足立区係長がセクハラ 被害者「誰にも言わないで」 上司は報告せず
2024年10月3日(木) 20:00 朝日新聞(中村英一郎)
東京都足立区は3日、同僚の職員にセクハラ行為をしたとして係長(40代)を停職6カ月の懲戒処分とし、発表した。また、職員から被害を知らされながら、所属長に報告しなかったとして当時、被害者の上司だった課長(50代)を戒告処分とした。
区によると係長は2019年8月、異性の同僚の職員と2人で飲食店に行き、職員にキスを3回繰り返し、退店後にホテルに行こうと手を取った。職員は当時、直属の上司だった別の係長(現・課長)に被害を報告。だが、職員から「誰にも言わないでほしい」と伝えられたことから所属長に報告しなかった。
職員がその後、体調不良になり休んだことなどで、セクハラ行為が発覚。2人とも区の調査に対し、内容を認めているという。区は「処分を受けた職員や被害者が特定されないように」との理由で性別などを明らかにしていない。
《カウンセラー松川のコメント》
加害者が係長、被害者が異性の職員。
ニュースでは被害者を「同僚」との表記ですが、
直属の上司が別の係長である事から、
実際は係長より格下の職員であったと思料されます。
セクハラの被害は「被害者にも落ち度があったのでは」と
邪推や勝手な憶測をされ易く、二次被害に遭い易い案件です。
それだけに、被害報告を受けた係長としては、
被害者の要望を叶えて上に報告をしなかった考えられます。
さて、加害者の係長は停職6か月の懲戒処分ですが、
係長の立場を悪用したとも思えるので、降格でも良かったと思います。
また、報告を受けた係長(現 課長)について、
被害者の要望に応えたが為に報告懈怠での処分が適切であったか
甚だ疑問です。
被害者の方へ
先ずは心身の調子を無理せず整えての復帰を考えくださいませ。
また、復帰にあたり心配事や要望があれば、
然るべき相手に伝えるのが良いと思います。
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