2022年12月30日金曜日

看護学校で新入生ら40人中15人が自主退学…女性2教員のパワハラ認定

看護学校で新入生ら40人中15人が自主退学
…女性2教員のパワハラ認定

 

2022年12月30日() 15:08 読売新聞

 

 生徒の自主退学が相次いだ千葉県木更津市の専門学校「木更津看護学院」は28日夜、同市内で記者会見を開き、教員によるパワーハラスメントを認めた。同校を運営する君津木更津医師会が設置した第三者委員会がパワハラを認定する調査報告書をまとめた。重城利国校長は陳謝のうえ、今月中の引責辞任を表明した。

 

 同校では2021年度、新入生ら1回生40人のうち、15人が自主退学。県には昨年秋、同校生徒を名乗ってパワハラを訴える複数の匿名電話があった。

 

 同医師会は今年5月、第三者委を設け、退学者を含む21年度の1回生7人や在校生への調査を行った。その結果、女性教員2人が「記録を床に投げつける」「どなって指示をする」などのパワハラをしていたことが判明した。

 

 パワハラを認定された2教員について、同校は「授業や実習に影響しないよう、来月以降の早い時期に退職する」としている。重城校長は「これほどひどい言動を知らずにいた責任は重い」と陳謝した。

 

 君津木更津医師会の天野隆臣会長は「学院に任せきりの運営を反省し、後任の校長に医師会の副会長を充て態勢を立て直す。パワハラで退学した人の復学希望は真摯(しんし)に対応したい」と述べた。

 

 

※ 他社のニュースも掲載致します 

退学続出の看護学校、パワハラ認め謝罪 人格否定・威圧的など7項目

 

2022年12月30日() 10:00 朝日新聞

 

 千葉県木更津市の准看護師養成専門学校「木更津看護学院」で、昨年度の1年生40人(留年含む)のうち15人が自主退学した問題で、同校は28日会見し、教員のパワハラを認めた。重城利国校長が辞任、教員2人が退職する。

 

 パワハラ問題は今年、報道で発覚。同校は「自主退学した生徒は家庭の事情などが理由」とする一方で、中村伸枝・千葉大副学長や弁護士ら4人の第三者委員会に調査を依頼していた。

 

 第三者委は、在校生や退学した元生徒らに面談や書面で聞き取りを実施。今月、威圧的だったり、人格を否定したりする7項目のパワハラ==があったとする報告書を同校に提出した。

 

 同校によると、パワハラ行為をしたのは50代と40代の女性教員2人。また、自主退学した全員がパワハラを理由に辞めたわけではないという。

 

 会見で重城校長は「まさかこんな状態になっているとは思わなかった。非常に申し訳ない。この会見を最後に今月で辞任する」と謝罪。教員2人からは辞表を受け取っており、年明け早々に辞めるという。

 

■第三者委が認定したパワハラ行為

1)記録を床に投げつけるなど威圧的態度

2)定員割れの学校だから低レベルと生徒を馬鹿にする

3)生徒の出身校を馬鹿にする

4)生徒の容姿をからかう

5)辞めた方がいいなど人格を否定する

6)実技指導の合否の判断が、教員の気に入った生徒か否かで異なる

7)具体的な指導を行わず、やみくもに記録の再提出を求める

 

 

 

木更津看護学院で教員2人が生徒にパワハラ 19年から退学者相次ぐ

 

2022年12月29日() 18:03 毎日新聞(浅見茂晴)

 

 君津木更津医師会と、同医師会が設置する「木更津看護学院」(千葉県木更津市)は28日、同市内で記者会見し、学院内で教員が生徒をばかにしたり、人格を否定したりするなどのハラスメント(嫌がらせ)があったと発表した。重城利国校長は謝罪し、引責辞任する考えを示した。ハラスメント行為を行った40代と50代の教員2人も年度内に退職するという。

 

 同学院が設置した第三者によるハラスメント調査委員会の報告書によると、この教員2人は出身校によって生徒を見下したり、「定員割れしている学校(同看護学院)の生徒だから低レベル」などとばかにしたりしていた。容姿をからかう言動のほか、生徒の記録を床に投げつけたり、怒鳴って指示したりすることもあったという。

 

