2024年6月7日金曜日

延岡市長、性的な俗語で「この文章には×××がない」と変更指示…職員「セクハラだと思う」

延岡市長、性的な俗語で「この文章には×××がない」と変更指示
…職員「セクハラだと思う」

 

2024年6月7日() 10:32 読売新聞

 

 宮崎県延岡市の読谷山洋司市長(60)が勤務中の男性職員に、性的な言葉を使って文章の表現変更を指示していたことがわかった。男性職員は「不快に感じた」としており、市職員労働組合が3月に行った職場の実態調査でも「市長からハラスメントを受けた」との趣旨の回答を行ったという。読谷山市長は読売新聞の取材に発言を認めた上で「不快に思われるのであれば適切ではなく、申し訳ない」としている。

 

 指示を受けたという管理職の男性職員によると、昨年の庁内協議で市長から、所属部署が作成した事業計画書に記載された文章の表現を改めるよう求められた。職員が意見を述べると、市長は男性器を指す俗語を使って「この文章には×××がない。覚悟がないんだよ」と変更を指示。別の資料に関しても後日、市長から同じ俗語を使った言葉で修正を指示されたという。

 

 取材に職員は「市長がヒートアップしながら(俗語を)使うのを不快に感じた。覚悟を持って仕事をするのに男女は関係なく、セクハラだと思う」と話した。

 

 読谷山市長は「(協議の場に)女性はおらず、比較的同世代だった。こういう言い方なら伝わるという意識がつい出てしまった」と話した。

 

 市職労の実態調査は職場環境を把握するのが目的で、休暇取得の状況などをアンケート形式で尋ねた。ハラスメントに関する質問は非組合員の管理職を含む約900人を対象に行い、約610人から匿名で回答があった。

 

 ハラスメントを受けたことが「ある」と答えたのは組合員では27%、管理職では39%だった。ハラスメントの内容(自由記述)に記された肩書などを市職労が分類したところ、誰から受けたかは「特別職から」が11人(組合員2人、管理職9人)、「上司から」が29人(すべて組合員)、「先輩・同僚・部下・後輩から」が5人(組合員4人、管理職1人)、「市民から」が5人(組合員4人、管理職1人)だった。市職労は回答に記された特別職の具体的な肩書や、ハラスメントの内容は明らかにしていない。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

読谷山延岡市長が職員に性的な言葉を使う不適切発言で陳謝
 叱咤激励する意味で使ったと説明
 

 

2024年6月7日() 19:02 宮崎放送

 

宮崎県延岡市の読谷山市長は、過去の協議中、職員に対し性的な言葉を使い不適切な発言をしたとして陳謝しました。

 

(延岡市 読谷山洋司市長)

「相手の気持ちに配慮せず不快な気持ちにさせてしまい大変申し訳なく心からお詫び申し上げます」

 

延岡市の読谷山洋司市長は、7日の定例会見でこのように陳謝し、市の事業に関する協議中、職員に対して男性器を指す性的な言葉を使い、不適切な発言をしたことを明らかにしました。

 

読谷山市長によりますと、これまで2回の協議の中で、複数の職員に対し不適切な発言をしたということです。

 

読谷市長は発言について比較的年齢の近い職員に対するもので、過去、叱咤激励する意味で自分が言われたことのある表現を使ってしまったと説明しました。

 

(延岡市 読谷山洋司市長)

「私としてはハラスメントという意識は毛頭なく。頑張るところだということをやっぱりしっかり取り組む上での歯がゆさから出てしまいまして、そこは申し訳なかったと思います」

 

また、自身の進退について問われると「多くの市民が辞めざるを得ないというのであれば辞めるべき」と発言しました。

 

 

 

市長が性的俗語で職員に指示 セクハラは否定、「気合入れるため」

 

2024年6月8日() 10:30 朝日新聞(星乃勇介)

 

 宮崎県延岡市の読谷山洋司市長は7日、職員に対し過去2回「気合を入れるため」として、男性器の俗語3文字を使って指示していたことを明らかにし、定例記者会見の中で陳謝した。「以前の指示が反映されておらず、歯がゆい気持ちからだった。不適切だったが、セクハラとは考えていない」と述べた。

 

 市長は、新規事業を巡る協議の席で「ここが踏ん張りどころという意味合いだった」と説明。「覚えている限り(俗語発言は)1期目、2期目でそれぞれ1回ずつ」とした。「自分たちの少年時代は、部活などで指導者や先輩から『●●●●が付いているのか』と、普通に言われていた」とも述べた。

 

 また「比較的年の近い(男性)職員との打ち合わせで、より砕けた表現をして真意を伝えようとした。だが相手の気持ちに配慮せず、不快にさせてしまい申し訳ない」と語った。

 

 「セクハラではないか」という報道陣の質問に対しては「怒鳴ってはいない。傷つける意図はない。ハラスメントではない。今後は気をつける」。政治責任については「市民が『辞めるべきだ』というなら辞める」と述べた。

 

 市職員労働組合によると、職場環境改善のために3月に実施した職員アンケートの中で、管理職からこれらの発言について指摘があった。

 

 総務省によると、セクハラは「無意識で行った行為であっても、その相手方が性的に不快の念を抱けば成立する」。読谷山市長は同省出身で、現在2期目。


《カウンセラー松川のコメント》

業務中に性的な単語を発言したからと言って、即セクハラにはなりません。
・単なる冗談として笑って済ます
・気にはなるが咎めるほどではない
これならば間違いなく無害ですし
・気にはなったが我慢出来た
これだと問題はありますが、セクハラには至りません。
・不愉快極まりないし、発言者を罰したい
こう感じた時にセクハラとして問題視されます。
本人に悪意や性的意識が無かったとしても、
受け手が嫌悪感を抱けばセクハラとしての対応が必要です。
そして、過去には通用した行為でも、
現在ではハラスメントとされる言動は少なくありません。
さて、今般は調査により発覚したものの、
被害者からの訴えが起きていない点で、
今後どの程度の対応がされるのか注目です。

被害者方へ
相手が市長なだけに、なかなか声を上げ難いかも知れません。
ところが、この様に報道されればマスコミが味方になるでしょうし、
世論も味方になるかも知れません。
本当に「あんな発言されて嫌だった」と言うならば、
ここで声を上げるべきでしょう。

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