2021年5月4日火曜日

福井県内の消防団、131人が1年間活動実績なし 1人2万円の「年額報酬」は支給

福井県内の消防団、131人が1年間活動実績なし
 12万円の「年額報酬」は支給

 

2021年5月4日() 8:02 福井新聞

 

 福井県内の18消防団で2019年度の1年間に活動実績がなかった団員が計131人に上ることが、福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)のアンケートで分かった。20人以上いた団が三つあり、そのうち高浜消防団は40人と、総団員169人(31日現在)の4分の1近くに達した。

 

 県内の消防団員は12万円程度が、給料に当たる「年額報酬」として支給されている。いずれの消防団も、活動がない団員に対しても「火災や風水害への警戒に当たっている」などとして支給していた。

 

 アンケートは3月末~4月上旬に、県内の全消防局・本部・組合に対して実施。活動のない団員がいたのは11団で、20人以上いた団のうち40人の高浜消防団と25人の大野市消防団は全員が幅広い活動が必要な「基本団員」。29人いた永平寺町消防団は基本団員が9人で、20人は特定の活動だけでよい「機能別団員」だった。

 

 それぞれの消防本部・組合によると、団員は火災や風水害の出動以外にも、春・秋・年末の火災予防運動や山火事・水防訓練、操法大会、出初め式など、年間を通して活動がある。消防局・本部・組合は団員の活動を把握し、年額報酬とは別に、12千~3千円の「出動手当」を支給する仕組みだ。

 

 どの活動にも参加しなかったことについて高浜消防団を所管する若狭消防組合、大野市消防団を所管する市消防本部とも「仕事の都合などが考えられる」とする。団によっては1年間活動なしを退団勧告の目安にするケースがある中、永平寺町消防団は1819年度の2年間にわたり活動ゼロの団員も23人に上った。取材に対し「出動機会が基本団員に比べ限られる機能別団員向けに研修などを検討したい」(町消防本部)とした。


《カウンセラー松川のコメント》

[幽霊団員問題]と[報酬ピンハネ問題]は一見別問題の様に見えますが、
根底は同じです。
報酬等をピンハネしている消防団にとって幽霊団員の存在は、
ピンハネをしても絶対に苦情が出ない非常に有り難い存在なのです。
しかも、還元と言う名目の宴会開催でも還元する相手が不在なので、
丸々組織が使える訳なのです。
市町村の税金が消防団員の宴会費用に成っているとも言えます。
本当の幽霊は何も稼ぎませんが、
消防団の幽霊は税金を吸い上げて消防団活動の資金源となっているのです。
多分、吸い上げた分は宴会に当てられる事となるのでしょう。

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