「議員からハラスメント」市職員から多数回答、
佐賀県鹿島市議会が根絶と予防を目指す条例を提案方針
2025年4月17日(木) 11:39 読売新聞
佐賀県鹿島市が職員に対して行ったアンケートで「議員からハラスメントを受けた」とする回答が多数あった問題で、同市議会(徳村博紀議長、定数16)は16日に全員協議会を開き、ハラスメントの根絶と予防を目指す条例を次の市議会に提案する方針を決めた。条例案には第三者委員会の設置なども盛り込むという。
同市によると、昨年7月の職員アンケートでハラスメント被害が寄せられたため、同11月に議員を対象に研修を実施した。ところが今年2~3月に行った職員アンケート(219人中145人が回答)では、議員から「威圧的な言動や態度をされた」「大声で叱ったり、長時間拘束されたりした」などの回答が88件(複数選択)あった。
職員アンケートでハラスメント行為があったと指摘された議員は6人で、うち5人は2~15件だったが、1人は53件と突出して多かった。事態を重視した徳村議長は、今月7日に開いた全員協議会でアンケートの結果などを報告。出席者の意見を集約して「被害申告の半分以上を1人が占めている実態は見逃せない」などと判断し、最も多く行為を指摘された議員の名前を出席者の間で共有した。
16日の全員協議会では、条例案のたたき台が示され、議員が意見を出しあったという。今後、6月市議会への条例案提出を念頭に内容を詰め、審査会や外部の有識者による第三者委員会の設置を盛り込むとしている。
一方、ハラスメント行為が最も多かったとされた議員は「53件のうち2件ほどは心当たりがある。それ以外に威圧したり叱ったりしたことはない」と反発。「議長はハラスメントに該当するかどうかの検証もせず、53件に関与していると判断して私の人格と信用を傷つけた」などと主張している。
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