2021年5月7日金曜日

消防団担い手なく「だからこその金銭面」 志に理解、待遇改善求める声続々

消防団担い手なく「だからこその金銭面」
志に理解、待遇改善求める声続々

 

202157日(金) 7:10 福井新聞

 

 福井県内の消防団の年額報酬や出動手当について取り上げた福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)の5月4日付記事に対し、ふく特LINEやメールで待遇改善を求める声や、団員の志を理解してほしいとの声が寄せられた。

 

 ある読者は消防団活動について「最近は担い手がなく団員確保が難しい。だからこその金銭面」などと待遇改善の必要性を強調。「村にいれば以前は『そろそろ次か』と自覚していた。自分の村は自分たちで守るということがなくなり寂しい時代」とつづった。

 

 紙面と福井新聞オンラインで紹介した、団員の報酬などを分団にプールし懇親などに使っているとの証言について、ある現役団員は「自分も支給された年額報酬を徴収され、一部がプールされて操法大会の経費や訓練のジュース代、年末警戒の懇親費用に充てられている。このような経費は消防局・本部・組合に手当てしてほしい」。懇親会としての飲み会の在り方も再考を求めた。 

 

 10年以上分団長を務めているという男性は「地域住民の安全安心を守る使命感で活動している」と強調。「報酬や手当を個人でほしいと言われたことはない。懇親会などを通し絆をつくることが大切だと考えている」。別の自治体の分団長も「プールしているのは事実」とした上で、飲み食いや豪遊に使っていると受け取られてしまうと指摘し「自助、共助、公助ということを常に団員には伝えている」とした。

 

 別の団員も「団員は目に見えていないポンプ車の点検や防災・防火活動などをしている」と訴えた。


《カウンセラー松川のコメント》

「操法大会の経費や訓練のジュース代、年末警戒の懇親費用に充てられている。
このような経費は消防局・本部・組合に手当てしてほしい」
こんな当たり前の事を記者に言わなければならない程に
消防団の金銭感覚は異常な事態になっています。
分団長は「自助、共助、公助ということを常に団員には伝えている」と
綺麗事を言っていますが、
全ての住民が消防団活動を均等にしている訳でもなく、
活動している消防団員の多くは自分の自由時間を割いて活動しているのであり、
その個人の自由時間を公務に消費させた報いとして
少ないながらも税金から支出されていると言う本来の趣旨を理解しないまま
分団長と言う役職に就いているのですから恐ろしいことです。

※ 自分の勤務先で消防団員活動をしている者の中には、
自らの勤務時間内での消防団活動を業務の一環として認められている、
要するに自分の自由時間ではなく、勤務時間で活動している団員も
存在しています。
こう言う消防団員は給料と報酬の二重取りをしている可能性がありますが、
勤務先がそれを許しているのならば、
他人がとやかく言う筋合いではありませんか、
その様な団員からはピンハネしても許される気もしています。

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