2025年2月14日金曜日

「町長が直接職員を叱責は不適切」町長のパワハラ認定 20代職員の自殺行為との因果関係は認めず 福岡・吉富町

「町長が直接職員を叱責は不適切」町長のパワハラ認定
 20代職員の自殺行為との因果関係は認めず 福岡・吉富町

 

2025年2月14日() 13:01 RKB毎日放送

 

福岡県吉富町の職員がパワハラを受けたという遺書を残して自殺を図った問題で、第三者調査委員会は14日、「町長のパワハラがあった」とする調査報告書をまとめ町に提出しました。

 

一方、町長の言動と職員の自殺行為との因果関係については、「認められない」と否定しています。

 

14日午前、吉富町役場では、弁護士や医師3人で構成される第三者調査委員会が花畑明町長(69)に報告書を手渡しました。

吉富町ではおととし9 20代の男性職員が、花畑町長や上司からのパワハラを訴える遺書を書いて自殺を図りました。

職員の命に別状は無く、現在は休職しています。

町は去年4月、第三者委員会を設置、関係者への聞き取りなどを行ってきました。

14日に提出された報告書によりますと、20222月ごろ、町長が男性職員を町長室に呼び出し叱責した行為についてパワハラと認定しました。

町長の具体的発言は認定しなかったものの、町役場の長である町長自身が、管理職でもない職員を直接呼び出し直接指摘・叱責すること自体が、業務上の必要性に乏しく、男性職員にとって大きな精神的負荷となる。

極めて不適切な行為」としています。

一方、町長の言動と男性職員が自殺を図った時期は1年半以上離れていることなどから、パワハラ行為と自殺行為との間に「相当因果関係は認められない」としました。

報告書を受け取った花畑町長は、「しっかり検証して前向きに捉えていきたい」と話しました。

吉富町は、対応を検討したうえで218日に記者会見を行う予定です。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

町長のパワハラを一部認定「言わなければいけないことを超えている」
職員の自殺未遂との因果関係は認めず

 

2025年2月14日() 17:42 福岡放送

 

福岡県吉富町の男性職員が、町長などからのパワハラを訴えて自殺しようとした問題で、第三者委員会は町長の言動の一部をパワハラと認定しました。一方で、男性職員の自殺未遂との因果関係は認められないと結論づけました。

 

■吉富町・花畑明町長

10か月間にわたり、丁寧な調査をいただいたと思います。また、本当にご迷惑をおかけしました。」

 

14日午前、吉富町の花畑明町長に対して、第三者委員会から調査報告書が手渡されました。

 

この問題は20239月、吉富町の20代の男性職員が、花畑町長や上司から「パワハラを受けていた」などという遺書を書いて自殺を図ったもので、男性職員は現在も休職しています。

 

20244月の会見で、花畑町長は次のように述べていました。

 

■花畑町長

「私は今回の自殺未遂に関して、直接のパワハラはないと断言させていただきたい。」

 

パワハラの有無や自殺未遂との因果関係を調べていた第三者委員会は14日、会見を開き「町長の一部の言動にパワハラがあった」と報告しました。

 

■第三者調査委員会・信友浩一さん

「パワハラを認めたのは、業務上どうしても言わなければいけないことではなくて、それを超えてしまっている。」

 

第三者委員会は20222月ごろ、花畑町長が男性職員を町長室に呼び出し、業務態度などに関して直接、指摘や指導を行ったことが不適切で、男性職員の精神的な負荷になったとして、パワハラと認定しました。

 

その一方、花畑町長のパワハラと男性職員の自殺未遂との、直接的な因果関係は認められないと結論づけました。

 

花畑町長は18日に記者会見を開き、一連の問題について説明を行う予定です。

 

 

 

町長によるパワハラ問題の吉富町 第三者委員会が調査報告書

 

2025年2月14日() 17:55 TVQ九州放送

 

吉富町議会 太田文則議員

「本来の自分の力を出せない。萎縮して周りを見ながら仕事している」

 

2023年9月、吉富町の20代の男性職員が「町長や上司からパワハラを受けていた」などと遺書を書いて自殺を図りました。職員は一命を取り留めました、他にも2人の職員がパワハラを理由に休職する事態となっています。2024年3月に、臨時の町議会で町長に質問をした2人の町議。職場環境の変化を期待しています。

 

吉富町議会 岸本 加代子議員

「役場の職員が町の活力の大きな力。職員が元気よく誇りをもって働いてほしい。そのためにパワハラ・セクハラは絶対にあってはいけない」

 

吉富町は、この件に関し、2024年第三者委員会を設置。町長や管理職によるパワハラ行為があったか、自殺未遂との因果関係などを調査しました。そして2月14日、その結果を花畑町長に手渡しました。報告書によりますと、2022年2月ごろ、職員は町長室に直接呼び出され、大声で威圧され過呼吸を発症。これがパワハラだったと認めました。一方、第三者委員会の藤井克己会長は会見で「叱責したことは、町長や上司は町政をよくしようと指導したもの」として、自殺行為との因果関係は認められないとしています。

 

吉富町 花畑明町長

「内容をしっかりと確認して、私はもちろん吉富町のためにしっかり検証して前向きに捉えたい」

 

町長は、2月18日に記者会見を開く予定です。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2024年4月16日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼吉富町のパワハラ問題で第三者委設置の予算案提出
これの続報です。
第三者調査委員会から
「町長のパワハラは認めるが、自殺との因果関係は認めず」
とのこと。
では、第三者調査委員会の構成はどうでしょうか。
・藤井 克己 氏(弁護士。元福岡県弁護士会会長・元日本弁護士連合会副会長等)
・信友 浩一 氏(医師。九州大学大学院名誉教授・元九大病院副院長等)
・服部 倫子 氏(弁護士。福岡県弁護士会の北九州部会執行部幹事、福岡県弁護士会の高齢者・障害者委員会委員等)
でした。
ホームページ等で調べたところ、藤井弁護士も服部弁護士も労働問題の専門家とは
思えない紹介をされています。
また、信友医師も
呼吸器内科や医療システム学を扱われており、
精神科医どころか産業医でもありません。
この様なメンバーで「パワハラと自殺に因果関係無い」と
答えられるのか甚だ疑問です。
弁護士も医師も原則として活動範囲に制限はありません。
しかし、専門分野や得意分野以外で正しい判断が出来るか私は不安です。
だからこそ、今回の自殺に関する判断は信用出来ないと感じております。

御遺族の皆様へ
公式の委員会での回答は、委員の専門性を問わず正当性が高いです。
しかし、上記コメントのとおり、私は因果関係について、
専門家が調査するべきだと確信しております。
裁判で争う方法もありますが、その選択は御遺族次第です。

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