2022年12月13日火曜日

部下数十人にパワハラ、海自1佐2階級降任

部下数十人にパワハラ、海自12階級降任

 

2022年12月13日() 16:57 共同通信

 

 防衛省は13日、部下数十人に対し、暴言や過剰な仕事の強要をしたとして、海上自衛隊の50代の男性1等海佐を2階級降任の懲戒処分にした。十分な調査をしなかったとして、当時の上司で50代の男性海将補も1階級降任の懲戒処分とした。



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パワハラで自衛隊初の降任処分、海自1佐が3佐に
…部下に「無能」「制裁してやる」

 

2022年12月13日() 17:08 読売新聞

 

 複数の部下にパワハラをしたなどとして、防衛省は13日、海上自衛隊幹部学校の50歳代の男性1佐を2階級降任、上司の50歳代の男性海将補を1階級降任の懲戒処分とした。自衛隊内でのパワハラを巡り、免職に次いで重い降任の懲戒処分が適用されるのは初めて。

 

 発表によると、1佐は2019年9月から昨年2月、当時所属していた陸上部隊の部下十数人に「無能」「制裁してやる」といった発言を繰り返し、精神的苦痛を与えるなどした。この影響で複数の隊員が療養を余儀なくされた。

 

 海将補は、1佐の部下が疲弊した状況に陥っていることを上司として知り得たのに、事実関係を聴取する隊員を数人にとどめるなどし、十分な調査をしなかった。

 

 1佐はパワハラの事実を認めたうえで、「部下をより高いレベルに引き上げようという思いが強かった」と話し、海将補は「やれるだけの調査はした」と説明している。

 

 昨年9月、調査結果に同意できないとする被害者からの申し立てがあり、海上幕僚監部が再調査していた。

 

 今回の降任処分で1佐は3佐に、海将補は1佐となった。すでに1佐の定年(57歳)に達していた海将補は、13日付で退職した。

 

 酒井良・海上幕僚長は13日の定例記者会見で「自衛隊の精強性を揺るがす行為で、断じて許されるものではない」と述べ、上級幹部の選抜について見直しを検討する方針を示した。

 

 

 

自衛官がパワハラで初の降格処分
 部下に「馬鹿」「制裁してやる」

 

2022年12月13日() 17:18 フジテレビ

 

防衛省は、13日、部下にパワハラ行為を行った海上自衛隊の1等海佐と、十分な調査を行わなかった上司の海将補の2人を降格処分にしたと発表した。

 

自衛官のパワハラ行為での降格処分は初めてだ。

 

防衛省によると、海上自衛隊幹部学校に所属する男性1等海佐は、20199月から20212月まで、同じ職場の複数の部下に対し「馬鹿」「制裁してやる」などと人格を否定する発言を繰り返し、精神的な苦痛を与えたとして2階級の降格処分となった。

 

また、男性海将補は、1等海佐のパワハラの事実を認識できるだけの端緒があったのに、これを無視して別の部下に不十分な調査をさせ、パワハラがなかったとする調査結果を報告させたとして、1階級の降格処分となった。

 

初のパワハラによる降格処分に、海上自衛隊のトップ、酒井良海上幕僚長は会見で、「断じて許されるものではない」とした上で、「防衛省としてハラスメントの根絶に向けた様々な取り組みを行っている。組織としてのガバナンスの強化に努めていく」と強調した。

 

 

 

海上自衛隊、パワハラで「降格」処分

 

2022年12月13日() 17:58 TBS

 

50代の海上自衛隊の幹部が、部下に対し暴言を吐いたなどとして降格の懲戒処分を受けました。パワーハラスメントを理由とする降格処分は自衛隊としては初めてです。

 

懲戒処分を受けたのは、海上自衛隊の幹部学校に所属する50代の男性1等海佐です。

 

防衛省によりますと、2019年から去年にかけて、当時勤務していた部隊で複数の部下に対し、暴言を吐いたり長時間労働を強いたことがパワーハラスメントにあたると認定され、きょう付けで2階級降格の処分を受けました。

 

