2022年7月13日水曜日

長崎市長が女性記者に謝罪 市幹部の性暴力「長い歳月苦しめた」

長崎市長が女性記者に謝罪
 市幹部の性暴力「長い歳月苦しめた」

 

2022年7月13日() 20:29 毎日新聞(明珍美紀)

 

 報道機関の女性記者が取材中に長崎市の当時の原爆被爆対策部長(死亡)から性暴力を受けたとして市に損害賠償などを求めた訴訟で、市に賠償を命じた長崎地裁判決が確定したことを受け、長崎市の田上富久市長は13日、東京都内で女性記者と面会し、謝罪した。

 

 田上市長は冒頭、用意した謝罪文を読み上げる形で、元部長の行為について「職務上の立場を利用した、公務員としてあるまじき行為」と認め、時折女性に頭を下げながら「長い歳月にわたって苦しめ続け、記者として活躍する可能性を妨げた」と謝罪した。

 

 面会後、オンラインで報道陣の質問に応じた女性は「加害者側から正式な謝罪が得られることは、(性暴力の)被害者の回復に大きく寄与する」と話し、市には、性差別をなくして人権を守る姿勢を持つことを要望した。

 

 長崎地裁は530日、2次被害を含めて市の責任を認め、女性に慰謝料など約1975万円の支払いを命じた。市は67日、控訴断念を発表していた。

 

 判決によると、女性は2007年、長崎原爆の日の平和祈念式典に関する取材で、元部長から性暴力を受けた。女性は被害後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し、休職を余儀なくされた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ7月7日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 長崎市長、女性記者に対面謝罪へ 市幹部による性暴力問題で (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
性暴力を受けても刑事事件化せずに民事訴訟でのみ解決を図る点は
被害者ではない私には理解し難いですが、
判決が確定し被告である長崎市が謝罪したのですから、
後は賠償金を支払って終了です。
被告も自腹を切る訳ではないでしょうから、控訴で手間暇を要するよりも、
簡単な解決方法だったのかも知れません。
しかし、原告も勝訴して被告が謝罪しているのに
「性差別をなくして人権を守る姿勢を持つことを要望」とは
事案と関係の無い要望を持ち出す辺りに違和感を覚えました。

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