本部は10日、今年311日に発表したパワハラ行為に伴う男性消防司令補(51)の減給処分に際し、管理監督責任を問い、戒告の懲戒処分を受けた上司ら5人のなかで、2人いた消防署補佐の消防指令の内、1(50)の処分を取り消すよう、市公平委員会が裁決したと発表した。公平委員会は理由を「調査不足」としている。身分、年齢はいずれも処分当時のもの。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ3月11日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 部下を閉じ込めるなどパワハラ認定 生駒市消防本部 男性係長を減給3カ月の懲戒処分
これの続報です。
当時は報じられていなかった模様ですが、上司が監督責任を取らされた様です。
この上司への懲戒処分について瑕疵があったとのこと。
公平委員会では、
懲戒処分とは職員の義務違反に対する制裁として行う不利益処分であることから、
その者に管理監督責任に懈怠があったかどうかについて調査をした上で、
管理監督責任に係る具 体的な事実の認定に基づいて処分を行わなくてはならず、
調査不尽の瑕疵がある
との見解に至り、これに基づき処分の撤回が行われました。
上司の監督責任を問う場合でも、慎重な調査が必要であることを再認識です。


2025年10月11日土曜日

▼上司にパワハラ、巡査部長に所属長注意…喫煙見つけ「朝までに始末書を書いておいてください」

上司にパワハラ、巡査部長に所属長注意
…喫煙見つけ「朝までに始末書を書いておいてください」

 

2025年10月11日() 11:34 読売新聞

 

 上司に不必要な始末書を書かせるパワーハラスメントをしたとして、警察署に勤務する40歳代の男性巡査部長が所属長注意を受けていたことが10日、滋賀県警への情報公開請求でわかった。

 

 県警監察官室によると、巡査部長は6月2日頃、職場内の換気扇の下で喫煙をしていた上司を見つけ、「朝までに始末書を書いておいてください」と指示。上司は実際に始末書を作成し、巡査部長に提出した。

 

 その後、上司が他の職員に「部下に始末書を書くように求められた」と相談して発覚。巡査部長は調査に対して「浅はかな考えだった」と行為を認め、発覚後は上司と別の職場に勤務しているという。

 

 県警は、巡査部長の言動を「階級上位の警察官に対して業務上必要のない行為をさせ、人格および尊厳を否定した」として、パワハラと認定。9月24日付で所属長注意とした。

 

 

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警察上司に「始末書を書いてください」
 指示した40代男性巡査部長をパワハラで処分

 

2025年10月14日() 18:33 京都新聞

 

 不必要な始末書を上司に書かせるパワーハラスメントをしたとして、滋賀県警は14日までに、県内の警察署に勤務する40代の男性巡査部長を所属長注意の内部処分にした。924日付。

 

 県警監察官室によると、巡査部長は62日ごろ、全面禁煙となっている職場の換気扇の下で喫煙していた上司に「翌朝までに始末書を書いてください」と指示。上司は始末書を作成し、巡査部長に提出した。

 

 県警は「階級が上位の警察官に対し、業務上必要のない行為をさせて人格と尊厳を侵害した」としてパワハラと認定。巡査部長は「幹部に始末書の形で報告したかった。浅はかだった」と話したという。

2025年10月10日金曜日

部下をののしるなどのハラスメント行為 北秋田市消防本部の男性主幹(51)が懲戒処分 秋田・北秋田市

部下をののしるなどのハラスメント行為
 北秋田市消防本部の男性主幹(51)が懲戒処分 秋田・北秋田市

 

2025年10月10日()19:05 秋田放送

 

部下の職員をののしるなどのハラスメント行為をしたとして、北秋田市消防本部に勤務する51歳の男性主幹が戒告の懲戒処分を受けました。

 

10日付で戒告の懲戒処分を受けたのは、北秋田市消防本部予防課の51歳の男性主幹です。

 

北秋田市消防本部によりますと男性主幹は部下に対し、「ボケ」「クソ」「くされ」などとののしる発言を日常的に繰り返していたほか、無視をしたり、高圧的な態度をとったりしていました。

 

今年6月に被害者からの申し立てがあり、ハラスメント行為が発覚しました。

 

男性主幹は聞き取りに対し「口が悪い自覚はあった」などと話しているということです。

 

北秋田市消防本部の松橋雅徳消防長は、「事態を重く受け止め、職員の意識改革を図り、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

