2022年12月19日月曜日

「1人30万円の示談提示」自衛隊内で性暴力 被害者が怒り 調査で1414件の被害申告も

130万円の示談提示」自衛隊内で性暴力 被害者が怒り
 調査で1414件の被害申告も

 

2022年12月19日() 18:37 テレビ朝日

 

性暴力の被害を受けた元女性自衛官が加害者側から示談を提示されたことを明かしました。

 

 被害者の傷は癒えるのでしょうか。五ノ井さんを驚かせたのは、福島地検が再捜査しているなか、加害者側の弁護士が発した言葉でした。

 

 セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「相手側から『個人責任を問われるか疑問がある』として、謝罪の意思を表すために1人約30万円の示談金を提示された。個人責任を問われるか疑問があるという言葉を受けて、非常に残念に思いました。この直前まで被害届を取り下げるか、速やかに示談に応じるつもりでしたが、しかしこの一言で、事の重大さを軽く受け止めているのではないかとあきれ驚きました」

 

 9月には、防衛省が組織として直接本人に謝罪

 

 防衛省担当者:「性的な身体接触を行った。これを確認しました」

 

 最初に告発してから、1年以上が経過していました。

 

 セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「私は夢を持って陸上自衛隊に入隊したので、本当に…遅いと思っています」

 

 そして先週、ようやく防衛省は処分を発表…。

 

 吉田陸上幕僚長:「彼女は仲間であったわけで、その隊員にこれほど悲しくつらい思いをさせた」

 

 その一方で、「個人の責任が問われるか疑問だ」という加害者側弁護士の言葉…。

 

 セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「金額よりも一言で許し難い部分があった」

 

 五ノ井さん一人の問題ではありません。今回、防衛省や自衛隊でセクハラやパワハラに関する調査を行ったところ、およそ2カ月で1414件もの被害の申し出があったことが分かっています。

 

 セクハラを告発した元自衛官・五ノ井里奈さん:「(Q.今回の処分で自衛隊は変わるか?)私は変わると信じています。そう信じないと告発した意味がない。変わってもらわないと困ります。まだ戦いは続きますが、どんどん自分らしく楽しく生きていきたいと思っています」



※ 他社のニュースも掲載致します

示談交渉で“個人の責任問えるか疑問”
…陸自“性暴力” 加害者側の弁護士

 

12/20() 1:08 日本テレビ

 

19日午後2時すぎ、陸上自衛隊の性暴力を告発した元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)が都内で記者会見を開きました。

 

元陸上自衛官の五ノ井里奈さん

「北海道で約1か月間の訓練があり、そこでセクハラを超えた性暴力を受けました」

 

「男性隊員は私に覆いかぶさり、股を広げて、何度も腰を振る行為をしてきました」

 

今年6月までの約2年間、性暴力を日常的に受けてきたといいます。

 

防衛省は15日、陸上自衛官の隊員5人を、演習場で五ノ井さんの胸を触ったほか、宿泊施設で性的な接触を行ったなどと認定し、懲戒免職にしたと発表しました。

 

五ノ井里奈さん(“セクハラ隊員”の処分について)

「私が所属していた部隊では、セクハラ行為がまるでコミュニケーションの一部のように、感覚がまひしていたので、今回の処分はまっとうだと思います」

 

「ただし、その場で目撃していた複数の男性隊員たちには、処分が何もありません。そこは甘い部分があるのではないかと思いました」

 

「私が実名・顔出しをして、メディアに告発して、世間が注目しなければ、組織は『懲戒免職』という重い処分を下す以前に、事実が隠ぺいされたまま、男性隊員たちは平然と別の女性隊員に対して、同じ行為を繰り返していたと思います」

 

「これからはハラスメントに対する処分を厳格化することで、ハラスメントを根絶してほしいです」

 

     ◇

 

また、五ノ井さんは免職となった5人の隊員のうち、3人の隊員側から“1人約30万円での示談を持ちかけられていることを明らかにしました。しかし、ここで信じられない言葉があったといいます。

 

五ノ井里奈さん

「『個人の責任を問われるか疑問がある』という言葉を見て、非常に残念に思いました」

 

「すみやかに示談に応じるつもりでしたが、この一言で『事の重大さを軽く受け止めているのではないか』とあきれ驚きました」

 

加害者側の弁護士から「個人の責任を問われるか疑問があるが…」との前置きの言葉があったというのです。

 

さらに五ノ井さんは「『加害行為をどう受け止め、どのように責任を取るのか』。代理人を通して、改めて質問している」と明らかにしました。回答によっては、民事訴訟を検討するとしました。

 

     ◇

 

