2025年4月24日木曜日

町田・黒田監督がパワハラ疑惑に初言及 悩んだ末に厳格指導で“原点回帰”「それを取ったら黒田ではない」

町田・黒田監督がパワハラ疑惑に初言及
 悩んだ末に厳格指導で“原点回帰”「それを取ったら黒田ではない」

 

2025年4月24日() 4:30 スポーツニッポン(滝本雄大)

 

 J1町田の黒田剛監督(54)が23日、パワハラ疑惑報道後初めて公の場で騒動について言及した。この日の練習後に町田市内のクラブハウスで取材に応じ、報道後は厳しい指導や発言を自粛していた苦悩を明かしつつ、屈せず、むしろ本来のらしさを取り戻すと宣言。「黒田剛の理想的な指導像を見直していく。去年、一昨年のスタンスをもう一回取り戻す。それ(厳しい指導)を取ったら黒田ではない」と原点回帰を誓った。

 

 この日は降雨の中、25日の湘南戦(Gスタ)に向けた練習を実施。非公開だったが、練習中の様子を「もう少し厳しくアプローチしないといけないと思い、今日からかなり厳しく言ってきた」と早速、実行したという。

 

 疑惑が報じられたのは今月6日。報道以降は「難しい局面もあった」と打ち明ける。本来、プロの現場であれば日常茶飯事の厳しい発言や指導を自粛せざるを得なかった。「どこで(発言を)拾われるか分からない。レッテルを貼られたまま上乗せされていくのも嫌だった」。持ち味の熱血指導は影を潜め、その静けさは選手たちが心配したほど。報道後はリーグ戦1分け2敗と白星からも遠ざかった。

 

 20日の神戸戦で今季初連敗を喫し「32年間、指導者キャリアを積んで妥協するのは自分らしくない」と我に返った。それは、青森山田高監督時代から貫いてきた厳しさが必要であることを「自覚した」瞬間でもあった。

 

 本気でタイトル獲得を狙う今季、ここでつまずいてる時間はない。「選手たちに寄り添いながら厳しく言及していくと決めた。自分を見直す機会を頂いたと思い、再チャレンジしたい」。熱血指導の“完全復活”でチームも復活させる。 

 

【黒田監督のパワハラ疑惑騒動】

 

 ▼6日 川崎F戦当日に週刊誌「フラッシュ」で過去のパワハラ疑惑が報じられた。試合後会見では騒動に関して質問されるも、広報担当者が制止し、ノーコメント。藤田晋社長はSNSの声明文で疑惑を完全否定した。Jリーグはクラブへ調査報告書の提出を要求したと発表。

 

 ▼7日 練習後に定例の取材対応も騒動に関する質問はNG

 

 ▼22日 Jリーグがクラブから調査報告書を受け取ってないと明かし、提出後に対応を検討すると説明。

 

 ◇黒田 剛(くろだ・ごう)1970年(昭45526日生まれ、札幌市出身の54歳。登別大谷(現北海道大谷室蘭)大体大でプレーし、卒業後の93年から指導者に。94年から青森山田のコーチに就任し、翌年監督に昇格。全国屈指の強豪校に育て上げ、全国高校選手権優勝3度(161821年度)、全国総体2度(0521年)、高円宮杯プレミアリーグファイナル優勝2度(1619年度)と多くのタイトル獲得。23年に当時J2町田の監督に就任し、同年のJ2優勝とJ1昇格に導いた。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ4月22日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼黒田監督パワハラ疑惑 報告書提出要請から3週間も進展なし「報告書は来ていない」
これの続報です。
加害者とされている黒田監督からのコメントでは、
厳しい指導を自粛していたのを解禁したとのこと。
本人はパワハラ加害をしていない自信があるのでしょう。
クラブとしてはパワハラを否定しているので、
「監督の手法はパワハラに当たらない」と判断される公算は高いですが、
報告書提出要請から3週間経っても報告書が提出されないのは、
とても気になります。
クラブとしては「絶対にパワハラは無い」
この裏付けで時間を要しているのかも知れません。

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