2022年12月31日土曜日

京都府立医大元准教授、「幹部がパワハラ」と賠償提訴へ…大学側「パワハラなかった」結論

京都府立医大元准教授、「幹部がパワハラ」と賠償提訴へ
…大学側「パワハラなかった」結論

 

2022年12月31日() 12:09 読売新聞

 

 京都府立医大病院(京都市上京区)の腎臓移植手術が医師の大量退職で半年以上実施できなくなっている問題で、5月末に退職した移植外科の元准教授が「病院幹部によるパワハラで精神的苦痛を受けた」として、大学と病院を運営する府公立大学法人に損害賠償を求める訴訟を年明けにも京都地裁に起こすことがわかった。元准教授は大学に「病院幹部の発言で退職を余儀なくされた」と訴えたが、大学側は11月に「パワハラはなかった」と結論づけていた。

 

 大学が設けた「ハラスメント対策会議」が元准教授側に宛てた調査結果通知書(11月15日付)によると、元准教授は病院長や副病院長から▽移植外科の医師6人のうち4人が相次いで退職したことを巡り、「社会通念上、自分(が管理職)なら辞める」と退職を勧められた▽手術継続を泌尿器科の教授らに相談しようとすると、「裏工作をしているのか」「勝手に相談するな」と強く禁じられた――と大学側に訴えていた。

 

 調査に対し、病院長と副病院長は「(多数の医師が退職した背景に)元准教授のリーダーシップに問題があることを指摘する趣旨だった」と発言を認めた。

 

 一方で対策会議は▽退職を勧めた発言ではなく、連日繰り返されたわけでもない▽業務目的を大きく逸脱した言動とはいえない――とし、「発言はパワハラに該当しない」と結論づけた。

 

 元准教授は「病院長室などに呼び出されて常に強い口調で責められ、圧力に耐えられなくなったのが退職の原因。発言を事実として認めながら加害を否定した決定は納得できず、訴訟で真実を明らかにするほかない」と話す。

 

 代理人弁護士によると、法人の監督責任を問う訴訟を起こし、その中でパワハラにあたるかの判断を地裁に求めるという。


《カウンセラー松川のコメント》

被害者と加害者の言い分が食い違っており、
報道だけでは判断出来ませんが、
被害者が裁判にまで持ち込むほどですから、
何も無かったとは考え難いです。
あとは、裁判の行方を追うしかありません。 

被害者の方へ
大量退職の原因が被害者様でないとすると、
他に何か原因の見当は付かなかったのでしょうか?
その点にまで言及した記事ではないのが気になっております。

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