2024年12月26日木曜日

▼北海道、生徒の自殺巡る訴訟でパワハラ否定

北海道、生徒の自殺巡る訴訟でパワハラ否定

 

2024年12月26日() 10:41 共同通信

 

 北海道立江差高等看護学院の男子生徒が自殺したのは教員のパワハラが原因だとして、遺族が北海道に損害賠償を求めた訴訟で、道側がパワハラを否定する準備書面を提出したことが26日、遺族側への取材で分かった。

 

 

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一度謝罪した“パワハラ”―否定する準備書面を函館地裁に提出―
鈴木直道知事はノーコメント貫く
 遺族側「主張を変えるのは行政として一貫性がない」
 道立高等看護学院の男子学生自殺裁判 北海道

 

2024年12月26日() 20:54 北海道文化放送

 

 北海道南部の道立高等看護学院で、男子学生が教師によるパワハラによって自殺したとして、遺族が北海道に損害賠償を求めた裁判で、道側がパワハラを否定していることが分かりました。

 

 「Q(道が設置した第三者委員会の認定を道が否定することになるが?)「繰り返しで申し訳ないが現在係争中ですから、コメントは控えさせていただきます」(鈴木直道北海道知事)

 

 鈴木知事は会見で裁判に関しては「係争中」として”ノーコメント”を繰り返しました。

 

 この裁判は2019年、道立江差高等看護学院の男子学生が複数の教師から提出期限を1分過ぎたレポートの受け取りの拒否や、実習時の暴言などのパワハラを受け自殺したとして、遺族が道に損害賠償を求めているものです。

 

 道は第三者委員会が20233月、教師3人のパワハラ行為4件が自殺につながった可能性があると報告したことを受け、2か月後に遺族に謝罪していました。

 

 しかし、道は202310月、パワハラと自殺の直接の因果関係を否定する文書を遺族側に郵送。さらに道は、4件のパワハラを否定する内容の準備書面を、函館地裁に提出したことが関係者への取材で分かりました。

 

 遺族側は「道側は独自の調査などで新しい証拠を示していないのに主張を変えるのは行政として一貫性がない」と反発しています。

 

 

 

北海道がパワハラ認めぬ方針
 第三者委の認定否定、看護学生自死訴訟

 

12/26() 19:45 朝日新聞(野田一郎、長谷川潤)

 

 北海道立江差高等看護学院(江差町)の男子学生が2019年に自死したのは、複数の教員によるパワーハラスメントが原因だったとして、遺族が道に約9500万円の損害賠償を求めて函館地裁に起こした訴訟で、道の第三者調査委員会が認定したパワハラ行為について、道側が「パワハラと認められない」と主張する方針であることがわかった。

 

 遺族側の代理人の植松直弁護士によると、24日に非公開で行われた争点整理のための弁論準備手続きで、道側が明らかにしたという。道側は10月の第1回口頭弁論で遺族の請求の棄却を求めている。

 

 この問題を巡っては、遺族の求めで道が第三者委を設置し、弁護士2人と教育心理学が専門の大学教授1人を委員に委嘱。第三者委は昨年3月にまとめた調査結果で、学生が再試験のプリントの提出期限に約1分遅れたとして副学長(当時)に受け取ってもらえずに留年になったことなど4件のパワハラ行為を認定し、自死との間に賠償責任を負う「相当因果関係」があると結論づけた。

 

 道側は今回の弁論準備手続きで、この4件の行為はいずれも「パワハラと認められない」としたという。

 

 鈴木直道知事は昨年3月、第三者委の調査結果を受けて「結果を大変重く受け止め、ご遺族に対し深くおわび申し上げます」との談話を出していた。昨年5月には担当局長が遺族に謝罪していた。

 

 鈴木知事は26日の定例会見で「係争中につきコメントは控えたい」と繰り返した。「謝罪は撤回するのか」と問われると「謝罪は、謝罪として道として対応したのは事実」と述べた。

 

 

 

江差高等看護学院の男子学生自殺をめぐる損害賠償裁判
 第三者委員会が認定したパワハラ4件について北海道は否定
 去年は遺族に謝罪

 

2024年12月26日() 18:44 北海道放送

 

 北海道立江差高等看護学院の学生が、教員からパワハラを受けて自殺したとして母親が損害賠償を求めている裁判で、北海道が「パワハラには当たらない」と主張していることがわかりました。

 

この裁判は2019年、江差高等看護学院の男子学生が、複数の教員によるパワーハラスメントが原因で自殺したとして、母親が北海道に対し、約9500万円の損害賠償を求めているものです。

 

24日、函館地裁に道が提出した準備書面によりますと、第三者委員会が認定した4件のパワハラについて、パワハラには当たらないと主張していることがわかりました。

 

パワハラは男子学生のレポート提出が1分遅れたために留年させる、実習の指導を拒絶するなどですが、道は調査書の事実認定が不正確だとしています。

 

道は去年、母親に自殺の原因は別としながらもパワハラがあったことを謝罪しました。

 

あの「謝罪」は何だったのか。26日、鈴木知事は

 

北海道 鈴木直道知事

「現在は案件について係争中なので、対応についてはコメントを控える」

 

母親は、初弁論で「パワハラが自殺の原因であると認めない限り、息子の無念は決して晴れません」と述べています。


《カウンセラー松川のコメント》

拙ブログ10月29日付け記事
「Mメンタルサポート」 ブログ出張版: ▼「息子の無念は晴れない」複数の教員による”パワハラ”が原因で自殺した男子学生…遺族が北海道を相手に訴訟 初弁論で悲痛の訴え 北海道江差町
これの続報です。


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