 同学院は2年制で定員は1学年40人。2019年度には6人、20年度は9人、21年度は15人が退学した。こうした中、数人の生徒からパワハラの訴えがあり、同医師会が5月に第三者委を設置。調査の結果、アカデミックハラスメント、パワーハラスメント、モラルハラスメントがあったと認定していた。

 

 同医師会の天野隆臣会長はガイドラインを作成するなど再発防止策を講じるとともに、医師会の副会長2人を校長と副校長に充て、より積極的に運営に関与する考えを明らかにした。

 

 生徒の1人は毎日新聞の取材に対し「ハラスメントが認められてほっとした。どんな要因があったとしてもハラスメントをしていい理由にはならない」と話した。

 

 

 

看護学校で教員がパワハラ 千葉・木更津、モラハラも

 

2022年12月28日() 22:06 共同通信

 

 准看護師を養成する「木更津看護学院」(千葉県木更津市)は28日、教員が生徒をばかにしたり人格を否定したりするなどの暴言を吐くパワーハラスメントやモラルハラスメントがあったと明らかにした。昨年以降に学生の多くが自主退学し、学校側が第三者委員会を設置して調査。一部はハラスメントが原因で退学したと認定した。

 

 学校によると、今年3月までに当時の1年生38人のうち15人が退学するなど、全体の約3割が自主退学した。ハラスメントをしていたのは40代と50代の女性教員の2人で、「低レベルだ」「辞めた方がいい」などと暴言を吐いていた。2人は退職する予定だという。

 

 

 

【速報】「容姿からかう」「出身校ばかにする」
 木更津看護学院、一転パワハラ認める
 学校長辞職、教員2人退職へ 21年度1年生の4割退学

 

2022年12月28日() 19:44 千葉日報

 

 木更津看護学院(木更津市)で生徒の自主退学が相次ぎ、教員によるパワハラを訴えていた問題で、重城利国学校長と学校を運営する君津木更津医師会の天野隆臣会長は28日夜、記者会見し、パワハラの事実を認めた。同校は今年2月、千葉日報社の取材にパワハラを否定していた。

 

 重城学校長は「心よりおわび申し上げる」と陳謝、責任を取り校長を辞職する考えを明らかにした。天野会長は「学校長に任せすぎていた。復学したい人は積極的に受け入れたい」とした。パワハラを認定した教員2人は退職意向という。

 

 弁護士らによる第三者委員会が実態調査し認定した。具体的には「怒鳴るなど指導時の威圧的態度」「生徒の出身校をばかにする」「生徒の容姿をからかう」「辞めた方がいいなどの人格否定」などのハラスメントがあったとした。

 

 背景として、入学者の減少傾向などで「教員のストレスが増加」する一方、受験倍率の低下に伴い「以前より学力の低い生徒を受け入れている状況」がハラスメントに影響を与えたと考えられるとした。

 

 再発防止に向けては、教員の指導マニュアルの作成と研修、生徒からの授業評価の導入などを挙げた。

 

 同校では2021年度の1年生38人のうちの15人と、2年生2人が退学した。学校側は今年2月、千葉日報社の取材に大量退学の事実を認めたが、教員のパワハラについては否定。一方で、本紙報道などを受け第三者委を5月に立ち上げた。同校は1940年に前身の助産婦看護婦学校として設立され、後に改名した。

 

 元生徒の1人は取材に「パワハラが認められて良かった。復学を希望している人もいるので、安全な場で学ぶ機会が設けられることは本当にありがたい」と話した。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月7日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: 【独自】看護学校でのパワハラ、国が調査へ 木更津など発端「実態把握必要」 千葉県外の学校でも問題に (mms119.blogspot.com)
これの続報です。
運営する医師会や学校側はハラスメントの事実を漸く認めました。
しかし、加害者である教員二人は退職と報じられるばかりで懲戒処分には至らない模様。
校長も引責辞任する方向性ですが、単に辞職で済ましてしまう模様。
結局は加害者も監督者も処分は逃れると言う、お手盛りな対応みたいです。
「辞めれば済む」何か違うと思うのです。

被害者の皆様へ
ハラスメントの事実は認められ、加害者と責任者は去るので、
本来ならばもうハラスメントは起きないでしょう。
退学された方への救済措置も検討されているとの事ですが、
加害者達は何も処分されないので、損害賠償請求をするのも一つの方策です。

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