生徒が使用中の女子トイレに男性の先生が…セクハラ調査
2021年5月19日(水) 10:37配信 朝日新聞
千葉県教育委員会は18日、2020年度に行ったセクハラと体罰に関する調査で、県内の児童生徒543人が教職員からの言動や行動を「セクハラと感じて不快」と回答したと発表した。100人あたりの人数は0・12人となり、0・13人だった前年とほぼ横ばいだった。
同様の調査は12年度から行っており、今回は昨年12月~今年1月に実施。千葉市立の小中高校以外の県内の公立小中高・特別支援学校の児童生徒45万5663人が回答した。この調査がきっかけで懲戒免職処分となったのは、県立高校の30代男性教諭1人だけだった。
教職員の言動や行動を「セクハラと感じて不快だった」と回答した児童生徒は、高校で224人、中学校153人、小学校148人、特別支援学校18人だった。
このうち「不必要に身体に触られた」と回答したのは高校で26人、中学で61人、小学校で49人、特別支援学校で3人だった。
「性的な話・冗談などを言われた」と回答したのは高校で54人、中学で17人、小学校で14人、特別支援学校で1人だった。「容姿など身体的な特徴を話題にされた」との回答も、高校で33人、中学で18人、小学校50人だった。
高校では「その他」の項目に分類される回答も多数あり、「アンケートの性別にチェックをつけることが苦痛だった」という回答が複数人から寄せられた。
また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、「マスクをつけずに授業をする」「顔の距離が近い」などを訴える声もあった。
セクハラ以外のハラスメントで「不快と感じた」と答えたのは1610人で100人あたり0・35人(前年度0・29人)。小学校では100人あたり0・53人(同0・31人)で微増した。「バカにしたり『お前じゃ無理』と言われたりした」「あいさつをしても自分だけ返してくれない」「学年集会などでかたい床に座らされているにもかかわらず、長時間にわたる話をされた」などの回答があった。
県教委教職員課は、「児童生徒の間でもジェンダーや人権について意識が高まってきた」と分析。「セクハラや体罰を防ぐための教職員の研修も行う」とした。体罰は今回の調査では0件だった。
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【セクハラ】
・進路の話をしている最中に「結婚しそう、しなさそう」という話をされた
・女子トイレに生徒が入っているのに、清掃監督の男性の先生が入っていくのを見た
・「男子だから」という理由で男子生徒に無理やり発表させた
・授業で先生が「女らしく」と言ったことが不快だった
・このアンケートで性別にチェックをつけることが苦痛だった
【セクハラ以外】
・授業中にあまりにもいき過ぎた暴言があった。トラウマになっている生徒もいる
・名前について授業中にいじられた。下の名前を呼び捨てにされ不快だった
・あいさつをしても自分にだけ返してくれない
・教員がマスクを付けずに授業をしている
・バカにしたり、「お前じゃ無理」などと言われたりした
《カウンセラー松川のコメント》
学校と言う教育の場が教員と児童生徒の両方から崩壊させられている
そんな気がしています。
児童生徒も権利を意識することは大切ですが、
それを声高に主張するべきか時と場合を考える必要もあります。
そして、教員も児童生徒に対して性別を尊重しての
言動をするべきでしょう。
双方がお互いを批難するだけでは何も解決をしません。
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