2024年10月3日木曜日

「殺すぞと伝えておけ」の暴言も 更迭の京都府警本部長、調査で認定

 「殺すぞと伝えておけ」の暴言も
 更迭の京都府警本部長、調査で認定

 

2024年10月3日() 17:33 産経新聞

 

部下への不適切発言を巡り、警察庁長官訓戒の処分を受けた京都府警の白井利明本部長が警察庁の調査に対し、「(部下に)言葉を濁されたためにイラっとした」と説明していることが3日、分かった。府警は調査の結果、「殺すぞ」といった2つの不適切な発言があったと認定し、警察庁に報告した。

 

白井氏は14日付で長官官房付に異動となる内示を受けた。事実上の更迭とみられる。都道府県警トップによるパワハラの認定や処分は異例。

 

疑惑を調査した府警によると、白井本部長は8月、部下の職員から施策に関するスケジュールの説明を受けた際に「殺すぞ」と発言。また、別の職員に対して同月、「殺すぞ」と直接伝えた職員が所属する部門を名指しし、「殺すぞと伝えておけ」とも発言した。

 

警察庁の調査に対し白井本部長は「(施策を)実施するまでのスケジュールがあまりに長いと感じた一方で、他県警の取り組み状況について言葉を濁されたためにイラっとした」と話した。「(不適切発言を浴びせた職員とは)日頃から親しく接しており、甘えや緩みが出てしまった」とも述べたという。

 

 

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“殺すぞ”発言の京都府警本部長、
事実上の更迭にネット「時代が変わった」「軽微な処分」「中小ならクビ」

 

2024年10月3日() 16:59 スポーツニッポン

 

 部下に「殺すぞ」と発言した疑いがあるとして調査を受けている京都府警の白井利明本部長(56)が3日、府議会本会議に出席し、警察庁から長官訓戒の処分を受け、14日付で長官官房付の異動となる内示を受けたことを明らかにした。事実上の更迭とみられ、ネット上には、さまざまな意見が出ている。

 

 京都府警本部長の“殺すぞ”発言での事実上の更迭に「訓戒処分は、懲戒処分では無く、人事記録にも残らない軽微な処分」「殺すぞ、というのは脅迫罪に該当しかねない」「昔ならもみ消されていたかも」「時代が変わった」「鹿児島県警の不祥事の本部長と同じですか?」「中小企業でもトップが部下に“殺すぞ!”なんて言って事実と認定されたらクビは確実」などの声が上がっている。

 

 府警によると、京都市の府警本部で8月、業務中に白井本部長から「殺すぞ」と言われたと部下の府警幹部が訴えている。府警はパワハラに当たる恐れがあるとして8月下旬から調査を始め、警察庁にも報告した。

 

 白井本部長は1991年、警察庁に採用され、富山県警本部長や警視庁総務部長などを歴任。昨年3月、京都府警本部長に着任した。




幹部らからは「瞬間湯沸かし器」との評も
 更迭処分の京都府警本部長

 

10/3() 15:2 朝日新聞(光墨祥吾、関ゆみん)

 

 部下に「殺すぞ」と発言したとされる問題をめぐり、異例の更迭となった京都府警の白井利明本部長(56)。「仕事熱心」との評判があった一方で、厳しすぎる言葉への不満を口にした職員もいる。

 

 ある府警幹部は昨年、白井本部長に「ばかやろう」「このやろう」との暴言を浴びせられたという。周囲の幹部も言われていたといい、「印象は、瞬間湯沸かし器」。

 

 仕事には熱心で一生懸命な面もあった。だが、「思ったように仕事が進まないと、べらんめえ調で、怒り出す人だった」と話す。

 

 言葉が厳しすぎると、「自信がなくなる人もいるため、処分は仕方がない」。警察組織のトップである以前に、「警察官として、恥ずかしくない言動をするべきだ」と話した。

 

 別の府警幹部も「本部長は、中途半端が嫌いな人」「驚いた。14日付の異動となれば、直近の会議や業務に影響が出てしまう」などと話した。

 

     ◇

 

 白井本部長は3日午後の府議会本会議で、警察庁長官訓戒処分を受けたことと、14日付で長官官房付への異動を命じられたことを明らかにした。

 

 本会議終了後、議場から出てきた白井本部長は、報道陣からの問いかけに一切答えずに立ち去った。

 

 

 

「大人のいじめっ子」更迭の京都府警本部長に内部から厳しい声
 パワハラ常態化の証言も

 

2024年10月3日() 19:04 産経新聞

 

「殺すぞ」などと部下に対しパワハラ発言をしていたことが発覚し、事実上の更迭となった京都府警の白井利明本部長(56)。府警内部からは評価する声も一部あったが、パワハラ行為が常態化していたとの証言が相次ぎ、「大人のいじめっ子」だとする厳しい指摘も出た。

 

府警のある幹部は、白井本部長が昨年3月の着任以降、「怒鳴るのは日常的だった」と打ち明ける。決裁のために訪れた幹部に対し、机の上に書類を投げつけたり、座る席の位置が違うと声を荒らげたりしたという。こうした行為は「本部長の好き嫌い」によってターゲットが決まっていたといい、「人を見て怒鳴っていた。大人のいじめっ子だ」と糾弾する。

 

府警内部からは、常態化する本部長のパワハラを半ば黙認していた幹部の責任を問う声も上がる。別の府警関係者によると、本部長のターゲットになるのを恐れた一部幹部が「機嫌を損なわないよう何も進言せず、むしろ〝ご機嫌取り〟をしていた」と指摘する。

 

一方で、白井本部長について「いい人だった」とする証言も。別の幹部は「自分の意見をはっきり言う人だ」としながらも、相談などには積極的に応じてくれたとし、仕事の方向性についても「自らすすんでアドバイスをしてくれた」と振り返った。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月1日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼京都府警の本部長が“殺すぞ” 部下への不適切発言認め謝罪 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
社会人として仕事が出来るのは当然です。
しかし、いくら能力主義の組織でも、職場は自己の支配地域ではありませんし、
部下は奴隷でもありません。
「仕事が出来る」とは、任務遂行だけでなく、
自己管下の職場環境も向上させる事が含まれています。
キャリア警察官が地方警察に赴任すると「霞が関からのお客様」として扱われます。
地方警察としては無事に霞が関へお帰り頂く事が至上命令となりますので、
余程の御乱行でもない限りは幹部も見て見ぬふりで時が過ぎるのを待ってます。
そんな職場の事情と本人の勘違いから起こるべくして起きた事案と言えましょう。


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