「教職員からセクハラ」93件
静岡県内23年度小5~高3実態調査 前年度比33件減
2024年6月21日(金) 7:36 静岡新聞
静岡県教委は20日までに、小5から高3までの児童生徒を対象にした2023年度のセクシュアルハラスメント(セクハラ)実態調査の結果を公表した。児童生徒が教職員から「セクハラを受けたと感じた」とする回答は93件で、22年度と比べ33件減った。
セクハラの内容を分類別でみると、最も多かったのは不必要な身体的接触の53件で、半数以上を占めた。次いで身体的特徴など羞恥心を害する発言が10件で、性別を基準とした差別的言動9件、不必要な接近・凝視6件などが続いた。
寄せられた回答のうち、同一案件の重複を除いて「自分が受けた」とする回答は68件、「友人が受けた」は25件。校種別では小学校33件、中学校44件、高校15件、特別支援学校1件だった。
不必要な身体的接触、身体的特徴など羞恥心を害する発言について、22年度からの減少が目立った。減少数の校種別内訳は小学校16件、中学校9件など。教育総務課の担当者は「昨年度も具体的な事例を示して指導したことで、教職員にセクハラの自覚がないケースが減ったためではないか」と説明する。児童生徒との接近や接触が起こりやすい小中学校は特に注意が必要とした。
回答に基づき各校で事実確認を行い、教職員を指導した。引き続き改善状況を確認する。県教委は6、7月の「不祥事根絶推進月間」に合わせ、全教職員が自らの言動を振り返るチェックリストを配布した。
調査は重大事案につながる可能性の早期発見などを目的に、20年度から毎年実施。政令市を除く公立小中学校と県立高、特別支援学校の児童生徒約14万9千人を対象に行った。
0 件のコメント:
コメントを投稿