パワハラ加害者の弁として「口が悪い自覚はあった」とのことですが、
高圧的な態度の原因が口の悪さだとしても、無視は口の悪さと無関係でしょう。
要するに「自分は偉い」との慢心が招いた事案でしょう。
しかし、口が悪いとしても、パワハラが注目されている現代で、
乱暴な物言いがパワハラと認定されるかどうかも判断出来ない様では、
管理監督者として不適格と言えます。

被害者の皆様へ
加害者は心を入れ替えるでしょうか?
釈明も開き直り感がありますので、再発には十分警戒してください。
そして、再発時には躊躇なく被害申告をしてください。


▼元学生がセクハラ被害を訴えた沖縄県立芸術大、再発防止へ授業の録画を検討 教授は調査開始後に小学校で講師

元学生がセクハラ被害を訴えた沖縄県立芸術大、
再発防止へ授業の録画を検討
 教授は調査開始後に小学校で講師

 

2025年10月10日() 13:01 沖縄タイムス(真栄里泰球)

 

 沖縄県立芸術大学の元学生の女性が音楽学部の男性教授からセクハラを受けたと訴えている問題で、大学側はハラスメント防止策として、個人授業の記録(録音・録画)の徹底や学内への防犯カメラの設置を検討している。卒業生有志が911日付で出した質問状に、波多野泉理事長名で回答があった。102日付。教授に対する調査の終了時期は未定だという。

 

 また、後期授業について学生にアンケートを実施し、この教授の指導を望まない場合は別の教員が担当するとしている。

 

 有志は、男性教授が調査開始後の9月に小学校の総合的な学習の講師を務めたことも問題視。大学側は、教員の学外活動の制限は法的な観点から難しいとしつつ、教授から「教育関係機関や公的機関からの依頼による同様の活動は自粛する」との申し出があったと明らかにした。

 

 有志は「ハラスメントは昔からあり、構造的な問題をはらんでいる。2024年に防止・対策規定を大幅に見直したというが、また起こってしまった。根本的な改善策を考えてほしい」と訴えた。

2025年10月9日木曜日

▼市長と教育長に“職員へのパワハラ疑惑” 守口市議会の百条委が初会合 瀬野市長は「私なりにしっかり対応していきたい」 大阪・守口市

市長と教育長に“職員へのパワハラ疑惑” 守口市議会の百条委が初会合
 瀬野市長は「私なりにしっかり対応していきたい」 大阪・守口市

 

2025年10月9日() 19:35 毎日放送

 

 市長らにパワハラの疑惑。大阪府守口市で「百条委員会」が開かれました。

 

 守口市によりますと、今年7月から8月にかけ職員から瀬野憲一市長に1件、田中実教育長に2件のパワーハラスメントの申告があったということです。

 

 市はパワハラ3件の具体的な内容は明らかにしていませんが、今年7月末から、弁護士などでつくる市の審査会を立ち上げています。

 

 一方、9月の市議会でも疑惑を調べる百条委員会の設置を求める決議案が可決。10月9日、初会合が開かれ、今後の進め方などについて話し合われました。

 

 当の瀬野市長は…

 

 (守口市 瀬野憲一市長)「市民の皆さんも心配だと思うので、私なりにしっかり対応していきたいと思っています」

 

 また、田中教育長はMBSの取材に対し「私の認識を委員会で伝えていきたい」などとコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月2日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼市長らのパワハラ調査へ、大阪府守口市議会が百条委設置
これの続報です。


▼鳥大病院の元女性職員がパワハラを受けたとして慰謝料を求めた訴訟 一審の判決内容が不服として控訴 鳥取県

鳥大病院の元女性職員がパワハラを受けたとして慰謝料を求めた訴訟
 一審の判決内容が不服として控訴 鳥取県

 

2025年10月9日() 19:18 日本海テレビ

 

鳥取大学病院の元女性職員が補助金の不正利用を内部告発したことをきっかけに上司からパワハラを受けたとして、大学を相手取り、慰謝料を求めた訴訟で原告の女性は、一審の判決内容が不服として、109日に広島高裁松江支部に控訴しました。

 

この裁判は米子市の鳥取大学医学部附属病院に勤務していた元職員(61歳)が在職中に上司からパワハラを受けたとして大学を相手取り500万円の損害賠償を求めたものです。

 

訴状によると元職員は、鳥取大学病院が国からの補助金を不正に流用していると文部科学省などに告発。その後、上司の教授らからパワハラ行為を受けたと主張しています。

 

一審の鳥取地裁米子支部は、925日に元職員が提訴した10件のパワハラのうち5件を認定し、鳥取大学に50万円を支払うよう言い渡しました。

 

この判決を不服として、元職員は、109日朝に地裁米子支部を訪れ控訴の手続きを行いました。

 

