アナ採用面接でセクシーポーズ要求
…フジ問題第三者委調査報告書で類似事案2件、
社内ハラスメント事案4件認定
2025年4月1日(火) 5:10 スポーツ報知
元タレントの中居正広氏(52)と女性とのトラブルに端を発した問題で、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)は31日、第三者委員会の調査報告書を公表した。第三者委は東京・台場の同局で記者会見を開催。トラブルの当事者は、当時フジのアナウンサーで「フジテレビの『業務の延長線上』における性暴力」と認定。社員の関与などを否定していた同局の対応を「被害者救済の意識が乏しかった」と厳しく指摘した。
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第三者委員会の調査報告書では「重要な類似事案」が2件、「重要な社内ハラスメント事案」が4件あったと認定された。委員長の竹内朗氏は「年齢、性別、容姿に着目して呼ばれる会合がある」という認識を示した。
「重要な類似事案〈1〉」で報告されたのは、2021年7~8月ごろに外資系ホテルのスイートルームで行われた会合。中居氏や有力な番組出演者(タレントU氏)、フジ幹部社員B氏らが参加する飲み会に、同局女性アナウンサーらが呼ばれていた。会の途中にB氏らは、参加した女性アナ2人を部屋に残して退出。うち女性アナ1人は、中居氏と2人きりになった状況で「膝や鎖骨付近に触れられる」などのハラスメント被害に遭った。
「重要な類似事案〈2〉」は10年以上前、B氏、番組出演者、男性スタッフ3~4人、女性社員による会食。B氏に呼ばれ参加した女性社員は、番組出演者と2人きりにされ、「番組出演者が下半身を露出した」などのハラスメント被害を受けた。
2つの類似事案について、竹内氏は「フジテレビの男性社員が、女性を置き去りにして有力な出演者と女性だけの空間ができ上がり、ハラスメント被害が生じた」と共通点を指摘した。
また、報告された4件の「重要な社内ハラスメント事案」では、元常務取締役の石原正人氏が、過去に関連会社女性にセクハラ行為をしていたことが明らかに。「BSフジLIVEプライムニュース」(月~金曜・後8時)キャスターで元取締役の反町理氏の、報道局女性社員2人に「休日に食事や花火に誘う」「誘いを断ると不当な叱責(しっせき)をする」などのハラスメント行為(18年に週刊文春で報道)が報告された。
会合に女性アナ同行させる慣習 同局役職員を対象にし、1134人が回答したアンケート調査の結果も公表された。芸能プロダクションなど取引先との会合の参加を強要された経験が「ある」との回答が全体の9・7%だった(女性アナに限ると24・1%)。会合時にハラスメントをした者が「当社(フジ)の役職員」が最も多かった。アナウンサーの採用面接時には「セクシーポーズをしてください」と求められた経験があるという回答が複数に上った。港浩一前社長が、花火大会などの会合に女性アナや社員を同行させる慣習も存在していたとも指摘。コンプライアンスを軽視した企業風土が露呈する形となった。
◆「プライムニュース」ハラスメント認定 反町理氏欠席申し出
○…第三者委は中居氏以外の事案についても調査。BSフジの報道番組「―プライムニュース」のキャスターでフジ取締役も務めた反町理氏らのハラスメント行為があったと認定した。反町氏は31日放送の番組を欠席。「状況に鑑(かんが)み出演を見合わせたい」との申し出があったという。報告書では反町氏について、後輩女性社員2人を食事に誘い、それを断ったところ叱責したのがセクハラとパワハラ行為に当たると認定。また、元常務取締役の石原正人氏が関連会社の女性社員に対し、セクハラをしたと明らかにした。
フジ第三者委、反町理キャスターと石原正人元常務のハラスメント認定
2025年4月1日(火) 6:00 毎日新聞(屋代尚則)
元タレントの中居正広氏がフジテレビのアナウンサーだった女性に性暴力を加えた問題を巡り、類似事案などを調査してきたフジの第三者委員会は31日、BSフジの番組「プライムニュース」のキャスターとして知られる反町理(おさむ)氏ら、27日まで取締役だった2人にハラスメント行為があったと認定した。
反町氏の他にハラスメント行為が認定されたのは、27日までフジの常務取締役だった石原正人氏。
31日に公表された第三者委の報告書によると、2006~08年ごろ、当時報道局にいた反町氏は後輩の女性社員2人に対し、食事やドライブに誘ったり、休日に何をしているのか分かる写真を送るようメールで求めたりした。女性社員が断ると不当な叱責をするメールを部内に一斉送信し、業務上必要なメモを共有しないなど、セクハラとパワハラに当たる行為をしたという。
これらのハラスメント行為は週刊誌にも報じられたが反町氏が懲戒処分を受けることはなく、後にフジの取締役まで昇進した。今回、第三者委が社員を対象に実施したアンケートで、この事案を知る別の社員から「ハラスメント事案を会社に伝えたところで、解決にならないと思った」などの回答があったといい、第三者委は「(反町氏の)ハラスメント後のフジの対応が社員に与えた負の影響は大きい」と厳しく批判した。
一方、石原氏は常務取締役に就任する前の秘書室長時代に、フジに勤務していた関連会社の女性社員に対し、取引先との会合の帰りの自動車の後部座席で、手を握ったり腰に手を回したりするなどのセクハラ行為をしたという。
2人は一連の問題を受けて27日にフジが発表した経営体制の刷新によって退任していた。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ3月31日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼反町理氏の行為を重要な社内ハラスメント事案と認定 フジ第三者委
これの続報です。
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