2022年10月19日水曜日

ハラスメントで不当免職に 共立病院の免職取消請求訴訟し和解へ【佐賀県】

ハラスメントで不当免職に
 共立病院の免職取消請求訴訟し和解へ【佐賀県】

 

2022年10月19日() 19:17 佐賀テレビ

 

伊万里有田共立病院で患者の相談業務などを担当する医療ソーシャルワーカーとして働いていた男性が、不当に免職処分を受けたなどと訴えていた裁判で、病院側が謝罪して免職を取り消し、解決金1300万円を支払うことで和解しました。

 

訴えを起こしていたのは、2019年まで有田町にある伊万里有田共立病院で医療ソーシャルワーカーとして働いていた、武雄市の48歳の男性です。

訴状などによりますと、男性は一部の相談対応を病院から「医療行為」とみなされ、業務改善命令を受けるなどしたあと、免職にされたとして、免職の取り消しや慰謝料を求めていました。

男性は当時、職員からのハラスメントの相談も受けていて、「院長らに適切な対応を繰り返し求めたところ、自分がパワハラを受けた」と主張していました。

 

これについて佐賀地方裁判所は20228月、病院側が謝罪し、免職を取り消すこと、また解決金1300万円を支払うなどの内容で、和解を勧告し18日、成立したということです。

病院を運営する伊万里・有田地区医療福祉組合は取材に対し「納得できない部分はあるが、互いに譲歩した結果」とコメントしています。


《カウンセラー松川のコメント》

院内のソーシャルワーカーに対しての業務改善命令云々より
職位からのハラスメント相談に対する改善要求への
意趣返しとして免職にさせたと考えられます。
本事案についての注目すべき点は
職場内ハラスメント相談窓口担当者が
相談内容に基づき責任者へ改善要求を行った結果
別件逮捕の様な形で免職させられている事態です。
パワハラ防止法に基づきパワハラ相談窓口を
社内または社外に置くことが義務づけられておりますが
費用を抑える為もあり社員に担当させた場合に
この様な悲劇が起こる可能性を示唆していると言えましょう。
そうなると、どこまで社内窓口が機能するのかも疑問ですし、
社員にとっては不利益にしかなりません。
今一度、パワハラ相談窓口の置き方について検討するべきでしょう。

被害者の方へ
免職の取り消しや謝罪と解決金を得られて良い結果だと思います。
これからも、ソーシャルワーカーとして、また相談窓口として
精勤して頂きたいと祈念しております。

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