2025年3月28日金曜日

消防士長が勤務時間中にライブ配信 “キャンプトーク”署内で月に約4回 大分・杵築速見消防組合

消防士長が勤務時間中にライブ配信 “キャンプトーク”署内で月に約4回
 大分・杵築速見消防組合

 

2025年3月28日(金) 12:44 大分放送

 

大分県にある杵築速見消防組合は28日、勤務時間中に携帯電話のアプリでライブ配信したとして、30代の男性消防士長を戒告の懲戒処分としました。

 

杵築速見消防組合は、パワーハラスメントや勤務態度不良にあたるとして3人の懲戒処分を発表しました。

 

このうち、日出消防署に勤務する30代の男性消防士長は、去年5月から12月までの間、勤務中の仮眠時間に、携帯電話のアプリで趣味のキャンプに関するライブ配信をしていました。署内の会議室や仮眠室などから月に約4回、1時間程度の配信を繰り返していたということです。

 

配信を見た視聴者からの指摘で発覚し、杵築速見消防組合は「戒告」の懲戒処分としました。聞き取りに対し、消防士長は「アプリのイベントに参加するために配信し、仮眠時間中であれば問題ないと思っていた」と説明しているということです。

 

また、消防本部に勤務する40代の男性消防司令補は、男性部下に対し、「お前はだめだ」「このくらいわからないのか」などと威圧的に叱責しました。また、酒の席で脇腹をつねるなどの行為を繰り返し、パワーハラスメントにあたるとして停職1か月の処分を受けました。

 

そのほか、消防本部に勤務する50代の消防司令補は、役職に就いた2016年からパワハラや職場内の秩序を乱したとして減給10分の1・1か月の処分を受けています。

 

 

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消防士が仮眠時間にアプリで配信「業務怠った」懲戒処分
 同僚つねるなどパワハラで停職や減給も 大分

 

2025年3月28日(金) 12:48 テレビ大分

 

杵築速見消防組合は28日、勤務時間中にライブ配信を行った消防士など職員あわせて3人に対し、懲戒処分を行ったと発表しました。

 

杵築速見消防組合によりますと、日出消防署の30代の男性消防士長は2024年5月から12月までの間、仮眠の時間にスマートフォンのアプリを使い、ライブ配信を行いました。

 

趣味のキャンプに関する内容で、消防士であることは明かさなかったものの、署内の会議室や仮眠室などを使っていたということです。1時間程度の配信を月4回ほど行っていました。

 

消防士長は「仮眠時間であれば問題ないと思っていた」などと話していたということですが、消防組合は仮眠時間も勤務中にあたり、「業務を怠った」として、28日付で戒告の懲戒処分を行っています。

 

このほか、40代の男性消防司令補が部下に威圧的な言動をしたほか、飲み会の場で同僚をつねるなどのパワハラを行っていたとして停職1カ月。また、50代の男性消防司令補が嫌いな部下や同僚に対して直接、連絡や指導をしないなどの嫌がらせを繰り返していたとして、減給10分の1・1カ月の懲戒処分を受けています。

 

 

 

酒席であざができるほど強くつねる・厳しい叱責や無視・
勤務中に趣味の配信活動…消防司令補ら懲戒処分

 

2025年3月29日(土) 13:44 読売新聞

 

 大分県の杵築速見消防組合は28日、部下や同僚へのパワーハラスメントがあったなどとして同組合消防本部の男性消防司令補(40歳代)と別の男性消防司令補(50歳代)をそれぞれ停職1か月と減給10分の1(1か月)、勤務中にスマートフォンで趣味の配信活動をしたとして日出消防署の男性消防士長(30歳代)を戒告の懲戒処分にした。

 

 発表によると、40歳代の消防司令補は2022年5月、部下への指導で威圧的な言動をし、23年9月には酒席で同僚をあざができるほど強くつねるなどした。50歳代の消防司令補は16年以降、気に入らない部下や同僚への職務上の連絡を別の職員を介してしか行わずに業務を滞らせたほか、厳しい叱責や無視をした。上司から再三の指導を受けても改善しなかったという。