また、この1等海佐の上司だった50代の海将補についても、十分な調査を怠ったとして1階級降格の懲戒処分を受けました。

 

パワハラを理由とする降格処分は自衛隊として初めてだということです。

 

海上自衛隊トップの酒井海上幕僚長は「隊員の見本となるべき高級幹部による服務事案が起きたことは、断じて許されるものではない」としています。

 

 

 

海上自衛隊 “パワハラ”で50代の男性幹部自衛官1人を懲戒処分

 

2022年12月13日() 18:18 テレビ朝日

 

海上自衛隊は、複数の部下に対して人格を否定する発言を繰り返すなどのパワーハラスメントを行ったとして、幹部自衛官1人を懲戒処分したことを発表しました。

 

 酒井海上幕僚長:「部隊の指揮、規律、団結に大きな影響を及ぼし、自衛隊の精強性を揺るがす行為であり、断じて許されるものではありません」

 

 海上自衛隊は、50代の1等海佐の男性自衛官が20199月から20212月までの間、当時所属していた部隊の部下に対して「馬鹿」「無能」などといった発言を繰り返し、精神的な苦痛を与えたとして2階級降任の処分としました。

 

 また、当時の上司であった50代の海将補の男性自衛官も、1等海佐の自衛官の発言などについて十分な調査を行わなかったとして1階級降任の処分としました。

 

 パワーハラスメントによる降任処分は初めてということです。

 

 海上自衛隊は、再発防止策として幹部自衛官の選考基準にハラスメントの危険がないか加えることを検討するとしています。

 

 

 

「バカ」「無能」 海自幹部、部下十数人に暴言で降任処分

 

2022年12月13日() 18:21 朝日新聞(成沢解語)

 

 十数人の部下に対して「バカ」「無能」といった暴言を1年半にわたって繰り返し、職場環境を著しく悪化させたとして、防衛省は13日、海上自衛隊幹部学校の50代の男性1等海佐を3等海佐とする2階級の降任処分とし、発表した。また、パワハラの事実を認識できる機会を無視したとして、上司にあたる50代の男性海将補を1等海佐とする1階級の降任処分とした。

 

 海上幕僚監部によると、1佐だった男性は、当時勤務していた部隊で20199月~212月、数十人いる部下の大部分にあたる十数人に「インテリ野郎」「制裁してやる」といった暴言を繰り返した。数カ月の自宅療養者を出すなど多くが療養を強いられた。男性は「部下をより高いレベルに引き上げようと思った」と話しているという。

 

 207月に被害隊員の通報を受け、海幕部が海将補だった上司に事実関係の調査を求めたが、上司は同11月、パワハラの事実は認められないと報告。219月に被害隊員が改めて被害を申し立て、同部が直接調査したところ、上司が一部の限られた隊員にだけしか事情を聴かずに調査結果をまとめていたことが判明したという。

 

 

 

パワハラ1佐、初の降任処分 お手盛り調査の上司も 海自

 

2022年12月13日() 18:38 時事通信

 

 部下に暴言を吐くなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、防衛省は13日、海上自衛隊の50代の1等海佐を3佐に降任する懲戒処分を発表した。

 

 調査が極めて不十分だとして、上司の海将補も1階級降任とした。海将補は降任に伴い、60歳だった定年が57歳に引き下げられ退職した。

 

 降任は免職に次いで2番目に重い懲戒処分。パワハラによる降任処分は自衛隊で初めてという。

 

 同省によると、1佐は20199月ごろから約1年半、所属部署の隊員数十人に「制裁してやる」などと威圧的言動を繰り返したほか、休日の呼び出しや過度な長時間労働を強要した。心身の不調を訴え、数カ月療養した隊員もいた。

 

 隊員の1人が相談窓口に通報したが、20年に調査を命じられた海将補は被害者の聞き取りを不要とするなど限定的な調査を指示。その上で「事実はなかった」と報告していた。

 

 被害隊員が「納得がいかない」と文書で訴え、再調査で被害や調査の不備が発覚した。海将補は「必要な調査はしたが気づけなかった」と説明したが、前任者は1佐に注意していたほか、隊員の異変を示す証言も多くあったとし、「故意に近い調査の過失」を認定した。一方、1佐は「部下を高いレベルに引き上げたかった」などと話し、事実を認めているという。