その後、元職員は、記者会見を開き控訴の理由について説明しました。

 

 元職員

「このパワハラの背景ですとか何がおこったかをしっかり受けとめた上で判決をしていただきたかったというのが控訴の理由です」

 

元職員は、一審で認定されなかったパワハラの認定を求めるとともに、誤認されているパワハラの事実についても、鳥取大学にすべての証拠を提出させてから判決を下して欲しいと述べました。

 

また、裁判を通して内部告発を行う公益通報者保護の在り方についても問いかけていきたいとしています。

 

一方、この裁判では、鳥取大学も「一審の判決内容を慎重に検討した結果、上級審の判断を改めて仰ぐ点がある」として、控訴しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「お前なんかに鳥大を良くしてもらおうなんて思わんわ」 鳥大病院でパワハラ受けたとして元職員の女性訴え 鳥取大学に対し50万円の慰謝料支払い命じる判決
これの続報です。


高松市が懲戒処分発表 部下に対するパワハラ行為があった男性職員と公文書を廃棄した男性職員を減給に【香川】

高松市が懲戒処分発表
 部下に対するパワハラ行為があった男性職員と
公文書を廃棄した男性職員を減給に【香川】

 

2025年10月9日() 16:48 山陽放送

 

香川県高松市は、部下に対するパワーハラスメント行為があった男性職員と公文書を廃棄した男性職員をそれぞれ減給の懲戒処分にしました。

 

(高松市の会見)

「このたびは申し訳ございませんでした」

 

減給10分の11か月の懲戒処分を受けたのは、消防局に勤める47歳の消防司令補の男性です。高松市によりますと、男性は、昨年9月から今年1月にかけて、部下の頭をヘルメットの上から「とび口」と呼ばれる器具で軽く2回叩いたほか、市民の前で大声で叱責するなどし、精神的苦痛を与えたということです。

 

一方、減給10分の13か月の懲戒処分を受けたのは高松市立の病院に勤務する62歳の男性医師です。この医師は今年6月、自分に都合の悪い内容が書かれていた患者からの意見書を、故意に破って廃棄したということです。

 

 

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不満患者からの意見書破って減給 高松市立病院の62歳男性医師

 

10/9() 17:05 共同通信

 

 高松市は9日、勤務先の病院に匿名で寄せられた患者からの意見書を故意に破って廃棄したとして、市立病院の男性医師(62)を減給10分の13カ月)の懲戒処分とした。医師は否定したが、目撃した他職員の証言などから行為を認定した。

 

 市病院局によると意見書は公文書に当たり、廃棄は6月。医師への不満が書かれていたという。

 

 また市消防局は、合理的な理由なく大声で叱責するなど部下へのパワハラがあったとして、男性消防司令補(47)を減給10分の11カ月)とした。司令補は一部を認めていないが、関係者の聞き取りから総合的に判断した。


《カウンセラー松川のコメント》

一部報道の見出しでは「公文書を廃棄」が挙げられていますが、
拙ブログでは見出しには無く、ニュース本文にあるハラスメントを採り上げます。
高松市消防局にて、
・部下の頭をヘルメットの上から鳶口で軽く2回叩いた
・市民の前で大声で叱責する
などにより、精神的苦痛を与えたパワハラです。
鳶口は器具先端が鋭利な刃物ではありませんが、尖っている破壊器具の一つ。
そもそも、破壊器具でなくても、資機材で軽くとは言え叩くのは問題行動です。
それが、鳶口なら尚更です。
消防人としての基礎が出来ていない証左とも言えます。

被害者の方へ
加害者は軽い気持ちかも知れませんが、器具愛護も部下愛護も出来ないのでは、
上司ガチャではずれを引いた様なものですね。
本人が真に反省しているかは、今後の言動で分かります。
再発する様であれば、躊躇なく被害申告をしてください。


▼「これくらいは大丈夫だろう」と行為 海上自衛隊員 セクハラで懲戒処分

「これくらいは大丈夫だろう」と行為 海上自衛隊員 セクハラで懲戒処分

 

2025年10月9日() 11:20 長崎放送

 

後輩隊員にセクハラ行為をしたとして海上自衛隊の隊員が停職3か月の懲戒処分を受けました。

 

懲戒処分を受けたのは護衛艦さわぎりの20代の海士長です。

 

海上自衛隊によりますと海士長は3年前の1110日の午後9時半ごろ、後輩隊員に対し、背後から抱きつくなどのセクシャルハラスメント行為を行い、後輩隊員に精神的苦痛を与えたということです。