 

 消防士長は昨年5~12月、泊まり勤務の仮眠時間中に月4回ほど、スマホのアプリでキャンプに関する配信をしていた。外部からの情報提供で判明した。

 

 梶原美樹消防長は「服務規律の順守を徹底する」との談話を出した。


《カウンセラー松川のコメント》

40歳代の消防司令補について
暴力行為と言うより、痣が残るのですから傷害行為です。
酒席とは言え、この様な行為に及んでしまうのは、
暴力を振るう事に躊躇がない性格だからでしょう。
この問題より前にも大なり小なり加害行為はあったと思います。
これを機に改心すると良いと思います。

被害者の方へ
加害者は懲戒処分を受けた事で、一旦は収めてください。
但し、再発したら遠慮も躊躇も無く、然るべき所へ申し出てください。


50歳代の消防司令補について
仕事で個人への好き嫌いを持ち込むのは子供のすること。
こんな性格でも昇任出来るのですから、ちょっと心配になります。

被害者の方へ
世の中には何故か頭の悪い人が職場に入り込んでます。
そう言う人に自浄作用は期待出来ませんので
然るべき所へどんどん相談しましょう。



▼北九州市職員がセクハラ、懇親会や帰路で女性職員に性的な言動や身体的接触繰り返す…減給10分の1に

北九州市職員がセクハラ、
懇親会や帰路で女性職員に性的な言動や身体的接触繰り返す
…減給10分の1に

 

2025年3月28日(金) 12:21 読売新聞

 

 北九州市は27日、元同僚の女性職員にセクハラ行為をしたとして、子ども家庭局の係長級の男性職員(52)を減給10分の1(1年)の懲戒処分とした。

 

 発表では、男性職員は昨年3月14日、懇親会やその帰路で、女性職員に性的な言動や身体的接触を繰り返した。女性職員が上司に相談し、同19日に発覚した。男性職員は「覚えていない」と話しているという。

▼カラオケで暴力行為、関係団体職員にパワハラ…沖縄県職員2人を懲戒 文化観光スポーツ部

カラオケで暴力行為、関係団体職員にパワハラ…沖縄県職員2人を懲戒
 文化観光スポーツ部

 

2025年3月28日(金) 11:51 琉球新報

 

 県は27日、文化観光スポーツ部の職員2人を懲戒処分にしたと発表した。50代男性職員はカラオケハウスで県職員に暴力行為をしたとして減給1カ月の処分、40代男性職員は関係団体職員3人にパワーハラスメント行為をしたとして戒告の処分となった。いずれも処分は同日付。

 

 

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暴力とパワハラ、沖縄県が職員2人を懲戒処分

 

2025年3月28日(金) 17:23 沖縄タイムス

 

 沖縄県人事課は27日、暴力やパワーハラスメントをしたとして職員2人を懲戒処分にしたと発表した。

 

 文化観光スポーツ部の40代男性職員は県の関係団体職員3人に対し、他の職員がいる前で侮辱するような発言をし、戒告(厳重注意)の処分とした。同部50代男性職員は昨年10月、那覇市内のカラオケ店で同席した職員にマイクを頭部にぶつける行為をしたとし、減給1カ月(10分の1)。

2025年3月27日木曜日

▼那覇市議によるハラスメントを問うアンケート 市職員の8%が「受けた」と回答

那覇市議によるハラスメントを問うアンケート 市職員の8%が「受けた」と回答

 

2025年3月27日(木) 19:53 琉球放送

 

那覇市議会が先月実施した、ハラスメントの実態を把握するためのアンケートで、市議会議員からハラスメントなどを受けたと回答した市職員が99人いたことがわかった。

 

アンケートは、収賄の罪で起訴された前の那覇市議会議長による職員へのパワーハラスメントを議会も許容していたという報告を踏まえ、先月実施されたもの。市職員1182人、市議会議員36人が回答した。

 

