2022年7月26日火曜日

教職員のセクハラや体罰 通報、対応を記録で定期チェック

教職員のセクハラや体罰 通報、対応を記録で定期チェック

 

2022年7月26日(火) 06:00 静岡新聞(政治部・杉崎素子)

 

 静岡県教委は、ハラスメントや体罰など、教職員の児童生徒に対する不適切な言動への対策として、本年度新たに設置する常設の第三者委員会の対応方針をまとめた。県教委が「教職員倫理110番」などの窓口で受けた通報や相談と対応状況を全件記録し、第三者委の外部委員が定期的にチェックする。関係団体の推薦を基に委員の委嘱を進めていて、年内にも発足させる。

 新たに設置するのは「県公立学校第三者調査委員会」。委員は医師やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、弁護士、警察関係者などを予定している。

 調査委が扱うのは県教委が管轄する政令市以外の市町立学校と県立学校の教職員に関する案件。県教委の通報窓口のほか、義務教育、特別支援教育、高校教育の3課で受け付けた保護者などからの相談と、教職員用のハラスメント相談窓口で受けたもののうち児童生徒に関係する案件をリスト化して、年2回程度、調査委に対応状況を報告する。

 県内では2021年12月、県立高の部活動顧問だった元教諭が部員に暴力を振るったなどとして競技団体の処分を受けたことを機に、元部員の保護者が第三者機関による調査体制の構築を求める要望書を県教委に提出していた。22年4月施行の「わいせつ教員対策法」でも、教職員による児童生徒への性暴力を把握した際に、学校設置者が医療や心理、法律などの専門家の協力を得ながら調査を行うよう定めている。県教委はこれらを受け、調査委を常設することを決めた。

 教育総務課は「生徒と教職員の説明が食い違うなどして事実認定に難航しているケースや、慎重な対応が必要なケースは特に焦点化して報告し、外部委員の助言や指導を受けたい」としている。


《カウンセラー松川のコメント》

「第三者委の外部委員が定期的にチェックする」
それが
「年2回程度、調査委に対応状況を報告する」
なのでしょうか?
仰々しい見出しの割りには、半年に1度で手遅れにならないのか心配です。
「やらないよりはまし」ではなく「実効性のある内容」にして欲しいです。

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