 

後輩隊員が上司に被害を相談してセクハラが発覚。海上自衛隊は海士長を9日付で停職3か月の懲戒処分としました。

 

海士長は「後輩隊員と会話がもりあがり、これくらいは大丈夫だろうと過信して行為におよんだ」と話しているということです。

 

隊員双方の性別について、海上自衛隊は個人が特定されるとして非公表としています。

 

 

※ 他社のニュースも紹介致します 

後輩隊員に後ろから抱きつく行為で精神的苦痛
 セクハラで海自20代海士長が停職3カ月の懲戒処分
 

 

2025年10月9日() 15:00 テレビ長崎

 

海上自衛隊佐世保地方総監部は、後輩隊員へのセクシャルハラスメント行為があったとして、20代の自衛隊員を停職3カ月の懲戒処分にしたと9日に公表しました。

 

懲戒処分を受けたのは、護衛艦さわぎりの20代の海士長です。

 

佐世保地方総監部によりますと、処分を受けた隊員は3年前、当時所属していた部署の後輩隊員に後ろから抱きつくなどの行為をし、精神的苦痛を与えました。

 

後輩隊員の性別については、本人が特定されるおそれがあるとして公表していません。

 

セクハラを理由とした処分は、佐世保地方総監部では2025年度2件目です。

 

 

 

後輩隊員にセクハラし口止め 護衛艦所属の20代海士長を懲戒処分
 勤務中に背後から抱きつき写真撮影

 

2025年10月10日() 9:21 西日本新聞

 

 海上自衛隊佐世保地方総監部は9日、後輩隊員にセクハラをしたとして、護衛艦「さわぎり」所属の20代海士長を停職3カ月の懲戒処分とした。総監部によると、海士長は20221110日夜、当時所属した別の部隊で、勤務中の後輩に背後から抱きつき、肩に手を回して写真を撮影した。口外しないようにも求めたという。

2025年10月8日水曜日

▼熊本市「セクハラ」「事務処理放置」で職員2人に減給処分

熊本市「セクハラ」「事務処理放置」で職員2人に減給処分

 

2025年10月8日() 18:48 熊本県民テレビ

 

熊本市は8日、女性職員にセクハラ行為をしたなどの不祥事があったとして職員2人を減給処分としました。

 

3か月間、減給10分の1の処分を受けたのは、熊本市の50代の男性職員と健康福祉局で勤務する59歳の男性主任主事です。熊本市によりますと、50代の男性職員は今年度、公務後に同僚数人と一緒にいた際、女性職員にセクハラにあたる発言をしたほか、体の一部を触ったということです。熊本市の調査に対し男性職員は「コミュニケーションの一部と考えていた」と、行為を認めたという事です。

 

健康福祉局の男性主任主事(59)は、去年4月から5月にかけて、重度の障害がある市民2人から申請があった電気式の「たん吸引器」の給付に必要な事務処理を行わなかったということです。申請者の1人は約10万円相当の吸引器を自費で購入しました。

 

ことし6月に申請者のケアマネージャーが問い合わせ事務処理が放置されていたことが発覚しました。主任主事は「ほかの業務も忙しく処理を終えていたものと思っていた」と話しているということです。

【速報】菊池広域連合に8370万円賠償命令 上司パワハラで男性自殺 熊本地裁判決

【速報】菊池広域連合に8370万円賠償命令
 上司パワハラで男性自殺 熊本地裁判決
 

 

2025年10月8日() 17:29 熊本日日新聞

 

 菊池郡市22町を管轄する菊池広域連合消防本部の男性係長=当時(47)=が20204月に自殺したのは男性上司のパワーハラスメントが原因として、合志市の遺族が広域連合に約11800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁(川崎聡子裁判長)は8日、上司のパワハラと自殺との因果関係を認め、8370万円の賠償を命じた。

 

 

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24時間勤務明け反省会や叱責パワハラ認め約8370万円支払い命じる
 消防職員の自殺めぐる損害賠償訴訟

 

2025年10月8日() 19:17 熊本朝日放送

 

 熊本県の菊池広域連合消防本部の男性係長の自殺は、先輩職員のパワハラに原因があったとして遺族が損害賠償を求めた裁判で、熊本地裁は、およそ8370万円の支払いを命じました。

 

 この裁判は、20204月、菊池広域連合消防本部の通信指令課の男性係長が、先輩職員からのパワハラを理由に自殺したとして、遺族が菊池広域連合に損害賠償を求めています。

 

