2022年12月9日金曜日

新潟市水道局に賠償命令の“パワハラ訴訟” 自殺した職員の遺族が出した手紙に3年越しの返答 判決後…遺族「3年前に欲しかった」《新潟》

新潟市水道局に賠償命令の“パワハラ訴訟”
 自殺した職員の遺族が出した手紙に3年越しの返答
 判決後…遺族「3年前に欲しかった」《新潟》

 

2022年12月9日() 20:22 テレビ新潟

 

この裁判は2007年、新潟市水道局の男性職員(当時38)が自殺し男性の妻が上司のパワハラなどが原因として市に対し約8000万円の損害賠償を求めたものです。

 

11月24日の判決で新潟地裁は、必要な指導を怠るなど注意義務違反があったとして市に約3500万円の支払いを命じました。

 

パワハラについては認めていません。

 

遺族は和解協議が行われていた2019年8月に新潟市水道局にあてて手紙を出していました。

 

遺族によると手紙は、関係者の処分、内部調査の録音テープの公表、慰霊碑の建立の3点について求める内容で、弁護人から「可能な限りの受け止めと対応をお願いします」と伝えたといいます。回答期限などを設けたものではありませんでした。

 

市水道局は判決の翌日、遺族と面談した際に手紙の返答がないことを指摘され、3年以上経った11月29日付けで回答しました。

 

市水道局の文書には

 

関係者の処分は、すでに退職した職員であるため懲戒処分などを行うことは制度上不可能であること。

 

内部調査の録音テープは、遺族にとって不本意な内容を話している部分もあり、職員と遺族の関係を考慮すると公表は難しいこと。

 

慰霊碑の建立は、個別の対応は難しいが、悲しくつらい出来事が二度と起こらないように再発防止に努めること。

 

などが記されています。

 

市水道局の回答について遺族は「(返答は)3年前に欲しかった。まったく回答がないのは悲しい思いだった。特に録音テープについては全て受け止めるので、正々堂々と開示してほしい」とコメントしています。

 

市水道局は返答までに3年かかったことについて「回答を求められているものとは認識していなかった」としています。

 

遺族は返答の内容に納得していないとして、12月1日付けで再度要求する手紙を出しています。

 

さらに、12月5日付けで裁判の判決に基づいて、遺族への謝罪と再発防止策の策定に向けた協議を求める申入書を提出しました。

 

申入書に関しては12月7日付けで回答があり、謝罪する意向はあるが謝罪内容は検討しているところであることや、再発防止策の策定には遺族の意見を聞く場を設けたいことなどが書かれていました。

 

12月8日に控訴の期限を迎えましたが、遺族側も市側も控訴をせず判決は確定しています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ11月28日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 新潟市水道局自殺訴訟 市が発表「控訴せず賠償金支払う」 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
被告の姿勢が分かり易いほとの対応です。
要するに被告としては「パワハラは無かった」「自殺は当人の都合」
これで終始しているのです。
だから、催促されるまで返答をしなかったですし、
返答しても”ゼロ回答”の内容なのです。
賠償金の支払いは誰も自腹を切らないので判決どおりで構わないのです。

御遺族の方へ
被告に誠意を求めても無駄です。
皆「自分がやった訳ではない迷惑な話」としか受け止めていませんから。

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