五ノ井さんは2011年の東日本大震災で被災した際、避難所で入浴支援をしてくれた女性隊員に憧れ、入隊したといいます。

 

五ノ井里奈さん

「私は、あの時出会った自衛官のように、信頼され、感謝されるような自衛官になりたいという志を持って、自衛官になりました」

 

「そんな中、このような被害に遭い、一生の傷を負いました。自衛隊には今でも感謝していますが、この被害についてはしっかりと責任を取っていただきたいと思います」

 

 

 

陸自セクハラ問題 「部隊では感覚がまひ」

 

2022年12月19日() 19:33 フジテレビ

 

性暴力を行ったとして、自衛隊の男性隊員5人が先週、懲戒免職となったことについて、被害者の元陸上自衛官・五ノ井里奈さんが心境を語った。

 

元陸上自衛官・五ノ井里奈さん「わたしが所属していた部隊では、セクハラ行為がまるでコミュニケーションの一部のように感覚がまひしていたので、今回の処分は、まっとうだと思う」

 

ただ、五ノ井さんは「その場で目撃していた複数の男性隊員の処分は何もない」と指摘した。

 

また、「実名で顔を出して告発し、世間が注目しなければ、事実が隠蔽(いんぺい)されたまま、同じ行為が繰り返されたと思う」と述べる一方、ネット上で「たくさんの誹謗(ひぼう)中傷にさらされている」とも明かした。

 

 

 

「ハラスメントを根絶してほしい」
 性的被害を受けた元自衛官の女性が会見 処分の厳格化求める
 

 

2022年12月19日() 19:16 福島テレビ

 

1219日会見を開いた元自衛官の女性。

福島県郡山市の郡山駐屯地で、同じ部隊に所属していた男性自衛官から体を触られるなどの性暴力の被害を訴えていたが、12月防衛省がこれを認定。

性暴力を加えた4人と指示した1人を懲戒免職、被害の相談を受けたにも関わらず調査を怠った男性中隊長も停職6カ月とした。

 

元自衛官の女性:「今回の処分はまっとうだと思います。ただし、その場で目撃していた複数の男性隊員たちには処分はなにもありません。そこは甘い部分があるのではないかと思いました」

 

19日の会見で、この女性は「セクハラ行為がコミュニケーションの一部のように感覚が麻痺していた」と当時の状況を説明したうえで、再発防止に向けた処分の厳格化を求めた。

 

元自衛官の女性:「世間が注目したから重い処分を下したと思われないように、これからは、ハラスメントに対する処分を厳格化することで、ハラスメントを根絶して欲しいです」


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ12月15日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 陸自性暴力 直接関与の5人を懲戒免職 中隊長らも処分 (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
先ずは示談を持ちかけた件ですが、
弁護士は依頼者の味方となって活動しますので、
加害者側の弁護士は被害者の事よりも加害者に有利な事を考えます。
そう言う意味では「悪魔に魂を売る様な仕事」とも言えます。
「強制性交ではないから加害者が30万円づつ出せば相手は溜飲が下がる」
と思ったのでしょうね。
そして殺し文句として「個人の責任が問われるか疑問だ」投げかければ
相手は弱気になって墜ちると踏んだのでしょう。
しかし、逆に被害者の心へ火に油を注ぐ形になりました。
まぁチンピラ自衛官が雇う弁護士ですから、
この程度の知恵しか回らないのでしょう。
そして、弁護士は成功報酬狙いで示談がを成功させたかったので、
焦ったのてしょうね。
例え起訴されても、示談が成立していれば裁判官の心証も良く出来ただけに、
チャンスを活かせないどころか潰してしまいました。
検察にしても、世間が注目をしている上に、
集団での婦女暴行と言う悪質さなので、証拠が揃えば起訴するしかないでしょう。
弁護士のツマラナイ脅し文句のせいで残念な方向に進んでしまいましたね。
もう一つ、法的な見方としても気になる[傍観者の責任]です。
犯罪を目撃しているにも関わらず黙って見て見ぬふりをしたら、
そして、それが民間人でなく勤務中の公務員。
しかも自分の職場での発生事件ならどうなのか。
それは共犯と看做されるのか、それとも運悪く居合わせた善人なのか。
大変興味深い投げかけです。

被害者の方へ
ここまで声を大にして社会問題にまで発展出来たのですから、
誹謗中傷に負けないで最後まで戦い抜いて欲しいと願っております。
死に至らしめるパワハラや性犯罪となりうるセクハラには
懲戒免職を視野に入れた処分となって良いと思います。
勿論、被害者が心身に不調に陥れば、それも同様で構わないでしょう。

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