 8日の判決で、熊本地裁は、24時間勤務明けの男性の自宅での反省会と称した業務指導や、業務中に頻繁に電話し、業務知識に関するクイズに答えられないと強く叱責するなどの行為は、強度の心理的負荷を与え、業務上の指導で許容される範囲を逸脱しているとして、自殺との因果関係を認め、およそ8370万円の賠償を言い渡しました。

 

 菊池広域連合は「司法の判断を受け止め、精査したうえで対応を考えていく」としています。

 

■「パワハラ」相談件数は増加

 

 職場においてのパワーハラスメントと呼ばれる行為は、労働施策総合推進法で定義付けられています。

 

 厚生労働省が示す指針では、同僚の前で叱責するといった精神的な攻撃や、叩いたり蹴ったりする身体的な攻撃などが該当します。

 

 全国の窓口に寄せられている相談は、年々、増加。2024年度は7429件と、2年前と比べておよそ25000件増えています。

 

 また、2024年度、精神障害での労災支給が認定されたのは1055人で、原因で最も多かったのは「上司などからのパワハラ」だったということです。

 

 厚生労働省は、我慢したり無視したりすると事態をさらに悪化させてしまう可能性があるとして、会社の相談担当者や信頼できる上司に相談し、それでも対応してもらえなければ、近くの総合労働相談コーナーへ連絡してほしいとしています。

 

 

 

消防本部の係長自殺、パワハラとの因果関係を認め8400万円賠償命令
…24時間勤務後に「反省会」など

 

2025年10月9日() 10:36 読売新聞

 

 菊池広域連合消防本部(熊本県菊陽町)の男性係長(当時47歳)が2020年に自殺したのは上司のパワハラが原因だとして、遺族が同本部を運営する菊池広域連合に約11800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁(川崎聡子裁判長、代読・平井健一郎裁判長)は8日、自殺とパワハラの因果関係を認め、同連合に約8400万円の支払いを命じた。

 

 判決によると、上司は19982019年頃、24時間勤務を終えた男性に「反省会」と称して、数時間にわたる業務指導を行った。19年頃には担当外の台帳整理を指示するなどした。男性は201月にうつ病を発症し、同年419日に自殺を図って救急搬送され、9日後に亡くなった。

 

 地裁は「上司の言動は社会通念上許容される範囲を逸脱している」と指摘。上司の言動による心理的負荷の影響でうつ病を発症したとして、自殺との因果関係を認めた。

 

 同本部は「判決文を精査の上、今後の対応を検討する」としている。

 

 

 

24時間勤務後に『反省会』を20年も
 上司のパワハラ認め熊本・菊池広域連合消防本部へ
8370万円あまりの支払い命じる判決【パワハラ自殺】

 

2025年10月12日() 11:01 テレビ熊本

 

5年前、菊池広域連合消防本部に勤めていた当時47歳の男性が、上司のパワハラを苦に自殺した問題をめぐり、遺族が消防本部に約11850万円の損害賠償を求めている裁判の判決。熊本地裁は108日に「消防本部は安全配慮義務に違反していた」などとして8370万円あまりの賠償を命じた。

 

24時間勤務後に上司から自宅で長時間指導

訴えを起こしているのは菊池広域連合消防本部に勤めていた男性(当時47)の遺族。

 

判決などによると、男性は1998年ごろからの約20年間、『反省会』と称して24時間の勤務明けに、上司から自宅で長時間にわたる指導を受けたり、担当ではない業務を指示されたりして20201月にうつ病などと診断され入院。

 

3カ月後に職場に復帰したが再び入院し自殺した。遺族は菊池広域連合消防本部の安全配慮義務違反を訴え、約11850万円の損害賠償を求めていた。

 

「上司の言動は社会通念の範囲を逸脱」

108日の判決で熊本地裁の川崎聡子裁判長は「上司の言動は強い心理的負荷を与えるもので、社会通念上許容される範囲を逸脱し、消防本部は安全配慮義務に違反していた」として、計8370万円あまりの支払いを命じた。

 

この問題をめぐっては、第三者調査委員会が自殺とパワハラの因果関係を認め、公務災害に認定されている。消防本部はTKUの取材に対し「司法の判断を真摯に受け止め、判決内容を十分に精査したうえで、今後の対応について検討する」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2023年10月4日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 消防でのパワハラ自殺損害賠償裁判 被告は争う姿勢示す
これの続報です。
第一審では、原告の勝訴と言えましょう。
約1億1,000万円の請求に対して、約8,370万円が認められたのは、
原告としては不服かも知れませんが、損害賠償請求で満額は認められ難いので、
請求額の75%近くが認められたのは大きな収穫と言えましょう。


