2022年10月3日月曜日

巡査長の拳銃自殺「パワハラは確認されず」 秋田県警本部長が議会で答弁

巡査長の拳銃自殺「パワハラは確認されず」
 秋田県警本部長が議会で答弁

 

2022年10月3日() 20:06 秋田テレビ

 

 秋田県の9月県議会は、3日から予算特別委員会の総括審査が始まった。この中で、9月に秋田県警機動隊の男性巡査長が拳銃で自殺したことについて秋田県警察本部の森田本部長は「調査の結果、職場でのパワーハラスメントは確認されていない」と答弁した。

 

 これは、927日の早朝、秋田県警機動隊の隊舎で当直勤務にあたっていた29歳の男性巡査長が、所持していた拳銃を使って自殺したもので、その後、遺書と思われる書き置きが見つかっている。

 

 3日の総括審査では、自民党会派の北林康司議員が、自殺に至った詳細や背景に職場でのパワーハラスメントがなかったかどうか質した。

 

 これに対し、秋田県警察本部の森田正敏本部長は「職務執行のため貸与されている拳銃が使用されたことは誠に遺憾であり、警察本部長として非常に重く受け止めている。死亡に至った原因については、亡くなった職員のプライバシーに関わることでありお答えを差し控えさせていただくが、これまでの調査結果では、パワーハラスメントなどの存在については確認されていない」と答弁した。

 

 また、今後の県警組織としての対応について、次のように述べた。

 

 秋田県警察本部・森田正敏本部長:

「このたび、貴重な人材を失う事態を防ぐことができなかったことを踏まえ、より一層職員が気軽に悩みやストレスを相談し合える明るい職場環境を作り、職員一人一人が心身共に健康で働きやすい職場環境を実現し、県民の期待に応える組織にしていきたい」

 

 総括審査は4日も行われ、6人の議員が県側と質疑を交わす。


《カウンセラー松川のコメント》

個人の抱えている悩みは家族や同僚でも分からないことがあります。
希死念慮を抱く様になっても同様です。
勿論、言動の変化から周囲が異変に気づくことも少なくありませんが、
自身を上手く装える方ですと、それも隠し通せてしまいます。
「自殺は心の弱い者の行為」と語る方も居ますが、
周囲に悟らせない程の方は決して心の弱い方ではありません。
逆に心が強いからこそ周囲に悟らせない様に過ごせていたのです。
自死と言う一度しか選択出来ない行為を選ぶのは
心が弱いからでなく、他の選択肢を選べなかったからです。
本当はどんな事でも相談出来る人を一人は持って欲しいです。
そうすれば、選択肢が生まれ[死]を選ぶ事も無いでしょうから。

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