市議会議員からハラスメントなどを受けたと回答した職員は99人で、内訳は「威圧的な態度や大声での叱責を受けた」が63人と最も多く、次いで「理不尽な罵倒や要求を受けた」と答えたのが51人だった(複数回答方式)。

 

自由記述には、「 “おまえ” や “遅せぇんだよ” など見下すような話し方をされた」、「私的な情報の資料作成をさせられた。議員と職員は決して対等ではないと感じた」などのコメントが寄せられた。

 

▼野原嘉孝 議長

「(職員が)ストレスを感じてしまっていることに対しては本当に申し訳ないと」「それを解消するために一歩踏み出そうというところが見えてきた気がします」

 

アンケートは全議員に共有され、ハラスメント防止条例の制定に向けて役立てられるという。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ1月16日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼那覇市議会「前議長のパワハラ、議会が許容」 検証・再発防止会議が結論 議員・職員アンケート実施へ
これの続報です。


▼千葉の指導者を除名 全柔連

千葉の指導者を除名 全柔連

 

2025年3月27日(木) 18:56 時事通信

 

 全日本柔道連盟は27日、オンラインで臨時理事会を開き、教え子への身体的暴力など柔道の品位を害する行為をしたとして、千葉県の柔道指導者(32)に対し、最も重い除名処分を下すことを決めた。

 

 全柔連は氏名などを公表していないが、男児の口にしょうゆを流し込むなどの暴力や、女児に性的暴行を加えるなどした疑いで逮捕、起訴された市原市の柔道塾元塾長の男性とみられ、「あまりにひどい事案」と断じた。

 

 職員へのパワーハラスメントが認定された東京都柔道連盟の専務理事(67)には、注意の処分を科した。 

 

 

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【柔道】教え子男児にしょうゆ飲ませた指導者を除名
「明らかに暴行。品位汚した」女児に性的暴行も

 

2025年3月27日(木) 20:16 日刊スポーツ

 

 全日本柔道連盟(全柔連)は27日、オンラインで臨時理事会を開き、女児への性的暴行の罪などで起訴された千葉県の男性指導者(32)を除名処分とした。

 

 運営していた柔道塾で、教え子の男児の口内にしょうゆを無理やり流し込むなどの暴行罪でも起訴されている。指導を受ける者に対する身体的暴力、柔道の品位を害し全柔連の名誉を著しく害する行為があったことが理由とされた。

 

 高山健事務局長は、対象者と書面での聞き取りを行った上での判断と明かし「しょうゆを飲ませた件は明らかに暴行。他にもいくつか見つかっている。柔道の品位を著しく汚した」と、倫理・懲戒規定で最も重い「除名」に至った経緯を説明した。

 

 また東京都柔道連盟の専務理事(67)は、職員へのパワーハラスメントが認定され、「注意」の処分が科された。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ2024年7月26日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: パワハラ訴えた女性詰問か 「説明を」と都柔連幹部
これの続報です。



長井市の消防職員(56)がパワハラで戒告処分 別の職員と口論になり胸を突く

長井市の消防職員(56)がパワハラで戒告処分 別の職員と口論になり胸を突く

 

2025年3月27日(木) 17:10 山形放送

 

長井市の消防署に勤務する56歳の男性職員が去年10月、別の部署の職員に対し、胸を突くなどのパワーハラスメントを行ったとして、戒告の懲戒処分を受けました。

 

西置賜地域の1市3町の消防業務を担う西置賜行政組合によりますと、長井市の消防署に勤務する56歳の課長級の男性職員は去年10月、長井市の消防本部事務所内で別の部署の男性職員の胸を突くなどのパワーハラスメントを行ったということです。暴行を受けた職員にけがはありませんでした。

暴行した職員は、業務の報告で消防本部を訪れましたが、その内容を巡って職員と口論となり、胸を突くなどしたということです。

この様子を見ていた別の職員が上司に報告して行為が発覚。内部調査や弁護士からの意見書を踏まえ、懲戒処分審査会を開き、西置賜行政組合は26日付けで男性を「戒告」としました。これまでの調査で、パワハラを行った職員から被害を受けた職員に対しての謝罪はないということです。