2025年10月7日火曜日

不快なあだ名で繰り返し呼ぶ、小石を投げる、頭をはたく… パワハラで40代消防司令補を減給処分「指導の一環だった」 大隅肝属地区組合

不快なあだ名で繰り返し呼ぶ、小石を投げる、頭をはたく…
 パワハラで40代消防司令補を減給処分「指導の一環だった」
 大隅肝属地区組合

 

2025年10月7日() 19:35 南日本新聞

 

 大隅肝属地区消防組合(鹿児島県鹿屋市)は7日、部下に複数のパワーハラスメント行為をしたとして、40代男性消防司令補を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。

 

 消防組合によると、消防司令補は2021~22年度、当時勤務していた同市の中央消防署で20代男性職員に対し、不快に感じるあだ名で繰り返し呼んだり、消防車両の点検中にタイヤの溝に詰まっていた小石を投げたり、懐中電灯の光を顔に当てたりした。ヘルメットをかぶっている時に、直径1センチの綱で頭をはたく行為も確認した。

 

 組合が今年6~8月に実施したハラスメントに関するアンケートで発覚した。消防司令補は「指導やコミュニケーションの一環だった」と話しているという。

 

 管理監督責任として、当時の署長と副署長を口頭訓告、第1小隊長を文書訓告とした。消防組合の前村春海消防長は「今回の事案を重く受け止め、再発防止策の徹底と職員教育の強化に取り組む」とのコメントを出した。


《カウンセラー松川のコメント》

加害者の言い訳で毎度お馴染み「コミュニケーションの一環」登場です。
これだけパワハラが話題になっている時代に、こんな陳腐な釈明しか出来ないのは、
コミュニケーションとかは関係なく、単に軽く虐めたかっただけでしょう。
しかし「悪意を持っていた」と白状する勇気も無いから、
ライトな虐めを続けてしまうのです。
加害者のことを職場全員で「パワハラ糞野郎」と呼び続けたら、
自分の行為の程度も身に染みて分かると思います。

被害者の方へ
本当に辛い勤務が続いたと思います。
パワハラ加害について処分されたことで一旦は終結となりますが、
再発の可能性もありますので用心してください。
そして、再発したのならば遠慮なく被害申告をしてください。
泣寝入りは不要です。


▼「古謝市長のセクハラはあった」第三者委の赤嶺弁護士、改めて言及 南城市議会解散 沖縄

「古謝市長のセクハラはあった」
第三者委の赤嶺弁護士、改めて言及 南城市議会解散 沖縄

 

2025年10月7日() 11:52 琉球新報

 

 市議会から不信任決議を受けた古謝景春市長が市議会を解散したことを巡り、市職員へのセクハラ行為を認定した市の第三者委員会で委員長を務めた赤嶺真也弁護士は6日、本紙取材に「市長はセクハラを否定しているが、第三者委としてはハラスメントがあったと判断し、辞職行為を提言した」と改めて話した。

 

 第三者委が今年5月にまとめた報告書では職員アンケートで示された古謝市長によるセクハラ行為を裏付けたほか、出張随行の職員をホテルの自室に招いて行ったキス行為など、10年以上にわたるセクハラを認定した。市長が申告者の自宅に行ったり、総務課での「被害者探し」を行ってきたことにも触れ、「古謝市長が辞職し、今後市政に関与しないことが最も有効」と提言した。

 

 一方、本紙は6日、古謝市長代理人の大城純市弁護士にも見解を求めたが、同日中に回答はなかった。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月7日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼複数の市職員「報復が怖い」“セクハラ問題”で南城市の市長が市議会解散
これの続報です。


▼東大寺学園に慰謝料請求 元事務局長、パワハラ訴え

東大寺学園に慰謝料請求 元事務局長、パワハラ訴え

 

2025年10月7日() 10:47 共同通信

 

 学校法人東大寺学園(奈良市)の元事務局長の男性(61)が、中学・高校の教職員組合役員の教諭らからパワーハラスメントを受け、うつ病を発症し休職を余儀なくされたとして、法人や教諭らに約500万円の慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が7日、奈良地裁(和田健裁判長)で開かれた。法人や教諭側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 

 訴状などによると、男性は2001年に事務局長に就任し、財政再建を巡り組合側との交渉を担当。2212月以降、組合役員らから「ばかかっていうねん」と侮辱的で人格を著しく傷つけられる発言をされ精神的苦痛を受け、うつ病で234月から休職し、その後一般職員に降格された。

