2022年12月21日水曜日

同僚から粘着テープを口に貼られ、郵便局員の女性負傷…日本郵便などに2審も賠償命令

同僚から粘着テープを口に貼られ、郵便局員の女性負傷
…日本郵便などに2審も賠償命令

 

2022年12月21日() 20:30 読売新聞

 

 東京都内の郵便局に勤務していた熊本県内の女性(30歳代)が、同僚の男性から粘着テープを口に貼られる暴行を受けたなどとして、男性と日本郵便に約310万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が21日、福岡高裁であった。梅本圭一郎裁判長は、職場として適切な事後対応を怠ったと認め、約195万円を連帯して支払うよう命じた1審・熊本地裁玉名支部判決から増額し、約260万円の賠償を命じた。

 

 判決によると、契約社員だった女性は2015年11月、勤務中に男性から突然、口に粘着テープを貼られた後にはがされ、口にけがを負った。女性は精神状態が悪化し、退職した。

 

 高裁は、当時の郵便局長が女性が精神的ショックを受けたのを認識していたのに、適切な事実調査などを怠り、同社は職場環境を整える義務に違反したと指摘。顔に外傷を負った心理的負荷は強かったなどとして、賠償額を増額した。

 

 日本郵便は「判決を重く受け止め、社員が安心して働ける職場づくりに努めます」とコメントした。


《カウンセラー松川のコメント》

勤務中に他人の口へガムテープを貼る理由が分かりません。
こんな従業員を放置しておく職場も異常です。
加害者について何も報じられていませんが、
懲戒処分を受けた感じはしませんので、
被害者の契約社員も退職して職場内の空気も安定したので
お咎め無しなのかも知れません。
約310万円の請求とのことなので、決して高額請求ではありません。
それでも一審では約195万円と6割賠償では納得出来なかったのでしょう。
原告が控訴して、第二審では約260万円に増額。8割賠償です。
請求額が満額の判決は少ないですから、8割ならば全面勝訴に近いです。

被害者の方へ
福岡高裁の判決は得るものが大きいですし、
これを超える判決は得られないと思います。
失ったものは大きいでしょうし、計り知れないと思います。
しかし、裁判はどこかで決着を付けるしかありませんので、
私はこれで納得するのが得策だと思います。

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