《カウンセラー松川のコメント》

126人の消防吏員と1人の事務職員からなる広域消防本部です。
加害者は「長井市の消防署に勤務する56歳の課長級の男性職員」
被害者は「長井市の消防本部事務所内で別の部署の男性職員」
とのこと。
西置賜行政組合消防本部は1署3分署態勢なので、
同じ建物内の署員と本部員との間での事案となります。
事案発生は昨年10月なので、5カ月の調査期間を要しての結論です。
胸を突く等の行為と目撃者からの報告による発覚にしては
時間を要し過ぎている感もあります。
職員間の問題での解明が大変だったのでしょうか?
加害者も課長級ならば、本来は分別のつく人格であるべき。
その課長級が暴行をしてしまったのですから、
根の深い問題が有ったのかも知れません。
また、加害者が被害者に謝罪していないのも気になりますし、
その状態ならば「加害者として反省していない」と解されるにも関わらず、
懲戒処分が戒告ですから、報道されていない事実もありそうです。

被害者方へ
未だに加害者からの謝罪が無いのが非常に気になっております。
同じ機関で勤務。しかも、同じ建物内であれば、
何かしらの接点が生じると思います。
遺恨を残したままの勤務は、今後の業務にも差し障る気がします。
どなたか仲裁に入ってくださる方がいないのか、この点も心配です。


山形県では消防職員を対象としたハラスメント等相談窓口を
防災くらし安心部消防救急課に設けられてます。
山形県ハラスメント等相談窓口(消防職員対象)の設置について | 山形県

何でもハラスメントですね

やる気マンマンの入社3年目社員が「ホワハラ」を理由に退職を希望
…どうしたら予防できた?どうやって引き止める?

 

2025年3月27日(木) 8:01 現代ビジネス(社会保険労務士 木村政美)

 

様々なハラスメントが問題になる現代において、「パワハラ」とは対極の「ホワハラ=ホワイトハラスメント」なるものも存在する。ホワハラは、上司や先輩が部下や後輩、同僚に対して仕事の負荷をかけないよう過剰に気を使って仕事や指示を与えないことを言う。受けた側は成長の機会を奪われたと感じるのだ。 

実際にどんな行為がホワイトハラスメントにあたるのか?部下指導のさい「ホワハラ」を予防するポイントとは?事例をもとに、社会保険労務士の木村政美氏が解説する。

 

本記事の登場人物

A村さん:25歳。大学でインテリアデザインを学び、甲社の商品企画課に配属された。熱心で向上心があり、B中主任を尊敬している。しかし、入社後プロジェクトに参加させてもらえず、C松課長から雑務ばかり任されている。

B中主任:35歳。A村さんの隣席にいる先輩。これまでに複数のヒット商品を生み出しており、周囲から一目置かれる存在。A村さんは、B中主任が参加するプロジェクトミーティングを見学するたびに刺激を受けている。

C松課長:40歳。A村さんに雑務ばかりを指示し、プロジェクトに参加させない。A村さんが先輩の仕事を手伝いたいと申し出ても、「自分たちの仕事で君に残業させるわけにはいかない」と拒否する。 

D森部長:45歳。甲社の総務部長。以前C松課長に、「仕事に慣れていない部下に過剰な仕事をさせない」ように注意した。今回は逆にA村さんの扱いをホワイトハラスメントではないかと指摘、C松課長を混乱させている。

 

ホワイトハラスメント(=ホワハラ)とは

ホワハラとは上司や先輩が部下や後輩、同僚に対して仕事の負荷をかけないようにと過剰に気を使って仕事や指示を与えないことで、結果的に精神的な負担を与え、成長の機会を奪う行為をいう。

ホワハラが誕生した背景は、2020年に施行された労働施策総合推進法の改正法(パワハラ防止法)により、パワハラやコンプライアンスへの意識が高まったことと関係が深い。適切な指導でもケースによってはパワハラと言われることに過敏反応した上司や先輩が、部下や後輩に対して指導などの接触を避けることで意思疎通や関係が希薄になり、結果としてホワハラが発生しやすくなったと考えられる。

