2024年6月13日木曜日

取引先からのカスハラ訴訟、訴えられた企業は「強く否認」 札幌地裁

取引先からのカスハラ訴訟、訴えられた企業は「強く否認」 札幌地裁

 

2024年6月13日() 18:00 朝日新聞(上保晃平)

 

 取引先企業からカスタマーハラスメント(カスハラ)を受けたとして、住宅設備販売会社「橋本総業」(東京都)が北海道内の卸し先企業2社を相手取り、1100万円の損害賠償を求めている訴訟の第1回口頭弁論が13日、札幌地裁であった。被告側はカスハラ行為について「強く否認する」として、請求を退けるよう求めた。

 

 訴状などによると、2023327日、原告企業の当時の道東営業所長らが、取引先企業の扶桑物産(札幌市)と釧路扶桑物産(釧路市)の社長から約2時間、怒声や罵声を浴びせられた。抑うつ状態となった所長は3カ月間の休職を余儀なくされたという。原告側は、社長のカスハラにより、従業員の人格権を含む原告企業の業務遂行権を侵害されたと主張している。

 

 被告側はこの日、「社長は不合理な理由で怒声や罵声を浴びせることはしていない。所長の精神疾患は、すでに発生していたはずだ」などとして、事実関係を争う姿勢を示した。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

全面的に争う姿勢 企業間「カスハラ」裁判 札幌地裁で初弁論

 

2024年6月13日() 17:22 テレビ北海道

 

顧客企業から「カスタマーハラスメント」を受けたとして、東京の会社が取引先の道内企業を訴えた裁判。全面的に争う姿勢です。

住宅設備機器などを販売する東京の橋本総業は、「去年3月に当時の道東営業所長が取引先の札幌の扶桑物産と、釧路の釧路扶桑物産の社長を兼ねる人物から2時間に渡り怒鳴られたことで抑うつ状態になった」などとして、両社に対し、1100万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴していました。

訴えに対して扶桑物産側は、「不合理な理由で罵声を浴びせたり侮辱をしてはいない」「その日は別の来客予定もあり2時間面談もしていない」「元所長は以前からうつ病だったと話していた」などと主張。事実無根であるとして、全面的に争う姿勢を示しました。

次回の裁判は来月を予定しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ4月25日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「お前はそんなにえらいのか、何様だ!」取引先の社長から叱責…“カスハラ”でうつ状態と診断 東京の会社、取引先に損害賠償1100万円求めて提訴 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
ところで、先入観や偏見を持っての判断は正しい答えを導き出せなくなる要員ですが、
気になるニュースがありますので、以下に転載致します。

~~~ニュース転載部~~~

運送業者に賃金不払いか
 公取委、荷主企業「橋本総業」に立ち入り
 独禁法違反容疑で初検査
 

2024年6月11日(火) 12:21 産経新聞

商品の荷積みや配送を委託した運送業者に時間外労働賃金分の代金を支払わなかったなどとして、公正取引委員会は11日、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、住宅設備機器販売業「橋本総業」(東京都中央区)に立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。

トラック運転手の残業規制による人手不足で物流の停滞が生じる「2024年問題」が懸念される中、代金を適切に支払っていなかった悪質な荷主への検査に踏み切った形だ。

荷主と運送業者の取引は独禁法に基づく「物流特殊指定」で規定され、理由のない代金の減額や支払い遅れ、不当な契約変更といった行為を禁じている。物流特殊指定に基づき、公取委が法的な強制力を伴う検査を実施したのは初めて。

~~~ ~~~ ~~~ ~~~

取引先をカスハラで訴えている一方で、運送業者への支払いを不当に拒んでいた。
この様な問題を起している企業であれば
「そもそも、取引先から苦情が発生する様な言動をしていたのではないか?」
と疑いたくもなります。
自社の不手際に対して厳しい申し入れをする取引先を
世間で話題になっている「カスハラ」として提訴する事で、
取引先を加害者に仕立て挙げている様にも感じられます。

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