 

 防衛省は陸自の元女性隊員に対する性被害問題を受け、パワハラやセクハラの実態を調べる特別防衛監察を実施。酒井良海上幕僚長は13日の定例会見で「幹部の選抜方法の見直しなど、強い姿勢で再発防止に取り組む」と述べた。 

 

 

 

海自男性幹部を“パワハラ”で「降任」処分
 パワハラによる降任処分は初

 

2022年12月13日() 18:39 日本テレビ

 

海上自衛隊は13日、部下にパワハラを行ったとして、男性幹部を2階級降格させる「降任」処分としたことを発表しました。パワハラによる「降任」処分は初めてのことです。

 

海上自衛隊によりますと、50代の1等海佐は2019年から15か月にわたり、当時の部下十数人に「バカ、無能」などと人格を否定する発言を日常的に繰り返したほか、過度な業務を押しつけるなどのパワハラを行っていました。

 

酒井海上幕僚長は会見で、「部隊の指揮、規律、団結に大きな影響を及ぼす。断じて、許されない」と述べました。

 

部下の中には、数か月の自宅療養を余儀なくされた人もいて、1等海佐は2階級降格の「降任」処分となりました。また、上司にあたる海将補も、十分な調査を実施しなかったなどとして「降任」処分を受けました。

 

「降任」は免職に次いで重い処分で、パワハラでこの処分を受けるのは初めてです。

 

 

 

パワハラで海佐を2階級降任
 「なし」報告の上司も処分 防衛省

 

2022年12月13日() 19:15 毎日新聞(内橋寿明

 

 防衛省は13日、数十人の部下にパワーハラスメントをしたとして海上自衛隊幹部学校所属の50代の男性1等海佐を2階級降任の懲戒処分とした。また、内部調査を担当して「パワハラはなかった」と報告していた50代の男性海将補を1階級降任とした。降任は懲戒免職に次いで2番目に重い処分で、パワハラ行為による降任は初めて。

 

 防衛省によると、1等海佐は20199月~212月、当時所属していた部隊で日常的に「無能」「制裁してやる」と部下に暴言を浴びせた。過度に高い目標を設定して長時間労働を強要し、睡眠や入浴の時間が取れなくなった隊員もいた。このうち1人は、精神的な不調で数カ月間の自宅療養を余儀なくされたという。

 

 被害を受けた隊員が207月に通報し、1等海佐の上司にあたる海将補が内部調査の責任者となった。海将補は、自身の部下に数人の隊員への聴取をさせただけで「パワハラはなかった」と報告した。この調査結果に被害者が納得せず、再び申告し、今回の処分につながった。

 

 海将補は「やるべき調査はしたが、パワハラに気づけなかった」と説明しているが、防衛省は「数人の隊員が入浴できずに相当疲弊し、無精ひげが生えるなどの状態になっているとの情報があったのに海将補が無視した」と認定。海将補が意図的に不十分な調査にとどめた可能性があると判断した。


《カウンセラー松川のコメント》

ここでもパワハラと共に上司が対応を怠ったどころか虚偽報告した事案です。
自衛隊に於ける上司の悪質性や初の降任処分とあって
多くの報道機関が扱い、拙ブログでも9社分を紹介しております。
しかし、業務怠慢の海将補は処分されても、
その海将補の上席者には懲戒処分等が及んでいないのは、
既に当人が退職しているからでしょうか?
監督責任を問わない点についても説明や報道をするべきではないかと思います。

被害者の皆様へ
加害者と共犯者の2人は免職に次に重い降任処分となりました。
これで皆さんの溜飲が下がるとは思いませんが、
重い処分を科した事で理解をして頂きたいと思います。
役所は先例主義の部分が多いですが、
それだけにパワハラ加害者やそれを看過した上司も
重い処分を受ける例が出来たのは、今後の被害防止の一助になると思いますので、
皆さんの犠牲は決して無駄では無いばかりか、
有益な結果を残したと言えるでしょう。

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