乱雑な口調で指示・長時間の叱責のほか「議員室に軟禁」も
…市議から職員へのハラスメント42件
2025年4月3日(木) 12:31 読売新聞
奈良市議会は、職員や市議を対象に行ったハラスメントに関するアンケート調査結果を発表した。乱雑な口調での指示や長時間の 叱責(しっせき)など、市議から職員へのハラスメントが42件あった。
アンケートは1月、職員2736人と市議37人に実施し、計657人から回答を得た。「議員にハラスメントをされた、したか」との問いに職員27人、市議2人が「ある」と回答。市議から職員に対するハラスメントは42件、職員から市議が2件、市議間が5件だった。
具体的には「乱雑な口調で業務上の指示を行い、恐怖感を与える」「他者の前で侮辱的な言動を行う」などのほか「不当要求をのませるため、数時間にわたり議員室に軟禁する」との回答もあった。
市議会の森岡弘之議長は「議員が関係するハラスメント被害を受けたとの回答があることは非常に重く受け止める。強い決意で実効性の高い防止策を講じ、安心して働ける環境づくりに早急に取り組む」とコメントした。
「結婚の有無聞かれた」「乱暴な口調で指示」
…奈良市議会でのハラスメントアンケート結果
2025年4月6日(日) 13:06 産経新聞
奈良市議会は市職員と現職市議を対象にした市議会におけるハラスメントに関するアンケート結果を公表した。市議からハラスメントを受けたか、市議に対して行ったと回答した職員は27人おり、中には「市議に年齢や結婚の有無を聞かれた」という内容の回答もあった。議員間であったとした市議は2人だった。議会事務局のホームページで公表している。
市議がかかわるハラスメントの発生状況を把握し、より良い職場環境を構築する目的で、1月14~28日、職員はオンラインで、議員は調査票を使って実施。職員は正規と再任用2736人中627人(回答率22・9%)、市議は37人中30人(同81・1%)が回答した。事実確認は行わないとしている。
職員が回答したハラスメント(複数回答可)の内容では、最多は「乱暴な口調で指示され恐怖」の9件で、「他者の前で侮辱的な言動をとられた」の7件、「長時間の叱責」の4件が続いた。
自由筆記の回答では「業務時間外の議員の研修や会合への参加を断りにくい状況を作り、参加を強要する」「不当要求をのませるため質問攻めで圧力をかけ、議員室に軟禁する」「年齢や結婚の有無を聞かれた」などがあった。
ハラスメントの現場に居合わせたという問いでは職員31人、市議6人があると回答。職員からの回答では、乱暴な口調での指示の14件、他者の前での侮辱の12件の順で多かった。
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