議員が質問「経験豊かな職員辞職は町の損失では?」
…町長の答えは「1人辞めれば若い人が2人雇える」
2025年4月25日(金) 8:21 読売新聞
山形県西川町議会定例会の一般質問の動画が動画サイト「ユーチューブ」で非公開となっていた問題で、動画が23日、約1か月半ぶりに再公開された。3月5日の一般質問で、佐藤光康議員が菅野大志町長に対し、町長の言動がパワーハラスメントに当たるのではないかと質問した際の様子などが確認できる。
再公開されたのは、一般質問が行われた3月4、5日の「議会ライブ」動画。
5日の一般質問では、佐藤議員が「経験豊かな職員が定年前に辞めている。大きな町の損失だと思うが、菅野町長はどう考えるか」と問いかけた。町長は「1人辞めるだけで若い人が2人雇える。損失だとは思っていない」と答弁した。
佐藤議員の質問に対し、腕を組み沈黙を貫く菅野町長(中央)=町公式ユーチューブより
また、佐藤議員は、定年前に退職した元職員たちから「町長と職員の飲み会があり、嫌だったが人事評価に直結すると言われ、行かざるを得なかった」などと聞いたことを説明。その上で、「昨年6月、町長が課長に詰め寄ったのを、複数の議員がいる場で見た。これはパワーハラスメントの定義に当たらないか」と質問した。
町長は腕を組んだまま沈黙し、答弁しようとせず、菅野邦比克議長は「事前に通告していない内容だ」として質問を変えるように促した。
町総務課長が「ハラスメントの相談窓口に相談は来ていない」と説明すると、町長が答弁に立ち、「役場に届けられたハラスメント、2件ある。いずれも(佐藤)光康議員だ」と語りだした。内容は、2人の職員が、議場などで佐藤議員から業務負担について「大丈夫ですか」と聞かれたことにより精神的なショックを受けた、というものだった。
それを受け、佐藤議員は「町長がハラスメントの議論に入ってきたので、先ほどのケースについてきちんと答えてください」と訴えた。町長はマイクを通さずに、議長に対し、事前に通告されていないと抗議。議長は最終的に休憩を宣告した。
「損失だとは思っていない」との発言について、菅野町長は3月17日の記者会見で「適切ではない発言」とし、「『損失』をお金のことと認識した稚拙さがあった」と弁明していた。
一般質問の動画は、公開された後、3月6日に非公開となった。町長と議長が同17日に行った説明によると、動画配信業務は町長が社長を務める第3セクターが受託しており、まず議長が町長に対し、非公開にするよう依頼。町長はそれを受け、町職員に非公開にする操作を指示したという。
議長は今月14日、一般質問の議事録が完成したことを受け、町議会事務局に再公開を求めていた。
議長は23日、町のホームページに「約1か月半にわたり、ご迷惑をお掛けし、申し訳ございませんでした」とコメントを掲載した。
《カウンセラー松川のコメント》
拙ブログ4月23日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼町長による職員へのパワハラ有無を質問の町議会映像を再公開 山形・西川町
これの続報です。
町長は首長ですから町の経営者でもあります。
主たる収入は税金。従業員は役場職員です。
その町長が勤労者の価値を人件費でしか測れない経営者なのです。
価格と価値の違いも分からないでしょう。
当に経営者である町長の資質に欠けると言えます。
事前通告された内容でなければ正確な答弁は出来ないでしょう。
しかし、事前通告が無くても、町長としての見解はある程度示せるはずですし、
それを前置きしての答弁も可能です。
答弁に必要な資料が無ければ、資料が無い前提で答弁をし、
誤りがあれば正せば良いだけです。
それを責める議員はいないはずです。
今般、問題となっている部分については、町長の本音が現れたと思います。
議員から「あなたパワハラしましたね」の問いに対して
町長の「あなたもパワハラしている」は答弁ではなく、
子供の喧嘩です。
自分に都合の悪い質問でも、それに対して答えるのが責任ある者の態度。
相手の非で返すのは、自身に都合が悪いからでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