2021年5月5日水曜日

報酬や手当、団でプールし「温泉で豪遊」 古い体質に不信感も

報酬や手当、団でプールし「温泉で豪遊」 古い体質に不信感も

 

2021年5月5日() 8:03 福井新聞

 

 「年額報酬や出動手当の扱いが不透明だ」。福井県嶺北地域の男性は福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に、消防団への不信感を寄せた。「古い体質を変えないと、若い人は入りたいと思わないだろう」と訴える。

 

 この男性は、10年ほど前に地元消防団に入りこれまでに2度、成績優秀として表彰も受けた。報酬や手当は分団が管理しており、個人口座に振り込まれるようになってからも「すぐ引き出して持ってくるよう、分団の会計担当者に言われた」と証言する。

 

 分団にプールされた報酬や手当は、随時開かれる飲み会や定期的な慰安旅行に充てられたという。「新年会など飲食に金を払ったことはない。慰安旅行はバスを貸し切り、関西や中京の温泉旅館で豪遊。おかしな体質だ。懇親なら報酬などを個人に支給した上で、会費制でやるべきだ」

 

 しばらく仕事の都合で活動できておらず、報酬などの振り込みもなくなった。ただ退団の手続きをした覚えはなく、退職報償金も受け取っていないという。

 

 嶺南の市街地に住む男性は最近、実家のある山間部の消防団員になった。報酬や手当は個人支給の建前だが「周りで受け取っている人の話は聞かない」という。「元々報酬や手当を目当てにやっているわけではない。集落に若手がいないからやるしかない」と実情を話した。

 

 消防団幹部は活動への理解を求める。活動のない団員が多かった団のある分団長は「手当の対象となる活動はなくても、設備の点検など分団独自の活動をしていることもある」。分団のプール金についても「例えば操法大会の夜間練習をするなら、照明を借りる費用がいる。そういった必要経費を大会に参加する特定の団員からだけ徴収するのはおかしい」と一定の必要性を訴えた。


《カウンセラー松川のコメント》

消防団に於ける[分団独自の活動]とは、
本来の消防団とは意が異なる活動なのでしょうか?
分団独自で必要と判断しても、それが消防団として必要な活動ならば
消防団として活動費用を支出するのが本筋だと思います。
操法大会に於ける諸費用の支出を分団員が負担する必要があるなら、
その様な支出が不要な訓練をすれば良いのですし、
個人負担までして大会で優秀な成績を収める必要も無いと思います。
操法大会の訓練に必要な資金が消防団として用意出来ないのならば、
訓練無しで操法大会を開催しても問題は無いはずです。
個人の懐を当てにする口実に操法大会を使うのは、
単なる詭弁に過ぎません。

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