上司と部下におけるホワハラの一例としては

 ・上司が「あとはこっちでやるから」と言って部下に残業をさせない。

 ・部下に負担をかけないよう、簡単な仕事ばかりを割り振る。

 ・部下に「そんなに頑張らなくてもいい」と言って自らが仕事を手伝う。

 ・メンバーであっても、「聞いているだけで大変だろう」と思い、ミーティングの参加者からはずす。

 ・運動会や社員旅行など休日に開催される会社行事には、「疲れるだろうから参加しなくていいよ」と言う。

 ・部下がミスや遅刻をしても「指摘したら傷つくかも」と思い、注意をしない。

 などがあげられる。全体的に言えるのは、部下が求めていないにもかかわらず、上司の考えで勝手に業務量や業務内容を軽易なものに変更する、業務上の指導や注意をしないことである。

ホワハラの特徴は、ハラスメントの加害者となる上司には悪意がなく、むしろ部下の心身に過度な負担がかからないよう配慮していることだ。だからその言動に対して自分がハラスメントをしている自覚がないばかりか、部下思いのいい上司だと思われていることを期待している。しかしもし部下が「仕事面での成長を妨げ、キャリアアップの機会を奪うことは一種の嫌がらせだ」と感じた場合、ホワハラを受けたと思われる可能性があるのだ。

 

パワハラの定義とパワハラの6類型

ホワハラとパワーハラスメント(パワハラ)は密接な関係があるので、パワハラについて簡単に説明する。

パワハラとは、職場において行われる優越的な関係(抵抗や拒否ができない関係)を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超えて労働者の就業環境が害されるものをいう。ただし、客観的にみて、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導であれば、職場におけるパワハラには該当しない。 

パワハラの類型には

 ・身体的な攻撃(暴行・傷害)

 ・精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言)

 ・過大な要求(わざと能力以上の仕事を与え、できないとなじる)

 ・過小な要求

 ・人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視)

 ・個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること)

 の6つがある。

 

ホワハラとパワハラの関係

ホワハラとパワハラの関係性は、ホワハラの定義にあてはめると、パワハラでいう「過小な要求」に該当する。

過小な要求とは、業務上の合理性なく能力や経験とはかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないことをいう。ここでいう業務上の合理性とは、人事的な理由で一時的に仕事がないもしくは軽易な業務を行う部署に配属される場合などがあてはまる。 

上司が部下に対して行った業務上の配慮や気遣いでも、合理性がなければホワハラになる場合もあるし、合理的な理由があったとしても、伝え方を誤ると部下の思考にも影響が及び、成長実感のなさから離職に繋がることもある。

 

ホワハラを予防する方法

C松課長の言動は、A村さんやD森部長から見た場合、ホワハラの加害者だと思われている。確かに前任者との間に起ったトラブルのみの理由で、人手不足の状態にもかかわらずプロジェクトメンバーから外すことはA村さんの成長を妨げる行為だが、次の事項を考慮した指導をすることでホワハラ扱いは防げただろう。

 

(1) 自分が与えられている業務の役割について、重要性を理解してもらう

 A村さんはC松課長から電話番やミーティングなどで利用する資料作成ばかりを指示され「自分の仕事は雑用ばかり」と思っている。しかし、新入課員として電話番をすることで部署と社内外の繋がりを理解し、資料作成は内容を確認することで仕事のノウハウを覚えることができるなど、それなりに意味があることではないだろうか。C松課長がA村さんに任せている業務の重要性をきちんと説明することで納得して業務に取り組むことができるはずだ。

 

(2) 部下のキャリアアップを後押しする

 A村さんは、C松課長がいつ自分をプロジェクトメンバーに指名するのかがわからず、モチベーションの低下を招いている。C松課長はA村さんにプロジェクトメンバー入りの基準や時期を明確にすること、その後も必要に応じてキャリアアップのための指導やサポートを行うことが重要だ。

