2021年5月10日月曜日

空手・植草歩選手への竹刀使った稽古、帝京大「暴力的指導はない」…内部調査委が報告書

空手・植草歩選手への竹刀使った稽古、
帝京大「暴力的指導はない」…内部調査委が報告書

 

2021年5月10日() 19:28 読売新聞

 

 東京五輪空手女子代表の植草歩選手(28)(JAL)が竹刀使用の稽古で負傷した問題で、植草選手の母校で練習拠点の一つとしていた帝京大は10日、内部調査委員会(委員長=片岡理恵子弁護士)の調査報告書をホームページで公表した。全日本空手道連盟の香川政夫・前選手強化委員長が実施した稽古について「安全配慮を欠いた」と指摘したものの、「暴力的指導は存在しない」と結論づけた。

 

 調査委は植草選手や香川氏、同大空手道部員など91人に聞き取り調査を実施。竹刀を用いた稽古は「(香川氏に)選手に罰を与える意図はなく、痛めつける目的も一切なかった」と判断した。植草選手は危険な指導や暴言などパワーハラスメント行為を受けたと訴えたが、調査委は「パワハラに当たるか否かの評価は差し控える」とした。

 

 関係者によると、3月31日から空手道部の指導を中止していた香川氏について、同大は改善策を講じた上で復帰させる見通し。


《カウンセラー松川のコメント》

センセーショナルな事件として報じられた当事案も
被害者・加害者・関係者の談話や行動から当初と違う風向きになり、
大学側の調査では[暴力的指導は存在しない]との結論になりました。
しかし、当初の告発どおりならば[安全配慮を欠いた]どころか
未必の故意による結果としての[暴力的指導]は明白であるにも関わらず
この様な結論に至ったと言うことは、
どうも告発そのものの信憑性も怪しくなっているのでしょう。
ところが「パワハラに当たるか否かの評価は差し控える」と
調査委員会は肝心な部分で逃げており、
これも被害者と加害者の言い分が食い違ったまま
調査が行き詰まったのでしょう。
結局は藪の中です。

被害者と言っても、この調査結果では告発者が被害者なのか、
加害者として告発された側が被害者なのか分かりませんが、
どちらにしても調査結果に不満や問題点があるならば
声を挙げるべきです。

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