2022年7月22日金曜日

「自主的に降任を強要」 上司から”パワハラ” 現役警察官が県と上司を相手に損害賠償求め提訴 【静岡】

「自主的に降任を強要」 上司から”パワハラ”
 現役警察官が県と上司を相手に損害賠償求め提訴 【静岡】

 

2022年7月22日() 21:19 静岡第一テレビ

 

静岡県警に勤務している40代の男性警察官が、上司4人に自主的に降任するよう強要されたなどとして、県と上司4人を相手に300万円の損害賠償を求める訴えを起こした。

 

訴えを起こしたのは、県警に勤務している40代の元警部の男性。訴状によると、この男性警察官は2019年、体調不良で休職したことなどを理由に、当時の上司ら4人から自主的に降任するよう強要され、「警部」から「警部補」に降任させられたとして、13日、静岡県と上司4人を相手取り、300万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こした。

 

元警部の男性は2019年3月に上司から自主的な降任を申し出るよう強要され、10月に降任を申し出て、「警部補」へ降任となったという。

 

22日に開かれた原告側の弁護士による記者会見で、原告側の家族は「怒りと悲しみを通り越し、がく然とした。人を助ける立場の警察官が死の寸前まで追い込んだと思うと絶対に許せない」と文書でコメントした。

 

これに対し、県警監察課は「訴状の内容を確認し、適切に対処したい」と話している。



※ 他社のニュースも掲載致します

「警部補への自主降格強要」はパワハラ
 現役警察官が上司らに300万円の損害賠償求め提訴ー静岡県

 

2022年7月22日() 21:16 静岡放送

 

静岡県警の現役の警部補が、静岡県と現役の警察幹部らを相手取り損害賠償訴訟を起こしました。自主的に降格するよう当時の上司らに強要されたのは、パワハラだと訴えています。

 

<原告側  宇佐美達也弁護士>

「警察官4名を提訴したという案件です」

 

訴えを起こしたのは、県警本部に所属する40代の男性警部補です。訴状などによりますと、男性警部補は1階級上の警部だった20199月下旬に、当時の人事担当者から自主降格を求められ、10月上旬には同じ部署の上司からも自主降格を強要され、作成義務のない文書の作成も強要されたということです。

 

10月の録音データ>

「ここで僕がやれる?って言ったら頑張りますって言うだろうけど、そうじゃなくて。僕は個人的には治療に専念した方がいいんじゃないかなと思うよ。警部補になれば数は格段に多いんで(机を固い物で6回ほど叩く音)」

 

男性警部補は過去に2度うつ病を発症していて、原告側の主張では、当時ラグビーW杯や東京五輪などの警備で陣頭指揮がとれる「使える警部」を求めていた静岡県警が定数が決められている警部のポストを空けるため、パワハラを仕掛けてきたと主張しています。

 

男性警部補は、一度は自殺を考えるまでに追い込まれ、201910月に自ら警部補への降格を申し出ました。

 

男性警部補側は、自主降格を強要したのは不法行為に当たるとして、静岡県と当時の上司ら4人を相手取り、300万円の損害賠償の支払いと男性の警部としての地位を回復するよう求めて裁判を起こしました。

 

静岡県警監察課は「訴状の内容を確認し、適切に対処したい」とコメントしています。




静岡県警幹部が執拗に「自主降格しろ」
 病気休職の警部補が損賠提訴

 

2022年7月23日() 8:55 毎日新聞(丘絢太)

 

 静岡県警本部に所属する警部補の40代男性が、3年前、病気休職などを理由に、警部からの自主的な降格を当時の上司たちに強要されて精神的苦痛を負ったとして、県警幹部ら4人と県に計300万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。提訴は13日付。

 

 訴えられた4人は、2019年当時に県警本部で男性の上司だった警視と警部など。

 

 訴状などによると、男性はうつ病から職場復帰に向けた訓練に取り組んでいた同年3月、上司から「体調が万全ではない」との理由で警部補への自主降格を申し出るよう求められ拒否した。だがその後、復職しても繰り返し自主降格を要求された。併せて人事面談時に懲戒・分限処分の可能性を示唆されたり、執拗(しつよう)な叱責などのパワハラを受けたりした。男性は同年10月に警部補への降格を申し出て、辞令が出たという。

 

 損賠請求のほか、警部としての地位確認も求めている。

 

 男性は22日、代理人弁護士を通じて「自主降任を求められ、嫌がらせを受けて体調を崩し、自死の一歩手前まで追い込まれた。しかるべき部署に通報したが問題には当たらないと片付けられてしまったため、中立的判断を仰ぐ決断をした」とのコメントを出した。

 

 県警監察課は「訴状の内容を確認し、適切に対処したい」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

病気療養で休みがちであったり、階級や職位に応じた職務が執行出来ない。
職場としては歓迎したくない状況なのは分かります。
適切な職務執行が出来ないと公務員には分限と言う処分があります。
分限処分を受けると免職や降格になります。
強制的に降格となるよりは、自主的に降格した方が受けは良いですが、
それを説得するならまだしも、強要したらアウトです。
きっと、加害者は4人も居たのでノリノリで被害者を攻撃したのでしょう。
警察も階級社会の上にキャリア制度もあって
上ばかり気にする[ヒラメ上司]も多いこともあり、
使えない輩を外して好印象を与えたかったので、
[みんなでパワハラしちゃった]のでしょう。

被害者の方へ
理不尽なハラスメントに対しては声を挙げて良いのです。
但し、今の日本では[上に楯突く]行為とも言えますので
相当の覚悟が必要です。
しかし、その覚悟をお持ちなのですから、
それは警察官として大切な要素で、
弱い者を理解してこそ、真の強い者と言えます。
だからこそ県民の為の警察官として今後も活動して欲しいです。
そして、心の治療も忘れずに続けてくださいませ。

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