 

(3) コミュニケーションの強化をはかる

 上司や先輩に対して、積極的に自分の意見や希望を話せるような職場環境の形成に努めることで、部署全体の業務効率の向上にも繋がる。前任者を含め新入課員とのコミュニケーションに難があるC松課長に比べ、B中主任はA村さんとのコミュニケーションが上手く取れていた。彼の希望を真摯に受け止め、C松課長に進言したのは良い例である。

 

(4) 人員配置や適性を踏まえたマネジメントをおこなう

 もともと企画の仕事を希望していたA村さんと、定期人事異動で部署に配属された前任者とでは仕事に対するモチベーションや能力差がある。C松課長は個人ミーティングなどを通じて部下の現状を把握し、強みや特性を活かしつつ適切な役割や任務を割り当てることが求められる。

 

気になるA村さんのその後

A村さんからの退職届は本人を説得しいったん保留にしたが、C松課長から配置転換の話を出され途方に暮れたD森部長は、B中主任を呼び状況を説明したところで、「君はどう思う?」と尋ねた。

「A村さんはウチの課を希望して配属されたのでやる気があり、課長から指示された業務もそつなくこなしています。そこは定期人事異動に渋々応じた前任者とは違います。特に私が今担当しているチームは人手が足りないので、ぜひメンバーに入れたいです。じゃないといつまでたっても彼は仕事を覚えられません。4月には後輩が入るので今の状態ではマズイでしょう?」

「でもC松課長がOKするだろうか?前任者にパワハラ呼ばわりされたトラウマがあるみたいだし…⋯」

「それは、企画経験がない彼をいきなり当時いちばん大変なプロジェクトに入れた課長のミスです。今回はそこまで難儀ではないし、私もA村さんには気を配るようにします」

「わかった。よろしく頼む。C松課長はこっちで説得するよ」

D森部長の説得に応じたC松課長は翌日、A村さんのプロジェクトメンバー入りを正式に決めた。知らせを聞いたA村さんはすぐに退職届を撤回した。そしてC松課長は正式に他部署への異動を願い出た。そして……。

 

プロジェクト発足日の朝、A村さんに衝撃が走った。B中主任がC松課長の後任として急遽昇進したのだ。これからは課全体の総括者となるため、自らプロジェクトチームを率いることはなくなる。

「せっかくアピールしたのに、もうB中主任と一緒に仕事できないなんて……」

ショックで顔が曇ったA村さんを見たB中課長は笑顔で言った。 

「大丈夫。週に2回の個人ミーティングで自分のノウハウをしっかり教えるから、わからないことがあったら何でも聞いてね」

A村さんは安どの表情で頷いた。


《カウンセラー松川のコメント》

「ホワイトハラスメント」なる新たなハラスメントが生まれつつある様です。
筆者によると「過小な要求」とのことですが、
・ミーティングの参加者からはずす
・休日に開催される会社行事には「参加しなくていいよ」と言う
これは「人間関係からの切り離し」に該当です。
そもそも「パワハラ」となる言葉を中途半端に知ってしまった新人が
嫌な思いをすると「パワハラだ」と声を上げてしまう点が問題であり、
この対策を採らないままに、職場の中堅者が指導教育をし難い環境が作られ
それが「事なかれ主義」に至ってしまったのが原因です。
今や「触らぬ神に祟りなし」なのが職場の常識となりつつあります。
それを逆手に取って「ホワハラ」とされてしまったのでは、
教える側は手詰まりとなってしまいます。

この事例では、円満に解決していますが、
世の中はそんなに都合良くは回りません。

ハラスメントを擁護する訳ではありませんが、
気に入らなければ何でもハラスメントにしてしまう風潮を改めない限り
ホワイトハラスメントの次にクリアハラスメントが待ち構えているだけだと思います。
・先輩上司は指導せず、分からない部分は自力学習
・不明点があれば質問をして、それに対して事務的に回答
・ミスが発生すれば、それは本人の責任(=自己責任)
そんな時代になるはずです。