2024年12月13日金曜日

元消防団長からパワハラ、葉山町が慰謝料を支払いへ 元団員に50万円

元消防団長からパワハラ、葉山町が慰謝料を支払いへ 元団員に50万円

 

2024年12月13日() 22:00 神奈川新聞

 

 元消防団長からパワハラなど不当な扱いを受けたとして、元消防団員が葉山町を相手に起こした損害賠償請求訴訟を巡り、町は13日までに、慰謝料50万円を支払うことを決めた。東京高裁が市の控訴を棄却した判決が今月10日に確定した。

 

 元消防団員は2023年2月、町に対し慰謝料として300万円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁横須賀支部に起こした。今年5月16日の同支部判決では元消防団長からのパワハラ行為や、違法に再入団を拒否されたことによって元消防団員が精神的損害を受けたことを認め、町は非常勤の公務員である消防団長の管理責任を問われる形で50万円の慰謝料支払いを命じられた。

 

 町は6月7日、判決を不服として東京高裁に控訴。しかし、11月21日の高裁判決で控訴が棄却された。町の担当者は「早く元の関係に戻したいという消防団側の意向もあり、上告しないことにした」と説明している。

 

 13日の町議会本会議で、関連費用102万円を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案が可決された。


《カウンセラー松川のコメント》

消防団長を含めて消防団員は消防職吏員と異なり、
教育や指導は行き届いていませんので、
個人の価値観だけで言動を露わにしてしまう方も多いです。
「地域の為」「組織の為」より「自分の為」に動く人も少なくないです。
消防団長は首長が任命(東京都特別区内の消防団は区長)するので
当然その団長の不始末は任命者である首長の責任です。
いくら形骸化しているとは言え、町だけで負担するのではなく、
任命した町長にも多少の責任は負って欲しいと思います。
宮崎県西臼杵の広域消防でも同様ですが、
町長が完全に他人事として消防を扱っています。
首長として、もう少し責任感を持つべきです。

被害者の方へ
消防団はボランティア組織なので入るのも辞めるのも自由ですが、
地域の結束が強いとそれは建前となってしまい、
否応なしに入団して、自己都合では退団出来ない場合もあります。
だから、パワハラに遭っても耐えるしかない時もあるでしょう。
本当に大変で辛かったと思います。
50万円ぽっちの少額に納得は出来ないと思いますが、
世間の消防団への認知からすれば、残念ながら少額でもマシかも知れません。

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