▼複数の市職員「報復が怖い」“セクハラ問題”で南城市の市長が市議会解散

複数の市職員「報復が怖い」“セクハラ問題”で南城市の市長が市議会解散

 

2025年10月7日() 2:54 テレビ朝日

 

自らのセクハラ問題で不信任決議を受けていた沖縄県南城市の古謝市長が、6日、市議会を解散しました。 

 

南城市 古謝景春市長

「私がこのまま辞職をすると、これまで否定してきた事案までも、事実として認めることになると判断。辞職はせずに、議会を解散する決断をした。(Q.辞職をするのが筋では)辞職はしません。(Q.なぜ)やってないからです。(Q.『認めていないことが事実になる』とは、具体的)市長室でキスしたというのも全然、やっていない。それは、どこかでわかりますから」

 

5月に公表された第三者委員会による報告書には、複数の市役所の職員が、古謝市長からセクハラを受けたとの証言が記載されています。

 

被害を訴えるCさん

「市長室で、マスクごしにチュッてやってきたり、おしりを触ってきたこともありました。すごく嫌だったし、すぐに出て、トイレに駆け込みました」

 

報告書では、Cさんが訴えた「卑猥な言葉を言われた」「キスをされた」などについて、「あったと判断できる」としています。

 

古謝市長は、セクハラ行為のほとんどを否定してきました。

 

南城市 古謝景春市長(528日)

「職員の肩や手に触れた行為は、事実。コミュニケーションの一環として、激励の意味を込めて行っていた」

 

ただ、それでは説明のつかない音声が明るみに出ます。

 

813日の音声

女性職員Cさん

「おはようございます。失礼します」

南城市 古謝景春市長

「相談がある。ここでハグしたじゃない。これ第三者委員会にあんた話したの?

 

唐突にハグをしたと話し始めたのです。

 

身を守るためにと、録音していたCさん。

 

被害を訴えるCさん

「ハグも嫌なんですけど、私はハグされたから第三者委員会に言ったんじゃなくて、ハグだけでしたら、言っていなかったと思います。こんな怖い思いまでして、市長は、ハグはOKと思って、それ以上のことが公になるのが嫌だから、ハグで終わらせているのかなと」

 

報告書でもCさんに対し、キスなどのセクハラがあったと判断しています。

 

Cさんは、いま市役所を休職中。もう、職場に戻ることはできないとも話しています。

 

実は、今回、被害を受けたと訴えるもう一人が初めて取材に応じてくれました。

 

被害を訴える市職員

「市長側の報復が怖くて、声を上げられない被害者は何人もいますが、今まで上司は見ていても、守るどころか、逆にセクハラを助長させる行動すらあり、我慢するしかありませんでした。第三者委員会でハラスメントが認定された後の議会で、不信任がすぐに可決されなかったのは、そのぐらい絶対的な権力、影響力を持っているんだと思っています」

 

今回の解散を受けて、市議会議員の選挙は、119日に行われます。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月14日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 沖縄・南城市長のセクハラ疑惑、3度目の不信任決議案も否決 市長は続投へ
これの続報です。



2025年10月3日金曜日

複数職員にパワハラ、消防職員を停職処分/中部上北

複数職員にパワハラ、消防職員を停職処分/中部上北

 

2025年10月3日() 20:25 東奥日報

 

 中部上北広域事業組合は3日、複数の職員にパワハラやセクハラ行為をしたとして、40代の男性消防職員を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は925日付。

 

 同組合事務局によると、男性職員は201122年にかけ、公務中に職場で複数の職員に対し、殴る蹴るといった暴力を振るったり暴言を吐いたりし、精神的苦痛を与えた。

 

 22年度に、被害を受けた一部職員が同組合に申し出たことで発覚。関係者への聞き取り調査を行ううちに男性職員の過去の行為も明らかになり、全容を解明するために時間がかかったという。男性職員は一部を否定しているが、同組合は調査の結果などからパワハラ・セクハラに当たる行為があったと判断した。

 

 同組合消防本部の蛯名博之消防長は同日、謝罪文で「地域住民の安全安心を守るべき消防職員がこのような事案を発生させ、信用を失墜させた」と陳謝。相談窓口の充実化など再発防止に向け、組織全体で取り組む方針を示した。


《カウンセラー松川のコメント》

組合では「パワハラやセクハラ行為をした」とのことですが、
報じられている内容は「殴る蹴るといった暴力を振るったり」であり、
既にハラスメントの域を超えた暴力事案です。
職場で暴力が横行しているのは不健全に職場の究極とも言えます。
しかも、それが11年間も続いていたのですから、
組織としての問題も見え隠れしています。
ここに至っては、組織として完全に膿を出し、
管理監督者は重い責任を取ることで、今後への覚悟を示すべきでしょう。

