2024年6月24日月曜日

「性的行為求められた」5項目で男性回答率が女性上回る 文化芸術分野のハラスメント調査

「性的行為求められた」5項目で男性回答率が女性上回る
 文化芸術分野のハラスメント調査

 

2024年6月24日() 18:22 産経新聞

 

アーティストらによる「表現の現場調査団」は24日、美術や演劇、音楽など表現の現場で活動した経験のある人を対象に行ったハラスメントの実態調査で、現在活動中の表現者で「キス・抱きつく・性的行為を求められた」経験があると回答した人は14・6%で、ほかの職場で働く人の6・1%より2倍も多かったことを明らかにした。調査団は、心身の健康悪化など現場が深刻な被害に直面していると強調した。

 

調査は昨年10月に実施し、表現の現場で活動経験のある712人と、他職種の99人から有効回答を得た。男女別でセクハラの経験内容を7項目で尋ねた結果、「キス・抱きつく・性的行為を求められた」「性的体験言及・告白強要」など5項目で男性の回答率が女性を上回り、男性の性被害の実態が明らかになった。

 

一方、年収別では、400万円以上ある女性の被害が最多で、「キス・抱きつく・性的行為を求められた」が30・7%、「密室に誘われた」が38・4%で、いずれも同じ年収水準の男性以上にセクハラに遭っていた。

 

24日に都内で開かれた記者会見で、担当者は「ジェンダー間のパワーバランスを是正し、女性の排除をなくしていく必要がある」と訴えた。


《カウンセラー松川のコメント》

「キス・抱きつく・性的行為を求められた」
これは多くの場合で表現者よりも、その表現の場を提供する側が
力を有しているからでしょう。
この構図は就職時の求人側から求職者へのセクハラと同じです。
「圧倒的に立場の強い者が極めて弱い立場の者に無理強いする」
賄賂の要求や虐めと同じです。
当然、反道徳的であり、反社会的な言動なのは当然ですが、
力関係が変わらない限り、この様なセクハラは無くならないでしょう。
例え、キス・抱きつく・性的行為を求める行為が禁じられたとしても、
今度は場を得たい表現者から自主的に行う、所謂「枕営業」をする事で、
勝ち取る者が現れるだけだと思います。
そして、それを暗に求める行為が横行する様になると思います。

被害者の皆様へ
表現者の立場は、一般的な商取引での求める側と比べて、
遥かに立場は弱いです。
だから、この様なセクハラも横行しているのです。
道徳的に見れば、この様なセクハラは撲滅するべきでしょう。
それには、マスコミの力だけでなく、世論を動かす必要もあるでしょう。
これからも正義の発信を続け、社会を動かし、
弱い者を守れる業界の健全化を図ってください。

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