2024年10月30日水曜日

▼「見えないナイフで心刺された」女性競輪選手、先輩選手からの性被害訴え損賠提訴

「見えないナイフで心刺された」女性競輪選手、
先輩選手からの性被害訴え損賠提訴

 

2024年10月30日() 18:40 産経新聞

 

競輪の男性選手から性的関係を強要されるなどの性被害を受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や躁鬱の症状を生じたなどとして、女性競輪選手が30日、男性や一般社団法人「日本競輪選手会」、競輪を統括する公益財団法人「JKA」を相手取り、計約2100万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。

 

女性側は昨年1月、選手会に被害を相談したが、選手会は「裁判で白黒をつけてからの話」と判断を回避。女性側は今年9月に再調査を求めたが、今月11日、「同意がなかったとはいえない」として男性の不処分を女性側に通知していた。女性は選手会に退会届を出したが、受理されていないという。

 

訴状によると、女性は選手会の兵庫支部に所属していた令和31031日、宴席で当時40代の男性選手から繰り返し卑猥な発言をされキスをされたほか、その後ホテルに連れ込まれ、性的関係を強要された上、口外しないよう脅されるなどした。女性は心身に不調が生じてレースを欠場するなどし、PTSD、躁鬱、睡眠障害などの診断を受けたという。

 

女性側は訴えで、同支部には「有名・有力選手による支配的関係が存在している」とし、パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントが横行していたと指摘。「ハラスメント行為によって(選手としての)未来を絶たれたという無念さ、精神的苦痛は筆舌に尽くしがたい」と主張した。

 

選手会やJKAに対しては、ハラスメントの事実把握や防止に向けた取り組みを怠った結果、性被害が起きたと訴えた。

 

女性選手は提訴後に神戸市内で記者会見し「見えないナイフで心が刺されているくらい苦しい」と心情を吐露。「提訴することで泣き寝入りしている方の背中を押せると思った」と話した。

 

選手会は「誠実に対応してきた。訴状が届いておらずコメントは差し控える」とし、JKAも「訴状が届いていない」とした。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

「心が見えないナイフで刺されているくらい苦しい」
女性競輪選手が性被害を訴え
 先輩競輪選手らを提訴
 日本競輪選手会・兵庫支部でのパワハラ・セクハラ横行も指摘

 

2024年10月30日() 17:35 毎日放送

 

 競輪選手の女性が先輩の男性選手から性被害を受けたとして提訴です。

 

 訴状によりますと、競輪選手で30代の女性は「日本競輪選手会」の兵庫支部に所属していた2021年10月、先輩で当時40代の男性選手に大量の酒を飲まされ、ホテルで性的な行為を繰り返されるなどの被害を受けたということです。

 

 女性はPTSDと診断され長期間にわたってレースを病気欠場し、10月23日付で選手会に退会届を提出しました。女性は以前から支部の中でパワハラやセクハラが横行していたことも指摘。選手会が「事実の把握を怠り続けた結果、事件が発生した」などとして、男性選手と選手会などに対し、慰謝料など約2100万円の損害賠償を求めています。

 

 (原告の競輪選手)「心が見えないナイフで刺されているくらい苦しくて、本当に許すことができない」

 

 選手会は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ9月24日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼現役競輪4選手がセクハラ、パワハラ被害訴え 選手会に調査申し入れ
これの続報です。


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