今治市消防の“パワハラ”問題を受けハラスメント対策研修会
「全体の意識が統一できた」
2022年12月1日(木) 18:28 あいテレビ
愛媛県今治市の消防でパワハラなどの行為が繰り返されていた問題を受け、今治市消防本部は、全職員を対象に1日からハラスメント対策の研修を始めました。
1日朝、今治市消防本部の建物に続々と入っていく消防士たち。
こちらでは、1日からハラスメント対策の研修会が始まりました。
初日は、各消防署からおよそ80人が参加。
交渉の結果、冒頭に限って撮影が許可されました。
(講師
松藤尚太さん)
「皆さんの現在の状況、私も一市民として知っている」
研修会は保険会社の支社長が講師を務め、管理職の視点から対策をアドバイスしました。
今治市の消防では、部下への暴力や暴言に加え、仮眠時間に筋トレをさせたり救急用のチューブを鼻から差し込んだりしていたとして、先週、消防士2人が停職などの懲戒処分を受けました。
講師によりますと、研修会では具体的なパワハラ事例をもとに参加者がディスカッションを行いながら、指導の際、暴力や暴言は許されず、部下の資質や能力にあわせた指導が必要であることなどを確認したということです。
(今治市消防本部
白石勝志次長)
「業務の範疇に入らない指導はしないというところで全体の意識が統一できたと考えている」
(講師
松藤尚太さん)
「消防の現場で働いている皆さんは必要に応じて厳しい訓練や指導が当然場面としてあると思っているし、ハラスメントがそもそもどういうことか業務上必要な範囲を超えて行われるものであるとか定義をしっかりと行政でもしているので理解してもらうことに努めた」
一連の問題を受け愛媛県も2日、各消防のトップを集めた緊急の会議を開き、対策を呼びかけることにしています。
《カウンセラー松川のコメント》
早速のハラスメント対策研修会の開催。
本部の幹部の声が自画自賛に思えてしまうのは穿った見方でしょうか?
大切なのは管理職の視点ではなく、下位の者の視点です。
管理職として「ハラスメントでは無い」と解釈しても、
下位の者にとって「ハラスメントだ」と感じさせてしまってはダメなのです。
そして「暴力や暴言がダメ」なのは当然ですが、
「何が暴力で、何が暴言なのか」この点まで理解し納得出来ないと
研修は逆効果になります。
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