被害者の皆様へ
今がチャンスです。ハラスメント加害者、暴力行為者を一層しましょう。
管理監督者の見て見ぬふりも炙り出すことで、組織の健全化を図りましょう。


2025年10月2日木曜日

▼市長らのパワハラ調査へ、大阪府守口市議会が百条委設置

市長らのパワハラ調査へ、大阪府守口市議会が百条委設置

 

2025年10月2日() 14:55 産経新聞

 

瀬野憲一・大阪府守口市長と田中実教育長からパワーハラスメントを受けたとする市職員の訴えをめぐり、守口市議会は、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置議案を賛成多数で可決した。930日付。

 

市によると、パワハラを巡り瀬野市長への訴えが1件、田中教育長への訴えが2件、今年夏に市人事課へ寄せられた。同課は、プライバシー保護や事実関係の確認が必要なことなどを理由に、訴えの内容を明らかにしていない。

 

2日に取材に応じた瀬野市長は「(訴えの)内容が分からないのでコメントできない。ただ、百条委の調査には誠実に対応する」と述べた。田中教育長は「重く受け止めている。百条委では、自分の認識を伝えていきたい」と語った。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月5日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼市長パワハラ、三者委調査 職員申し出、大阪府守口市
これの続報です。


▼ハラスメント防止を学ぶ 9日に県議会議事堂で議員勉強会、県議長定例会見

ハラスメント防止を学ぶ
 9日に県議会議事堂で議員勉強会、県議長定例会見

 

2025年10月2日() 8:02 伊勢新聞

 

 服部富男三重県議会議長は1日の定例記者会見で、働き方改革やハラスメント防止をテーマにした議員勉強会を、9日に県議会議事堂で開くと発表した。

 

 高原祥子社会保険労務士=津市=が「安心して働ける職場づくりのヒント」と題して講演。人材確保に必要な取り組みや働き方改革の事例などを紹介する。

 

 議員勉強会は共通認識の醸成などを目的に、平成26年度から年におおむね2回のペースで実施。働き方改革をテーマとするのは、2910月以来となる。

 

 服部議長は会見で「ハラスメント防止や働き方改革は重要な社会課題」とした上で「それぞれの議員に勉強会を通じて議論を深めてもらいたい」と述べた。

 

 勉強会は午後1時半から同3時まで。一般の傍聴も可能で、事前の申し込みは不要。問い合わせは議会事務局企画法務課=電話0592242879=へ。

2025年10月1日水曜日

▼職員に恫喝や大声「パワハラ」 浦安市議会、岡本議員への問責決議可決

職員に恫喝や大声「パワハラ」 浦安市議会、岡本議員への問責決議可決

 

2025年10月1日() 20:03 千葉日報(小北清人)

 

 浦安市議会は、市職員に大声を出すなどのパワーハラスメント行為があったとして、岡本善徳議員(63)=市民の会=に対する問責決議案を賛成多数で可決した。

 

 決議文などによると、岡本議員は202310月ごろ、他の2議員と訪れた市内の視察先の施設で、担当職員らに対し、恫喝や大声を出すなどのパワハラ行為を行った。

 

 同市議会は、議会独自のハラスメント防止条制定に向けた取り組みを進めている。6月に市職員対象のハラスメントに関するアンケートを実施したところ、職員1人が岡本議員の実名を挙げパワハラの内容を回答。議会は全員協議会を開き岡本議員らから事情を聴くとともに、市から同議員らの視察時の言動についての記録の提供を受け事実関係を確認した。現場にいた3議員とも事実と認めたという。

 

 決議文は「(一連の行為は)浦安市議会の信用を著しく損なう行為」と指摘。同議員に深く反省を求めるとともに「今後、市議会としていかなるハラスメントも容認しないことを宣言する」としている。

 

 岡本議員は問題の言動を行った翌日、担当者に謝罪したが、それをどう評価するかと一部議員が質疑の中で質問。提出者代表の西川嘉純議員(自由民主党・緑風会)は「謝罪があったとしても、著しく浦安市議会の信頼を損なう言動と受け止め、今回の決議に至っている」と答えた。

 

 採決では17人が賛成、2人が反対した。岡本議員は自身の「粗暴な発言」で多方面に迷惑をかけたと謝罪し、「今後、二度とこのような行動を取らないよう猛省」すると述べ、深々と頭を下げた。